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【シューケア】靴クリーナー対決!ステインリムーバー vs おしりふき!より汚れを落とせるのはどっちだ!?【パラブーツフォトンのリスレザーで検証】


 

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個人的にこれ、ずっと気になってたのでやってみたかったんですよね。

 

 

目次

靴クリーナーについて

大定番M.モウブレイのステインリムーバー

汚れ落としのクリーナーと言えばやっぱりこれ。ステインリムーバーですよね。

 

価格:¥660
容量:60ml
成分:有機溶剤、界面活性剤、水

 

現在シューケア用品において靴クリーナーは多様なものが出回っておりますが、おそらく一番有名なのはこちらじゃないでしょうか。クリーナーと言えばこれ。

個人的にはクリーナーの入門編のような印象を持っています。これを利用したのちステインリムーバーを基準にして、自分のスタイルに合わせて色んなクリーナーに手を出していくみたいな。

 

しかしながら入門編とは言いつつもその実力は確かなものなので、靴磨き玄人の方でも長く愛用されている方も多いと思います。首藤はまだまだビギナーですが基本的にクリーナーはこれを愛用しています。

 

水性のクリーナーなのでワックスの完全除去は難しいと思いますが、油性や乳化性クリームなどは綺麗サッパリ拭き取れるイメージです。過不足のないベーシックなクリーナーという印象。

 

なんで突然のおしりふき?

実は常々思ってたんですけど、おしり拭きって死ぬほど万能なんですよね。これ靴磨きだけじゃなくて生活全般の話も含めてです。

お子様がいらっしゃる方はご存知だと思うんですけど、そうじゃないと全く手にする機会のないものですよね。でもこれマジですごいんですよ。

 

価格:¥697
容量:640枚(80枚×8)
成分:確認不可(ノンアルコール、無香料、パラべン無配合、純粋99%(処方液中))

 

 一番有名なのは赤ちゃん本舗のやつですが、とりあえず今家にあったのはこちらなのでムーニーのやつで検証します。

  

首藤家も赤ちゃん本舗のやつ使ったりしますけど、家で使うのはその時によって結構変わります。安いの買ったりとかするので。

 

赤ちゃん本舗のやつは本来の用途である赤ちゃんのおしり拭く目的だとやっぱりめちゃくちゃいいんですが、やっぱりちょっと高級なので、今回は靴磨きや普段の生活に使うならというところにフォーカスします。

 

このおしりふきなんですけど、何というかイメージが先行してちょっと遠ざけがちだと思うんですけど、これまじで商品名変えた方がいいと思います。実際はこれです。

 

赤ちゃんのおしりも拭けるぐらい安心安全な成分配合の極厚ウェットティッシュ

 

が正解。だから大人の口だろうが手だろうが顔だろうが股間だろうが肛門だろうがテーブルだろうがキッチンだろうがどこでも拭ける最強のウェットティッシュなんですよ。(アルコール入ってないので除菌はできないですけどね)

 

100均とかにあるペラペラなアルコールかわからないような絶妙な匂いのウェットティッシュを使うぐらいなら、絶対にこれ使った方がいいです。首藤家ではウェットティッシュの機能として実際におしりを拭く以上に大活躍です。笑

 

お出かけの際もこれがあれば安心。あなたの生活の必需品にきっとなるはず。(なんの宣伝?)

 

おしりふきがクリーナー代わりに?

そんなスーパー便利なおしりふきなんですが、これふと靴磨きに使えないかなと思ったんですよね。

 

というのも元々指で塗ってたクリームやワックスを落とすのに100均のウェットティッシュを導入していたのもあって、その上位互換であるおしりふきなら最強なのでは?と思ったのがきっかけです。

 

結果的には最高だったわけなんですけど、そこからラバーソールの汚れ拭き取りレザーソールのオイル塗る前の汚れ拭き取りに発展していき、最終的にはアッパーの汚れ落としにも使えんじゃね?という流れになりました。

ちなみにレザーソールの汚れ落とし的な使い方が今のところ史上最強に便利です。

 

今までにも結構使ってはいたんですけどわざわざ発信はしてこなかったんですよね。なんというか邪道感ありません?おしりふきでアッパー拭くの。笑

個人的には結構いいなーと思って使っていたんですけども。

 

でも楽で効果があるならやらない手はないですよね。

皆さんのご要望に沿うかわかりませんが、検証していきたいと思いますよ。

是非検証結果を踏まえてご参照いただけますと幸いです。

 

ステインリムーバー vs おしりふき! 

ケアする靴と比較基準

そんな感じで前置きはここまでです。ここから実際に検証していきたいと思いますよー。 

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今回ケアする靴はこちら。  

靴:パラブーツ・フォトン

アッパー:リスレザー(オイルドレザー)

過去のケア方法:クレム1925 ダークブラウン(ワックスは除去済み)

 

クリーナーとして優秀なのはどっちだ!対決を行っていきます。

※あくまでも首藤の使ってみた感覚と感想なのでこれが結果のすべてではないのであしからず。

 

クリーナーとして求める役割は、ブラッシングではカバーできない「汚れ」の除去にあります。それを踏まえて、今回のポイントは二つに分かれると思います。

①固まった埃や泥などの外的汚れ

②古いクリーム

 

これらがどの程度除去できるのか、どちらが使いやすいのか等にフォーカスして比較していきたいと思います。

 

まずはステインリムーバー!

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まず右足はステインリムーバーですね。

 

リムーバーを振って、クロスを巻いてから少量取って塗っていきます。

ざっくり前パート後ろパートに分けるので、リムーバーは一回だけ追加しました。

いつも通りの手順なので、まあ使いやすさについては普通の感覚でしょうか。

 

続いておしりふき!

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パカッと開いて取り出します。

使い勝手に関しては完全にこちらに軍配が上がりますね。当たり前ですけど開けて取るだけなので。笑

 

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左足をおしりふきでササっと拭いていきます。

 

水分たっぷりのおしりふきは、アッパーに対しても拭きやすいですね。

二つ折りぐらいにしてもさささっと引っかかりなく拭けるので、不都合等はないです。クロスみたいに指に巻いたりしてもいいかもしれないですね。笑

ただ一つ注意点としては、水分が乾くのが早いので、時間を置いちゃうとおしりふきがカサカサになってしまいます。なのでできるだけ取ったら出来るだけ早く拭いてあげる必要がありますね。

 

一応拭く強さや回数などは同じぐらいになるよう努力はしています。なんとなくな感じですけどね。

これも前パート後ろパート分けるとするとあれなので、裏表でやりました。使ったおしりふきは一枚。

 

 

結果発表ーー!

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ということで右足はステインリムーバー、左足はおしりふきで汚れ落とし(クリーナー)を行いました。結果はどんな感じになっているでしょうか。

 

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全体はこちらドン。

おおーっと、これは結構違いが出たのではないですかー!?

 

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ステインリムーバーを使った右足です。

クリーナーとして機能通りしっかり前回の油性クリームが落ちていますね。マットな質感です。これではわかりづらいですが、ウェルトについた泥などの汚れもちゃんと落とせてます。

 

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そしておしりふきを使った左足です。

こちらは光の反射からもお分かりいただけると思いますが、クリームが落とせてないですね。おしりふきの方にもクリームの色はほぼついていません。

表面はボロボロ感はありますが、センターあたりに油性のビカっとした質感が残ってますね。

 

泥などの汚れはしっかり落ちていますが、クリームは完全にというか印象的には2~3割ぐらいしか落ちてないように見えます。

 

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もうちょっと引きで、こうやって見比べてみるとよくわかると思います。

左足の方がギラギラしていてクリーム残ってますねぇ。これはちょっと思ったより如実に違いが出ましたね。もうちょっといけると思ったんですけど。

 

おそらくこの違いはステインリムーバーに含まれる有機溶剤にあると思われます。

溶剤で油性クリームを落とせるので、水性ながらステインリムーバーは単純な汚れの除去だけに留まらず、古いクリームの除去も出来るというわけですね。

 

一方おしりふきの方はアルコールも含まれておらず、成分的にはほぼ水分となるため、純粋な泥汚れやなどしか落とせていないということなのかと思います。簡単に言うと布巾濡らして絞ったものと同じってことですよね。アッパー水拭きしてるみたいなもんかと思います。

 

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左足もステインリムーバー使ってみました。

クリームのギラつきが消えたのでやっぱり効果は異なることがわかりますね。非常に興味深い結果でした。

 

 

まとめ

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以上、靴クリーナー対決!ステインリムーバー vs おしりふき!でした。

 

成分的なことにお詳しい方にとっては予想通りの結果だったと思いますが、首藤はやってみるまで全然よくわかってなかったので、検証してみてよかったと思います。

 

首藤的に結果をまとめてみるとこんな感じ。

ステインリムーバー

  • おしりふきに比べると使い勝手は劣る。しかし靴磨きとしては通常工程なのでマイナスではない
  • 砂や泥などの汚れと共に古いクリームも除去できる

 

おしりふき

  • 使い勝手は抜群。蓋開けてサッと取るだけなので手軽さは異常
  • 砂や泥などの単純な汚れは綺麗に落とせる
  • 古いクリームはほぼ除去できない(油性だけだめなのか乳化性はいけるのかについては要検証)

 

とりあえずおしりふきで古い油性クリームの除去は難しそうだということがわかりましたので、クレム使ってる靴はアッパーの汚れ落としをおしりふきだけで済ますのはやめようと思います。笑

おしりふきがあればクリーナーっていらないんじゃね…?なんて密かに思っていましたが、やっぱり専門に開発された商品ですね。クリーナーって必要だと思いました。

 

しかしながらおしりふきはおしりふきなりの利点や使いどころがあると思います。 

以上を踏まえて、首藤としてはおしりふきを今後こんな風に活用していこうかなと思っています。

 

  1. ウェルトやコバの砂&泥汚れ落とし
  2. レザーソールの汚れ拭き取り&水分補給(シュムッツブラシ後)
  3. アッパーの頑固な汚れの拭き取り
  4. 出先での汚れ系アクシデントの早期対応用

 

ウェルトやコバはやっぱり泥汚れが残りがちなので、そこはリムーバーを付けたクロスよりおしりふきみたいなものの方が、機動力があるので使い勝手はいいと思います。ブラッシングとリムーバーの間ぐらいにやっておくのがベターかな。

 

またレザーソールの汚れはブラッシングだけでは落としきれないので、ソールブラッシング後のケアとしては引き続きかなり有用かと思います。

何より使い捨て出来ることが最高ですよね。また水分を多く含むため同時に水分補給としても一役買う気がします。ソールオイルを塗る際はいつもかなり乾燥が気になるんですよね。

最悪ソールブラッシングがめんどくさいときは、おしりふきだけ取ってサッとソール拭いちゃえばあらかた綺麗に出来ますからね。そういう手軽さは最強クラスだと思います。

 

もしアッパーに大量に泥が跳ねたり砂がかかったり、はたまたなんか食べ物なんかをべっちゃり落としたりなんかすると、結構除去するのはめんどくさいと思うんですよね。わざわざリムーバーいっぱいつけてふきふきするのなんて勿体ない気がします。

そういうなんていうんでしょう、まずはざっくり拭き取りたい、みたいな汚れの除去にはおしりふきが最強ですよね。布巾濡らして絞って持ってきてもいいですけど、おしりふきなら超手軽ですからね。

 

しかも出先でのアクシデントなら、おしりふきをウェットティッシュ代わりに常備しておけばその場で拭き取れますよ。アッパーにソースやこぼしたご飯なんかが落ちても早い段階で対処ができます。

しかも今回の検証の結果を踏まえると、クリーム自体は落とさずに汚れだけ取れるんじゃないですかもしかして。要検証ですけどまさにこれがおしりふきの最大の利点のなのではとも思ってきてしまいます。

 

なんか最後はおしりふきのアツい思いを書きすぎてしまいましたが、結果を踏まえて用途によって使い分けるとかなりよさそうです。

 

首藤はおしりふき推進派です。超おすすめですよ! 

 

 


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この記事を書いた人

薄給のくせに年間100万円以上を服や靴につぎ込む30代子持ちサラリーマンです。
ハインリッヒディンケラッカーを筆頭とする東欧靴やオールデン、パラブーツなどを中心に歴代50足以上の革靴を買い漁ってきました。
主に大好きな革靴の紹介や靴磨き、ファッションレビューなどを暑苦しく語るブログです。

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