今日は北海道あるあるのこんな状況を打破(予防?)するために、首藤が行っているウェルトの防水ケアについてご紹介したいと思います。
北海道でもすでに雪は融け始め、アスファルトが顔を出していますが騙されてはいけませんよ。まだあと2回ぐらい変身を残してますからね北海道は。
絶対あと2回ぐらいガツンと降りますから。ちゃんと備えておいた方がいいです間違いなく。
GW過ぎるまでは油断できません。ニセコあたりなんてGWでも道路に雪積もったりしますからねほんとに(実体験)。当時は夏タイヤで死を覚悟しました。
ということで首藤的雪に対する防水ケアです。
男には雪の中を歩かなければならない時がある…
そうそうこんな状況。
本州の方からすると「いやいやそんな馬鹿な」と思われる方も多いでしょう。
まあこの写真だったら後ろに普通の除雪された道があるので、そっち歩けよってもわかるんですが、こんな道すら存在しないことはザラにあるのです。
今年は暖冬だったのでそこまで雪が積もってエグイ期間が長かったわけではないですが、通常であれば北海道を含む豪雪地帯においては一晩に数十センチ雪が積もるなんて日常茶飯事で、自分が歩く道が都合よく毎日除雪されているというわけではありません。
除雪はほとんどが各自治体によって行われているもので、自分の住む地域や道幅によっては全然除雪されない…なんてこともあるわけです。
そうなると、必然的に雪の中を漕いで(北海道ではこう言います)歩くような時が出てくるわけですね。
そんな道を歩いていくと、足元はこうなるわけです。
革靴を大切に履かれている方にとっては発狂ものの画像かもしれませんが、何度も言いますが北海道ではこれが日常なので、こんなの気にしてたら冬に革靴は履けません。
さすがにすべての革靴をこんな風には履かないですけどね。笑
天気予報や雪の積もり具合を見て、デリケートな革質のものやシミになりそうなものは避けたりします。それは雨の日でも一緒ですね。
こういう風に履くのは、自分で雨雪靴として決めているものに限られますのでその点は先にお伝えしておきます。
革靴についた雪はウェルトに残る!
そしてこんな道を通って電車に乗ろうと屋内に入ると、足元は大体こうなります。
足を踏みしめて雪を軽くほろうとウェルトに雪が残るんですよね。
今書いてて不思議に思って調べたんですけど、雪をほろうって方言だったんですね…衝撃…。
ウェルトに残ったこの雪…。めっちゃ靴に悪そう…。
アッパーの雪はなんだかんだ水滴に変わると、さらりと下に落ちて行ったりしますがウェルトは受け皿のような形になってますので、どうしても残ってしまいます。
このまま室内の温度でどんどん雪が解けていくと、ウェルトから水が浸入して濡れてしまいますし、時間が経つと油分が揮発してウェルトが乾燥しますので劣化の原因にもなってしまいます。
毎回室内に入るたびに雪をほろえばいい(再び登場)わけですけど、そんなに時間あるときばっかりじゃないですよね。
屋内に入ってもバタバタしていて、ようやく一息ついたころには雪が解けて水になってるなんてことも。
あとウェルトのスキマって指入りにくいので全部取り切れないんですよねー。
とまあそんな感じでこういう場合には、対処療法よりもやはり事前の防水ケアが重要になってくるのではないかなと思うわけです。
アクティブレザーワックスでウェルト防水!
首藤はこの北海道の冬道あるあるに備えるべく、通常のクリームでのケアに加えてウェルトの防水ケアを行っています。
そのウェルト防水に欠かせないのが、コロニルのアクティブレザーワックスです。
●ヒマラヤ登山隊の伝統を受け継ぐペーストワックス
スムースレザー、オイルレザー及びオイルヌバック製の登山靴用保革・防水ワックスです。
オリーブオイルなどの天然ワックスが皮革繊維に潤いを与え、しなやかな状態を保ちます。
また、定期的に使用することで耐久性を向上させるとともに、防水効果を与えカビの発生を予防します。
低温環境でも凍結せず使用できます(-15℃でテスト済み)。
低温環境でも凍結しないなんて特に冬の北海道にうってつけじゃないですか。
(旭川周辺のダイアモンドダストが見れるようなクソえぐい地域を除く)
その防水力に関してはオイルドヌバックのParaboot アヴォリアーズにて実証済みなので、首藤は局所防水に関しては好んでこれを使っています。
クレムなんかの油性クリームでも充分なのかもしれませんが、完全にこの辺りは好みですね。
個人的に自分の経験から実績があるものをチョイスしているっていうだけです。 クレムでもいけるかもしれないですが、アクティブレザーワックスに実績があるならそっちを使った方が確実ですからね。
また単純な防水に関しては防水スプレーという手もありますけど、スプレーやミストだとウェルトだけという局所防水には使えません。なのでクリーム状のアクティブレザーワックスがうってつけかなと思っています。
ちなみに通常クリームは指で塗る派ですが、ウェルトに関してはめちゃくちゃ塗りづらいので、ペネトレイトブラシを使って塗っています。
今回はわかりやすく指でとって塗り広げてます
こんな感じでアクティブレザーワックス専用のブラシを一本作ってウェルトにグリグリと塗り広げていきます。首藤は結構たっぷりめにいっちゃいます。
ちなみにベチャベチャに塗れてしまったあとや、ウェルトに乾燥が見受けられる場合には、先にデリクリを塗ってからアクティブレザーワックスを塗っています。理由は当然水分補給ですね。
乾燥している状態で油分だけ入れてしまうと、割れの原因になってしまいます。確か。そうだったはず。
なので首藤はその辺適当に見分けて適当にやっていますよ。
尚、アクティブレザーワックスのウェルト防水は下記の記事でもご紹介をしております。
まとめ
ということで、ウェルトの局所防水にコロニルのアクティブレザーワックスのおすすめでした。
ちなみにこの状態になったフォトンですが、しっかりアクティブレザーワックスを塗って防水していたおかげか、屋内に入ってウェルトにたまった雪が融けても全くウェルトに水が染みておらず、当然の如く浸水もしませんでした。
個人的に大満足の効果ですね!
フォトンはノルウィージャンウェルト製法なので、これだけの効果なのかはわかりませんが。笑
それでも首藤はかなり効果があると実感しておりますので、非常におすすめです。
クリームやワックスの質感を損ないたくないから防水スプレーはかけたくないけど、重要な部分の防水性は欲しい…。
それならせめて重要なウェルトだけでもアクティブレザーワックスで防水しましょう。
ウェルト寿命を延ばすことは、靴を長く大切に履くことに密接に関わっていると思います。
ちなみにアクティブレザーワックス、価格も税込み1,100円と超お手頃です。
容量は75mlですがちょっとずつしか使わないので、マジで全然減りません。笑
もっと高いイメージありましたが、こんなに安かったんですねこれ。かなりコスパいいと思います。
降雪地帯にお住いの革靴ラバーの皆様。普段の雨雪靴のクリームのお手入れにプラスして、このウェルト防水も行ってみてはいかがでしょうか。