~前回までのあらすじ~
手放す予定だったハインリッヒディンケラッカーRIOのダークコニャックコードバンにソールオイルをぶちまけたので丸洗いして綺麗にしてちゃんと売りに出そうと決意し丸洗いが終わったのでこれから乾燥させて保湿するところ。
まずはしっかり乾燥!
●1日目昼
前回記事にて丸洗いが完了しましたので、次は乾燥の工程に移ります。
今回は丸洗いとは言ってもバケツにイン☆ジャボンはしていないので、中底とソールには浸透していないはずです。やったのはアッパーのみなのでそこまで乾燥にはかからないでしょう。
ということで天気もわりとよかったので、丸洗い後はシューツリーを入れてバルコニーで陰干しすることにしました。(これも前回同様ブロセントさんの丸洗い工程に則ってます。)
革靴を乾かすときは必ず陰干しらしいので、直射日光に当たらないようにうまいこと調節。
理由は色々ありますが、とりあえず今回は陰干しです。
(この後日差しの角度が変わってちょいちょい調節が必要になりますが、ベスポジを発掘することに成功。ヤッタネ)
●1日目夜
日が落ちたら部屋に回収です。
なるべく風通しを確保するため、100均のワイヤーラックの残りの上に乗せてます。
ソール下にもほどよく空間が確保できて中々に優秀。
●二日目朝
二日目は朝から陰干しアゲインです。
なんかインソール乾いてなさそうだったのでまず乾かす方を優先。ツリーを抜きました。
しっかり陰干しで風を当てて自然に乾かしていきましょう。
こう考えると丸洗いのときって、当日とか翌日の天気って重要ですよね。
雨の日に丸洗いしてもうまく乾かないでしょうし。
丸洗いチャレンジするときは梅雨や台風時期は避けて、しっかり天気予報で晴れることを確認してからの方が良さそうですね。
という感じで陰干しと部屋干しを駆使して、しっかり乾燥させていきます。
正直どれぐらい乾燥させるのかとかはよくわからないので、靴を見ながらという感じでしょうかね。というか首藤に関しては、乾燥させてから中々ケアの時間が取れず1週間ほど置くことになりました。笑
陰干しは上記の期間のみでしたが、その後もしっかり部屋の換気やサーキュレーターでの空気の動きは作っていたので、下手な事にはなっていないはずです。
どちらにしろしっかり乾燥していたので、次の工程に移りました。
乾燥終了!アッパーの状態を確認!
ということで乾燥終了です。
アッパーの状態はどうでしょうか。シミは取れたのだろうか。
サイドです。
お、なんか良い感じじゃないですか…?
シミ感ありませんよこれ。コードバン自体はがっさがさですけど、全く保湿されてないのでそこはまあいいとして。
ヒールも。
あれ?これ良い感じじゃないですかこれ!
こちらは若干色ムラは残ってるかなーという感じでしょうか。
右足ヴァンプとトゥ。ケアしてどうなるかですね。
正直ちょっとヌメヌメっとした波状の色の違う部分が非常ーーーに心配です。笑
乾燥の工程でこうなっているのか、シミっぽくなっている前兆なのか、現時点では不明ですが首藤は非常に嫌な予感しかしていません…。
最初のあの「お、いけるやん!」感はどこに行ったんでしょうか。
アップで見てみるとちょっとなんというか非常に心配になってきました。笑
初めての丸洗いなので、この状態の色ムラ感というか質感が正解なのかは掴み切れないところですが、もしちょっとこの靴いいかもなーって思っている方がいましたら、期待しすぎずこの辺の部分ちょっと気に留めておいてください。笑
ばっちりオイルがかかった履き口部分ですが、やっぱり黒さはあるかな…?
ブローグ周り含め真ん中部分の色の濃さは抜けてないですね。
現時点ではパーツの問題かデザインの問題かそこまで目立っている感じではないですが。
それでもだいぶ良くなってる気はします。
ただブローグ周りのモヤモヤァ~は上記同様嫌な予感しかしませんね…笑
このあたりはそこまで目立たないですね。
ヒールはいいですねー。予想以上です。
こっちも良い感じな気がしてくる…!
ただ濃淡は非常に気になります。コードバンの色ムラであってくれ…
コードバンて丸洗いするとこんな感じの質感になるんですね。
そもそもちゃんと復活するのかちょっと心配になります…笑
こっちはちょっと明確にシミが残ってしまってますね…。残念…。
これ何度も丸洗いすれば落ちるものなんでしょうか。
しかしながら専門知識がない以上、これ以上革に負荷をかける行為を安易に繰り返すのは得策ではないと考えたので、どのような結果になるにせよこのままで進めます。
ヒールは割と良さげ。
ブローグ周辺でしょうか、ちょっとシミが残ってる気がします。
やはり完全には落としきれなかったかぁ…という印象です。
この状態でもう一回丸洗いしたら違ったんでしょうか。などとちょっと何回も悩んでしまいますが初志貫徹。なんかほんとこれ以上やっても裏目に出る気しかしないです。笑
ということで状態は確認できました。
やっぱり落ち切れていない部分もありましたが、これからケアしていつもの革の質感に戻った時にどれぐらいの目立つ状態になっているかというところですね。
デリケートクリームで保湿!
まずはブートブラックのデリケートクリームで水分を補給していきます。
コードバンなら普段あまり使わないですが、丸洗いのあとは別ですね。
どう考えても水分不足なので、まずは水分補給からです。
このままの状態で油分を追加するとそれこそシミになる可能性が高いので、しっかりここで水分を入れておきますよ。
しっかり両足に塗ったら5~10ぐらい浸透するのを待ちます。
リッチモイスチャーで追加保湿&保油
お次はリッチモイスチャーですね。
油性デリクリ的な立ち位置なので、本格的にクリームを入れる前のワンクッションにいれておきます。
いつものように出にくいので量を調整してとろーり。
ここから指で塗り広げていきます。丸洗い後で成分的に不足してる気がするので、気持ちたっぷり目に追加しておきます。
ヌリヌリし終わりました。
リッチモイスチャーはやっぱりいい!
ケア比較です。
良い感じに栄養が浸透している感じがしますねー。
徐々にコードバンの表情を取り戻しつつあります。
左足がケア後。
右足がケア前ですね。
丸洗いが初めてなので質感のあまりの違いに戸惑っております。
せっかくなのでたくさん比較を撮っておきましょうかね。
最初はこんなガッサガサからほんとにあのコードバンの感じに戻る?大丈夫これ?かっさ棒10時間ぐらいやるのこれ?とか思ってましたが全然大丈夫そうですね。むしろかっさ棒いらなそうです。
じんわり光り始めたので、このままケアしていけばしっかりコードバンの表情を取り戻してくれそうな気がします。
まとめ
ということで今回はここまで。
右足にも同じ工程でケアを施して一晩寝かせます。
そのままやってもいいんですが、個人的な感覚だとリッチモイスチャーって浸透するまで一日ぐらいかかる気がするんですよね。
全然浸透しないというか乾燥しないというか。
あくまで自分の感覚なのであれですけども、首藤はリッチモイスチャーは一日置くことが多いです。
今回はその流れでいってみようと思いますよ。
次回は丸洗い後ケアPart2です。