唐突ですが、先日、ふとモジーンを脱いだ時に、若干のカサつきを感じました。
おやおや?
もしかして私(モジーン)、乾燥してる…?
モジーン乾燥してる説。理由は?
アッパーを撫でてみると、やっぱりところどころカサカサというか、いつものモチモチ感がなくなってる気がします。
この革が乾燥している、という現象が初心者首藤には未だに正確に掴めないところなのですが、これはどうやら、俗に言う乾燥しているということで良さそうだぞ?
いやいや、この梅雨くさい時期に? 北海道に梅雨はないとはいえ、雨曇りばかりのジメジメした時期に乾燥なんてするんかいな。 と考えましたが、思い出しました。
これ、雨用靴として使ってるな…?
通勤の都合上天気が悪くても、そこまで雨にあたることはないのですが、それでもやはり多少は降られるわけで。
雨に降られても、そういえばブラッシングだけで済ませていたかもしれない。
なるほど。
これは俗に言うあれだな。水分が蒸発するときに油分も一緒にもってっちゃってるというあれだな。こんな時期でも乾燥するわけだ。 というかこの雨続きの時期だからこそ乾燥したんでしょうかね。
よし、そうとわかればあれだ。クリーム塗ったろ。
ということで今回は、「あ、乾燥してる?」と気付いたけど、結構夜も遅くて時間かけるのはちょっとなーという時の首藤のリスレザーのケア方法です。
ただシュプリームクリーム塗ってブラッシングするだけなんですけどね。
でも普段のケアや、サクっとやるならこんなもんで充分な気がしてますよ。 なんならクリーム塗るときも手じゃなくてブラシに直接取ってシャカシャカしてるぐらいですからね。それぐらいでいいんですよこんなの。毎回毎回スタイリッシュにやる必要なんてないんですきっと。
その充分感は画像でもわかると思うので、是非見てみてくださいな。
乾燥している状態を見る
ヴァンプ全体。こう見るとそうでもないんですが…、
拡大してみるとほら、全体的にカサっとしているのがお分かりいただけるでしょうか。
サイドも、普段ならブラッシングで消えるような擦り傷が、乾燥からのカサつきで、ちょっと悪化してます。
クリーム塗ります
※追記:普通に書き忘れててあとから見てびっくりしたんですけど、クリーム塗る前に一応埃落としのブラッシングはしてますからね!笑
はい、ということでクリーム塗っていきますよ。
使うのは、コロニル 1909シュプリームクリームと適当な豚毛ブラシのみ。(ちなみにこれは確か化繊ブラシ)
首藤は汎用性を考慮してニュートラルを買いましたよー。
そして今自分で買ったときより鬼安いリンク見つけて咽び泣いてます。持ってない方はこちらからどうぞ。
そんな感じでシュプリームクリームを少量指にとります。
ヌリヌリします。
モカ縫いのこういう塗りづらいとこも広げてヌリヌリしますよ。
もっとしっかりメンテするときは、ここはペネトレイトブラシ使ってやったりします。
靴全体に塗っていきますよー。
首藤は汎用性が高いので、シュプリームクリームは無色を買いました。
この靴もまだまだ退色はないので、しばらくは無色ケアでいいかなーと思っております。
そもそもこのステッチの部分に色が入っちゃうので、モジーンに有色クリームはどうでしょうね。難しいところです。
はい、塗り終わりましたよ。
クリームが徐々に浸透して、全体がしっとりマットな感じになってますね。
この後残りの側もやって、クリームが浸透するのを数分待ちます。
首藤は適当なので、アプリのゲームをちょっとやってもういいかなーと思ってからブラッシングを始めました。
待ったのは5分ぐらいかな? (スマホマジックで時空が歪んでいなければ)
いざブラッシング
さあ、ブラッシングしましょう。
シャカシャカとリズミカルに、力強くクリームを押し込むように、それでいて流麗で美しく、雅やかな古典文学のように、花が咲き誇り鮮やかな街並みを夕日が照らすように、あの夏の日の思い出を忘れないように…
磨きます。
ヴァンプの部分も入念に
ミカエル所有者の方も同じ悩みを抱えてると思いますが、このモカ縫いの内側、クッソ磨きづらいですよね。
ペースが乱れます。グルグルと円を描くようにブラッシングしたり、歯磨きのようにブラシを傾けて内側をごしごししたりします。
ということでケア完了
はい。以上を持ちまして終了です。
早かったでしょう。これだけでツヤツヤですね。
靴全体が元気な感じになりました。すでに履きたくなってきます。
ヴァンプもどうですか。程よく水分と油分が補給されて、いい感じじゃないでしょうかね。
ビフォアフター見比べてみましょうか。
before
after
カサカサしてた革が見事に潤ったように見えません?
色味変わってるから光の関係じゃねえかって感じもしなくもないですけど、撮影場所は全く変えてないですよ。
iPhoneが勝手に光量調整しちゃってたらもうそこはなんともですけど、現物を目で見てる感じではまさにこんな感じで違いが結構しっかりわかります。
ツヤツヤ!とか言う前に革に水分と栄養入ったなー感を感じられます。
サイドやヒール付近もめっちゃいい感じになりましたね。
求めてたしっとり感が戻ってきました。ズボラ人間にとってはこれぐらいで充分なんやきっと…。
まとめ
ということで、めんどくさいときのリスレザーの超簡易ケアでした。
リスレザーは普通のカーフに比べて油分が多い革ではありますが、雨に濡れたままブラッシングで済ませていると、こんな風に水分と油分がいっぺんに抜けて乾燥してきてしまいます。
なのでそういう時には、首藤は、水分と油分が良い感じに入っている1909シュプリームクリームを使います。伸びもよくて塗りやすいですしね。
何よりとりあえずこれ一つで、靴が健康な状態を保てる(気がする)というのがデカいですね。
ワックスもかけない、そこまで艶もいらない、と考えている靴ならこれ一つでケアは充分な気がしますよ。ほんと優秀なクリームですよね。
現場からは以上です!
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