正直に言おう。ROMのワックスがたぶん一番ちゃんと落としてないと…。
そのワックス、古くない?
間違いなく古いですよ。いつのかは敢えて言いませんけど、ずっとのってますからねこのワックス。ほんとなんかわかんないですけど輝きが持続しすぎてて逆に怖いんですよ。
めっちゃ古いはずなのに意外にちゃんとしてるというか。まだ輝いてるんですよね。
サイドになるとちょっとキズが目立ちますけどね。
これぐらいならいいんじゃ…いやだめだめ。
ヒールはちょっとボロボロになってきました。
キズや擦れも目立ちにくいということもあって今まで甘え腐ってたこのROMちゃんですがさすがにそろそろすっぴんぴんにしてあげないとダメかなと思ってきました。
というかそういう靴多すぎだろ。落とす気ないならワックス使うなよ。謝るぐらいなら最初からやるなよ!みたいな感じですよね。わかりますよ。
こちらの靴も冬靴仕様にバージョンアップするということもあって、やはりしっかりメンテをし直してあげることも必要かなと思いますので、まずはワックスを落としていきましょうか。
結果的から言うとめちゃくそにシミになっちゃうんですけどね。
ハイシャインクリーナーでワックスを落とす:左足編
いつも通りハイシャインクリーナーでワックスを落としていきます。
(※この時まだミラクリはゲットしていません)
いつも通り布に取ります。
そしてワックスの油分を溶かすようにくるくる塗っていきます。
DAN☆DAN心惹かれて溶けていきます。
あれ?
おや?
いや、大丈夫。乾いたら何とかなる。いつもそうだったじゃない。乾いたら何とかなるよ。大丈夫よ首藤。大丈夫。この靴アンティークカーフだし(何の根拠?)。
失敗を踏まえて慎重にワックスを落とす:右足編
ヤバい予感がしてきたので水分補給
ビビりと呼んでくれても構わねえ。俺は同じ轍は踏まない男さ。慎重勇者で俺TUEEEEEするから。
…いやまだわかんないけどね。左足も全然大丈夫かもしれないですから。乾いたらいつものあの笑顔見せてくれるはずですからね。
効果あるかわかりませんけど、水分不足(乾燥)でシミっぽくなってる気がするのでデリクリを入れてみます。ワックスの上から塗ってるんで効果あるかわかりませんけど。
豚毛で鏡面を割る
そして豚毛ブラシで鏡面割ります。
カツンとぶつけて鏡面を割っていきましょうね。
普段やらないくせに完全にビビってます。ちらちら左を見ながらやってますがまだシミが残ってます。大丈夫。まだ乾いてないだけだから。大丈夫。10分ぐらい経ってるけど大丈夫。
ステインリムーバーで先にちょっとだけ落としてみる?
登場。万能クリーナー。
これも意味があるのかわかりませんが、ハイシャインクリーナーの前にちょっとワックスの層を薄くしよう作戦。さらに同時に水分も入れて乾燥を防ごうという狙いもあります。
頼むぞお。意味よあってくれ。
ハイシャインクリーナーでワックスを落としてみる
ということでようやくワックスを落としにかかります。
ハイシャインクリーナーを同じように塗っていきます。
頼む頼む。無事でいてくれ。
ワックス落とし完了…!
こうなりました…
どうなってやがるんだ…!!
多少は乾いたらマシになりましたけどね。もはやなんというかこう、シミですよね。シミ以外の何物でもないです。
中々ワックスが落ちないからハイシャインクリーナーをさらに使うしかなくて、またシミが広がってという悪循環でした。どうしろっていうんだ…。もう途中から死んだ目の諦めムードです。
まとめ
最終的に乾いたらこれぐらいになりましたよ!
…シミだらけじゃねえか!!
でもやっぱりハイシャインクリーナーは強力なんだなぁということがよくわかりましたね。色の薄い革に使うときは注意しましょうってよく見かけますけどそもそもシミを作りたくないなら、首藤に言わせれば色の薄い革にはハイシャインクリーナー使わない方がいいと思いますよ。笑
繰り返しますけど、やっぱりめちゃくちゃ強力なんですよねハイシャインクリーナーって。成分的に。
シミにならない方法を確立されているなら別なんですけど。首藤は浅学で全然知らなかったのでこういう結果になってしまいました。いつものノリでやったのがよくなかったですね。
右足はデリクリ→豚毛叩き割り→リムーバー→ハイシャインクリーナーの流れでやったんですが、こちらの方がシミは少ないですね。デリクリの先に水分補給作戦がきいたのか他の要素があったのかはわかりませんが。
色の薄い革はシミになりやすいとは聞いていたんですが、このROMは全然そんなこともなくてあまり気にせずやってきたんですが、やっぱり注意しないとシミは出来ますね。当たり前のこともこうやって経験できることで初めてちゃんと実感できます。
色の薄い革の目立つところにこんなどデカいシミを作ってしまいましたが、まあ良しとしましょう!
リファーレの店長さんと話していて、こういうのも10年単位で履いていけば味になりますよきっとって言っていただけまして、新たなポジティブ変換に首藤脱帽です。確かにその通りや。しかも冬靴にするんだからこういうシミぐらいできそうなもんだし。
ナッツブラウンの薄いカラーはもっと濃いィィィィィブラウンに変貌を遂げていくエイジングが最高なので、先にちょっと爪先だけ色載ったぐらいに考えておきましょう。
そう考えるとアンティークフィニッシュも試せるからむしろちょうどいいんじゃないかという気がしてきました。最高かよ。全然これぐらい問題ないな。むしろカッコよく見えてきた。ポジティブな自分が怖い。
コメント
コメント一覧 (4件)
残しても影響が無い爪先のワックスを敢えて落とすのは何故ですか?
インスタ、ブログいつも拝見しています。
薄茶の革靴メンテでのシミ&絶望感?
よくわかります。
私も旧チャーチでステインリムーバーを使ったらシミになり落ち込みました。
今はデリケートクリームでゆっくりと汚れ落とししてます。
大塚 さん
コメントありがとうございます!爪先のワックスを落とした理由は、恥ずかしながら下手したら半年以上前にのせたワックスだからです…笑。ワックスは出来れば2か月ごとにしっかり落とした方がいいと職人さんから教わっており、僕自身もそれが健全だろうなと現時点では思っているので、今回ワックスを落とすに至ったわけです。
chocota0810 さん
いつもご覧いただきありがとうございます!
旧チャーチは落ち込みますねぇ…。やはり色の薄い茶靴は用心しすぎるに越したことはないということですね。