今回はパラブーツの隠れた名作モジーンのサイズ感とフィット感についてです。
中々触れられることのない部分なのでまとめていきますよー!
パラブーツのモジーンについて
パラブーツのモジーンってこんな靴です。
簡単に言うと大人気ミカエルのプロトタイプで、パラブーツ最古のモデルと言われています。デザインの由来は木こりが履くシューズで、デザイン名称的にはチロリアンシューズと呼ばれます。
首藤的にはこのプロトタイプというのと最古のモデルというところに異常な魅力を感じるわけですけど如何ですかこれ。めちゃくちゃロマンないですか。
ミカエルは確かにかっこいいしかわいいんですが洗練されすぎてるという見方もできるはず。
モジーンはもうそのままなんですよ。まさに原石。世間がミカエルをちはほやする中、首藤だけはモジーンを褒めちぎりたいですね。
サイズ感について
約25cmのDウィズでEU40
まず首藤の足のサイズについては下記記事からどうぞ。
簡単にまとめるとこんな感じです。
足長:右25.1cm、左25.2cm
足囲:両足共にDウィズ(JIS規格)
踵幅:細め(右足特に)
この足を持つ首藤が履いているモジーンのサイズはEU40です。
EU40でリラックスフィットな感じですかね。靴下でうまいこと調整出来る感じ。
首藤的にはドレスソックスで履くとちょっとガバってしまうので、厚手のブーツソックスやグレンクライドのライフロングを履けばいい感じにジャストフィットになります。
その他のParabootのサイズ感
そして他のパラブーツのサイズ感も併記しますので、一つの参考例としてご覧ください。
- フォトン:UK6(ジャスト~リラックス)
※下記試着のみ
- シャンボード:UK6(ジャストだが羽根閉じ気味)
- ウィリアム:UK6(爆裂ジャスト)
- アヴィニョン:UK6(爆裂ジャスト)
- ランス:UK6(ジャスト)
- ミカエル:EU40(リラックス)
まあ要はほぼ全部UK6かEU40ってことですね。
ちなみにパラブーツって通常UKサイズで表されるんですが、古いモデルだけEUサイズで表記されています。確かミカエルもそうですね。シャンボードやウィリアムはUK表記です。
パラブーツのサイズ感は本当に人によって違うといわれていて、首藤もそれは強く感じます。他の一般的な紳士靴メーカーよりかなり違いが出ますので、出来れば試着されることをお勧めしますよ。この首藤のサイズ感は一つの目安にしてください。
※シャンボードのサイズ感は難しいぞ、という記事でもそんな話を書いています。
フィット感について
全体的に包み込むようなホールド感
次にモジーンがどんな感じのフィット感なのかを解説していきます。
モジーンはもう見ての通り2アイレットでガバっと開くタイプなので、正直フィット感としては緩めです。リラックス感があって懐が広い印象。
まずパラブーツのルーツからして英国靴とは全然違うので、その辺のバチバチのフィッティングとは一線を画すものがあるわけですけれども、そのパラブーツの中でもとりわけゆとりのあるフィット感だと思います。
こちらはデザインに由来していると思うのですが、やはりガバっと履き口が大きく開く関係上、まず靴のパーツ的に形状から履き口を強く固定するようにはできていないんですよね。
またリスレザーの柔らかさも相まって、どちらかと言えば足を包み込むような感じなので、イメージとしては柔らかくて分厚い革の風呂敷で足をくるんでるような、そんなフィット感になります。(伝われー)
甲は幅広い足に対応してくれる
ちなみに甲の高さは普通かなーと思います。高くもなく低くもなく。
というかチロリアンのデザイン的に甲部分の革は乗っかてるだけのふよふよ感触なので、触れていても痛みを感じることはありません。
首藤のように甲低の足ですと結構ぶ厚めの靴下を履いてもこんな感じで羽根?は閉じ気味ですがそれでも超快適です。
おそらく甲高の方ですともっといい感じのフィット感を得られるんじゃないでしょうかね。
ヒールカップはしっかりと
一方ヒール部分は結構がっちり固い芯材が広めに入っています。
おそらく木こりの足を守るための名残なのかなと思うんですが、結構広い範囲で踵がガッチリ固まってます。
それでも極端なヒールカップのカーブなどはなく、緩やかに踵を丸く支えてくれる形をしているので、痛みなどは感じたことはないですね。
首藤踵小さめでモジーンのヒールカップはちょっと大きめカーブを描いてるんですけど、それでも踵は靴ずれしたことないです。何とも不思議な優しいフィット感。
ディンケでは死ぬほどゴリゴリに削られて大抵靴擦れで泣いてきた首藤ですが、このモジーンではほとんど靴擦れしてません。まじ快適。最高。
リスレザーは若干伸びる?
履き込むことで、若干アッパーの革が伸びてきたということもあるのか、ユニクロのこれぐらいの厚さのソックス(普通よりちょっと厚いぐらい)だと、 若干歩行による靴の中での足のズレを感じることが増えてきました。
これは革が伸びて、シューレースのホールドに若干限界が来ていることも関係あるかもしれません。おそらくタンパッドを装着するか、一定以上の厚手のソックスを合わせることでクリアできると思います。
現時点ではそこまで気になるようなズレではないのでそのまま問題なく履けていますが、気になるようであれば冬の間は厚手のソックスで対策、夏以降靴の中でのフィット感を加味してタンパッドはどうするか考えようかな、という感じです。
とにかく優しい履き心地…
フィット感の印象はとにかく優しく包み込んでくれるような感触です。
いつもディンケでいじめられた首藤の足を、痛みもなく優しく支えてくれたのはこのモジーンでした。踵にマメが出来た日も、アキレス腱が抉れた日も、大体モジーンを履けば乗り切れましたね。全然痛くないんです本当に。下手したらスニーカーより痛くない。
決して木型が足に合ってるとは言えないと思うんですけどね。パラブーツ特有の柔らかさもあると思うんですが、中でもかなりの異質な包容力を備えています。
首藤にとってはディンケにやられて足が痛いときや、今日は締め付けられたくないというモラトリアム期の大学生みたいな日などに超絶大活躍してくれるので、大変重宝しております。
まとめ
以上、パラブーツモジーンのサイズ感とフィット感でした。
サイズは約25cmDウィズの足でEU40、厚手の靴下でジャストフィット!
フィット感は分厚い革で包み込んでくれるようなノーストレスな感触!
という感じですかね。
バチバチフィットの靴ばかり持っていると足がもたないときありますし、たまにはこういうラクチンな靴を履きたくなりますので、そういう観点からも大変おすすめな一足ですよ。
みなさんもミカエルではなくて敢えてのモジーン、してみませんか…!(ミカエルもめっちゃ欲しいです)