こちらの記事でも紹介しましたが、もはや首藤の相棒とも呼べる、コロニル1909のシュプリームクリームをご紹介します。
ご紹介しますって言っても、超定番品でもう情報なんて出尽くしてる商品なので本当に今更なんですけどもね。
それでも首藤は紹介せずにはいられません。
何故かと言うと、ハインリッヒディンケラッカーの正規代理店であるアイダス(チェラウナボルタ店舗時代)が、基本的にディンケのケアはシュプリームクリームでやっているという情報を見たからです…!
そのケアでの実績なんかも代理店のブログでよく見ていたので、当然の如く首藤も使っておるわけです。
せっかくなので、使用感や仕上がりの特徴なんかについても首藤のブログでも紹介していきたいと思いますよ。
Collonil(コロニル)について
コロニルとは!
コロニルは、1909年にドイツで誕生したレザーケアブランドです。
工場用の保革オイルの販売からスタートし、今日では私たちの身の回りにあるあらゆるものを大切にするために必要なブランドとして、世界中で信頼されるようになりました。
これらの伝統・革新・責任が、世界中で信頼され100年以上も愛用され続ける理由です。
ものを大切にしたいとお考えの皆さま、この業界100年のベテランであるコロニルに、どうぞ安心しておまかせください。
コロニルはドイツの名門シューケアメーカーですね。
今や靴業界で知らない人はいないほど、大ヒット商品を生み出している企業です。
個人的にコロニルを初めて知ったのは防水スプレーでした。
めちゃくちゃ使い勝手がよくて、素晴らしい防水性能にコロニルの凄まじさを感じたのを覚えてます。それまでおもちゃみたいな防水スプレー使ってたってのもあるんですけど。笑
それからコロニルすげーーーーとなり、芋づる式に色んな製品に手を出していくことになります。おそらく手を出していった第二弾がこのシュプリームクリーム。
1909シュプリームクリームデラックスの特徴!
コロニルにはたくさんの名作がありますが、その中でもこのシュプリームクリームはトップクラスの知名度なのではないでしょうか。知る人ぞ知る名クリームであるディアマンテの後継モデルとしてリリースされました。
靴磨きを楽しんでいる人なら、一度は使ったことがあるんじゃないでしょうか。
まだ使ったことないという方は、財政に余裕があるときに是非買ってみてください!一つ持っておくと本当に便利です。
商品説明と基本情報!
・説明:
皮革への浸透力の高いシーダーウッドオイル、ラノリンなどの天然オイルを配合した皮革のための最高級栄養クリームです。
バランス良く保革・栄養効果、柔軟性を与え、補色性にも優れています。
皮革内部へゆきわたることで微細な皮革繊維に潤いを与え、深みのあるしっとりとしたツヤが生まれます。
フッ化炭素樹脂が撥水効果をもたらせます。
・カラー:7色展開
ブラック、ブルー、バーガンディー、ミディアムブラウン、ダークブラウン、タン、カラーレス
・仕様
【容量】100ml
【成分】シーダーウッドオイル ラノリン フッ化炭素樹脂 ※有機溶剤不使用
【対象素材】スムースレザー(ツヤあり) ※コードバン、ブラッシュレザー(特殊研磨加工された皮革)、ツヤ感のある爬虫類皮革にも効果的です。
キャッチコピーは ”しみわたる栄養、生まれるツヤ”。
なんとも絶妙なキャッチコピーですね。嫌いじゃないです。笑
使い心地は非常にサラサラしていて、他のクリームと比べてプルプルの質感でベタつきがありません。
なめらかプリンみたいな触り心地ですね。なめらかプリンに指突っ込んだことはないんですけど。
どれぐらい固めかというと、こうやってひっくり返しても落ちてきません。
とかいって今気づいたんですけど、クレムもビーズリッチクリームも普通にひっくり返しても垂れてこないですよね。全然普通のことでした。なんでこれやったんだろう意味わかんない。
クレムやビーズリッチと比べると、質感は柔らかめ。プルップルで伸びが良く、浸透力が高いイメージです。
ただ揮発性は高いので他のクリームよりも乾燥スピードは速い気がします。塗っている最中にもたもたしているとどんどん乾燥していきます。なのでササっと塗るのが吉。
シュプリームクリームの一番の特徴は何よりもベタつかないことだと思います。ほんとこれに尽きる。ブラッシング後のサラサラ感は他に類を見ないレベルです。ここまでサラサラツルツルの質感は色んなクリームに手を出してきましたけど、コロニルが断トツでした。
そして香りも靴クリームの中ではいい匂いな方だと思います。クレムに比べると1200倍ぐらいいいです。笑
もちろんコードバンにも使える!
コードバンとの相性
商品説明にも書いてましたが、コードバンにもいいんですよね。
【対象素材】スムースレザー(ツヤあり) ※コードバン、ブラッシュレザー(特殊研磨加工された皮革)、ツヤ感のある爬虫類皮革にも効果的です。
勝手なイメージですが、シュプリームクリームは水分と油分を、バランスよく良い感じに補給できている気がします。
なので困ったらこれ一本でOKだと思ってます。クレムだとめっちゃ油分だからデリクリいるかなーとか思うんですけど、シュプリームクリームなら一本でいっかなーみたいな感覚。
OXBLOOD(オックスブラッド)との相性は?
あと上述しましたが、代理店のアイダス(チェラウナボルタ)がディンケのコードバンには無色のシュプリームクリームを推奨してるんですよ。
ディンケのコードバンは自然仕上げなので、通常のコードバンより色の変化が大きいらしいんですよね。
なので無色のクリームでケアしていくと、OXBLOODの場合は退色してかなり赤味が増すようなエイジングをしていくんだそうです。
シュプリームクリームで磨き続けるといずれこうなるそうです。色の違いがエッグいです。笑
詳しくはこちらの代理店ブログでどうぞ。
RIOにシュプリームクリームを使ってみよう!
まずはすっぴんに戻す!
馬毛ブラシで埃落として
ステインリムーバーで汚れ落としまーす。
ワックスはのせてないので、水性のステインリムーバーだけでOKです。
はいとれたー
良い感じにすっぴんですね。
シュプリームクリームを塗る!
シュプリームクリームを指にとって塗っていきます。
固めのプリンみたいな感じなので、適量がうまいこと取れません。なのでいつもごそっと取り過ぎてしまいます。
でもめっちゃ伸びがいいのでまあいっかの精神で塗っていきますよ。
ヴァンプにドーンと乗せて、そこから塗り広げていくと、これぐらい取れば全体にカバーできると思います。
ちょっと足りなければ、容器のはじっこについたやつをちょっとずつ取って足していきましょう。
ほんとに伸びがいいので、サササーっと塗れば全然足りると思いますけどね。その辺は使いながらご自身で調整していくといいと思います。
左足だけ塗りました。シュプリームクリームも通常のクリーム同様塗った部分が乾燥して白くなりますね。
両足に塗り終わりました。
ブラッシング!
豚毛ブラシでゴシゴシしていきますよー!
ブラッシングは特にここで言及することはないので、いつも通りにブラッシングしてあげてください。
豚毛ブラッシング終了。
いつもならここで終わりでいいんですが、新しい豚毛ブラシをつかったせいか、めちゃくちゃマットな仕上がりになってしまいました。(光の加減でツヤっとして見えますが、実際はかなりマットです)
ここで普段使ってるブラシとの違いを感じて、豚毛ブラシも育つんだなぁということを実感した次第です。マット過ぎてびっくり。艶消しかな?っていうぐらいマット。
↑実際のマットさは上の画像ぐらいな感じ。コードバンなのにマットでしょう?このマット野郎!!
ということで登場したのが、我らがBrift Hの山羊毛!YAGI-KE!!ブラシ!!(やぎけ?やぎげ?あなたはどっち派?私は喉から。)
(山羊毛ブラシはこういうのでもいいと思います。)
もうせっかく手に入れたので使いたくてしょうがないんですよね。笑
まあでもそれを差し引いてもマットな仕上がりで終われないので、山羊毛ブラシでツヤを復活させたいと思いますよー!
以前THE LOUNGE by Brift H の林田さんが、この山羊毛を買うときに、「シュプリームクリームなんかの艶出しにもいいですよ!」と言っていたのを、ふと思い出したのであたかも最初から覚えていたみたいな体でブログに書いておきます。
そうです。山羊毛はこういうときの艶出しにもいいんですよ!だから買ったみたいなところありますからね。
そして使ってる部分の画像はないんですけどね!笑
使っていつも通りブラッシングしたーという体で進みますよ!
シュプリームクリームでのケア&山羊毛ブラッシングの結果!
フィニッシュ!アップで見てみよう!
山羊毛ブラシの結果、なんと艶を取り戻しましたよ。脱マット!
普段使ってる豚毛ブラシならシュプリームクリーム一つでこれぐらいの艶は余裕で出てくるので、本当に万能なクリームだなーと思います。
RIOにシュプリームクリームを使うと、最終的にはこのぐらいの自然な艶です。ディンケらしい艶ですねぇ。
オールデンのコードバンとは少し違うような感じがしますねやっぱり。仕上げなのか厚さなのか革の選別なのかその辺はよくわからないですけれども、さすが自然仕上げ…!!って思っておきましょう。
サイドとバックです。
コードバン特有のピッカピカ!濡れ艶!!みたいな感じではないですが、良い感じの光り方ですね。じんわり系でやっぱりこの靴はこれぐらいが好きです。
シュプリームクリームの使用感まとめ
シュプリームクリームの艶は、クレムみたいにギラっとしてなくてちょっとライトな感じの光り方ですね。
見た目からサラッとしているのがわかるような、さわやかな艶が出てきます。
RIOぐらい重厚な靴だとクレムみたいなギラ艶が出ててもいいのかもしれませんが、プレーントゥなのでちょっとかわいいシルエットになりますから、それよりもシュプリームクリームぐらいのさわやかな感じが合っている気がします。
あとは使っていて、ほんとに気軽に使える感じだなぁーと思います。
他のクリームってなんか「塗ったるでぇ~~」っていう気合を入れないといけないというか、気軽にサササーっと濡れないんですよね。
その点シュプリームクリームだと、寝る前とかにちょっと気になったら蓋開けて指で塗ってサッとブラッシングして手洗って寝るみたいな。なんなら豚毛ブラシでそのままシュプリームクリーム掬って塗り広げてブラッシングまでやっちゃうみたいなこともしますしね。
質感がそうさせるのかわかりませんが、すごいお手軽なイメージがあります。なので普段使いのずぼらメンテにめっちゃくちゃぴったりなんですよね。
クレムとかビーズリッチも当然好きなんですが、「私は!今!クリームを!塗っています!!」みたいな謎の決意が必要なんですよね。
自分でも書いてて意味わからないんですが、とりあえずシュプリームクリームは匂いも悪くないしベタつかないし、手洗って落としやすいから気軽なんだなって思ってもらえればいいと思います。
まとめ
靴クリームって色ごとにクリームをそろえたり色々買わなきゃならないですが、最初のクリームに超おススメです。
何から買ったらいいの…となってる方はとりあえずシュプリームクリームの無色買ったらいいと首藤は思いますよ。
その後、靴の色に合わせて色々なクリームも試しつつ揃えていったらいいと思います。
たぶんですけど、どっかでは必ず使ってるのでこの無色のシュプリームクリームを使わなくなるってことはあんまりないと思います。首藤の場合は今のところないですね。なくなったら確実に買い足そうと思っているぐらい。
ディンケのコードバンの退色ケア?にも最適だと思いますので、同じ目論見を持っている方も是非これを機に如何でしょうか!
コメント
コメント一覧 (2件)
レザーのオイルは、こことマスタングペーストがツートップなイメージです◎
リアルなレビューはたくさんあった方がいいです!
何故か漏れててめちゃくちゃ承認遅くなってしまってすいません!
マスタングペースト有名ですが使ったことないですね、、これとツートップということはかなりいいんでしょうね…。気になります!