ついにこやつを紹介する時がきたのですね…。
今まで散々と露出してきてるので今更感はありますが、ちゃんと靴紹介記事を上げたいと思いますよ!順序はめちゃくちゃですがあるべきところに落ち着くはず。
スペック紹介
改めまして。まずはいつも通りスペック紹介からスタートしていきますね。
BRAND:HEINRICH DINKELACKER / ハインリッヒ ディンケラッカー
STYLE:Full-Brogue Derby / 外羽根フルブローグ
LAST:Buda / ブダ
MATERIAL:Luxurious Shell Cordovan / シェルコードバン
COLOR:Navy / ネイビー
SOLE:Double Sole with Set of 6 Nails & Braided Welt / ダブルソール & ブレイデッドウェルト
SIZE:6.0 G
初めてのBUDAデビューは下記のノルウィージャンストレートチップなので、首藤はこれで二足目のBUDAになりますね。
日本でディンケと言えばRIOのフルブローグかこのBUDAのフルブローグかというぐらい、人気を二分する超アイコンモデルです。
いやーほんとようやく辿り着きましたよ。BUDAのコードバンフルブローグは必ずゲットしたかったので、とても嬉しいです。満足感が半端じゃない。
新品ではないですが、使用数回と思われる超ミントコンディションでゲットできたので、個人的にはもはや新品購入と同等だと思っています。笑
新品レベル過ぎて皴入れの儀まで行ったぐらいですからね!盛大に失敗しましたけども。笑
このBUDAのコードバンフルブローグというモデル自体への憧れが強すぎて、もはや皴入れの失敗なんてどうでもいいレベルです。というか失敗と言っても自分の決めた皴じゃなくて自然な皴が入っただけの話なので、靴への愛情にはなんら変わりはないですもんね。
個人的にゲットするならダークコニャックかなー?とか思っていたんですが、BUDAのダークコニャックは他に絶対ゲットするべきモデルを決めていたので、ネイビーでちょうどよかったのかもしれません。
BUDAラストについて
言わずもがな、Heinrich Dinkelacker を象徴する木型の一つです。
BUDAはRIOに続いて二番目に古参となるラストで、誕生から40年以上その形を変えずに存在し続けているという、RIOに続いてまさにブダペスターの一つの完成形とも取れる由緒ある木型と言えます。
BUDAの木型はそのほとんどがノルウィージャン製法(辮髪縫い)が施されていて、 まさにブダペストで制作されるディンケを象徴する意匠を取り込んだモデルになっています。
木型の形状的には見た目以上にスマートです。ツォップナートのおかげでウェルトとコバがバチバチに張り出しているので、ゴツ盛りに見えるんですけど、足入れはすごくシャープにフィットしますよ。ほんとにGウィズ?ってぐらい。
以前にも解説していますが念のため。
ワイズをほんとにちょっと広めに、甲はやや高め、足先はブダペスター直系のボックスタイプ、くるぶしは低く設定され、土踏まずのシェイプはしっかりめ、ヒールカップが立体的で絞りがかなり強めです。
それぞれの足型によるとは思いますが、RIOほど極端なフィット思想ではないので、万人受けしやすい木型だと思います。
履き心地やフィット感の好みは、結構BUDA派かRIO派に分かれると思うんですが、ラストのフィット感に関していえば首藤は完全にBUDA派ですかね。RIOは履き心地が唯我独尊で最強なので。
首藤が一番最初に憧れた木型が一番足との相性がいいとか、もはや運命を感じざるを得ませんねこれは。まじデスティニー。テイルズオブデスティニーです。夢であるようにですよほんと。
このヒールがしっかり踵を掴む設計
ノルウィージャン製法(ツォップナート)
そしてBUDAと言えばこのツォップナート!! やっぱりかっこいいですねぇーー!!
もはやこれを見るために買ったといっても過言ではない!(過言)
ツォップナートの解説はいつものこちら。
特徴は二本の革紐と一本の麻紐を使い、三つ編みをしながら縫い付ける「弁髪縫い」と呼ばれる手法を、ソールとウェルト、ウェルトとアッパーに一周ずつ、計二周縫い付けていくという職人技法で、「ノルウィージャン製法」という名前で知られております。
ノルウェーの「フィヨルド」と呼ばれる地帯で雪原を歩く際に靴の中に水が浸水してくるのを防ぐのだと言います。
最初の一足のノルウィージャンストレートチップもそうでしたが、BUDAはカーフのブラックとボルドーはツォップナートが黒一色になります。コードバンのオックスブラッドもそうですね。
他のカラーの場合は大体このブラウンとブラックの二色混合の糸で編まれています。
やっぱり二色使われてる方が三つ編みのゴリゴリ感が際立ちますね!ブラックだけのシンプルなやつもいいんですが。よく見たらくそゴツい…!?みたいな。
逆にコードバンのブラックはなんで黒一色の糸じゃないの?って話なんですけど、確か職人さんが間違えないようにだった気がします。ただでさえコードバンへのツォップナートって難易度が高くて最近できるようになったレベルの話なのに、それで見えにくいブラックを黒の糸で縫うの無理じゃね?って感じで、混合になってるはずです。
なのでむしろブラックコードバンが特殊なモデルって感じですかね。そう考えるとブラックコードバンも欲しくなってきますね。ふむ。
ヒールまで一周ぐるっとツォップナートです。360度ノルウィージャンウェルトですね。
通常であればこれがウェルトからの水の侵入を防いでくれますが、コードバンの靴の場合そもそもあまり濡らさないので、ロマンだけを追い求めた仕様になってます。そういうの大好きだっ!どこにも出口のない日々がー!
フルブローグダービー(ブダペスター)
東欧靴、特にハンガリーシューズと言えばこのブダペスターです。
ブダペスターってなんやねんて話なんですが、正直メーカーでも全然使われ方が違うので結構意味合いはバラバラです。笑
最近よく見かけるのは、外羽根のフルブローグのことをブダペスターと呼んでいるやつですかね。なんかデザイン名というかモデル呼称みたいな感じで使われてる気がします。
VASSなんかもそうですが、デザイン名称みたいな感じでこのブダペスターというのが使われていたりしますね。
首藤が最初に調べた内容だとブダペスターというのは、フルブローグ且つトゥやサイドウォールが切り立ったボックスシルエットになっている東欧靴特有のスタイルのことになってましたね。
本来の使われ方はもはやどっちなのかはわかりませんが、とりあえずBUDAはブダペスターです。このボックスシルエットのトゥはブダペストスタイルなんて呼ばれ方もしますよね。
ちなみにRIOのプレーントゥの化粧箱にもブダペスターと記載されていたので、ディンケではこのボックス型のトゥスタイルのことをブダペスターというのかもしれませんね。
ディンケ限定色のネイビーコードバン!
一応名目上は!ハインリッヒディンケラッカーの限定色ということになっています。ネイビーです。
代理店のブログを拝見するに、アイダスが代理店となった際に日本から提案したダークコニャックとネイビーという二色のコードバンカラーが本国に正式採用され、ディンケだけの限定色としてデビューしたとのこと。
当初は幻のコードバンなんて呼ばれていたそうですが、今だとネイビーコードバンは結構色んなメーカーで見ることができますね。笑
一応そういう流れがあったんだよ!ということで限定色と書いておきます。
ディンケのネイビーは黒味が強くて室内だと一見ブラックコードバンに見間違えるほどという噂を聞いていたのですが、首藤のこのBUDA、めっちゃネイビーです。笑
これ太陽光に当たってるからだと思われるかもしれませんが、室内でもめっちゃネイビーなんですよね。購入されたショップさんも非常にいい色の個体だと仰っていたので、もしかしたらネイビーが強めに出た個体だったのかもしれません。
これからやってくる140thのRIO C+がダークブルーコードバンであることを加味すると黒味が強いネイビーの方が住み分けが出来ていいかなとも思ったんですが、これはこれで美しいのでOKです。だってめちゃくちゃ綺麗なネイビーですもの。深い深い青みがウェルトやステッチのブラウンとマッチして最高なカラーリングになっています。
まとめ
以上、超絶アイコンモデルのBUDAのフルブローグのご紹介でした!
もうどこをとっても最高of最高なディテールです。ロマンを詰め込みに詰め込んだ感じ。ファッションは引き算?そんなの関係ねえ!!と言わんばかりの足し算至上主義のこのモデル、首藤大好物ですよ。間違いなく最高到達点の一つだと信じてやみません。
履き下ろしたときの気持ちも最高だったので、是非そちらの記事もご覧ください!
そしてさらにこの記事を見てハインリッヒディンケラッカーってなんかかっこよくない…?俄然興味出てきたんですけど!!という方は是非首藤のディンケのブランド紹介記事を読んでみてください。きっと欲しくなること請け合いですよ。
絶対に買うべきモデルを手に入れましたが、まだまだ欲しいモデルはたくさんあります。満足なんてしない!次はどのモデルを狙いましょうか。