首藤のディンケ童貞を華麗に奪っていった美しきRIOプレーントゥですが、今回は実際のところそのサイズ感は如何なもんなのかというお話を書いていきます。
履き心地と魅力については、【靴紹介】と【履き心地】の記事で散々語りつくしてるので、ここではサイズ感(フィット感)とサイズ選びにスポットを当てていきますよ。
好きなブランド程サイズ選びは大事
首藤の場合、正直今考えると自分でも恐ろしいぐらい適当にサイズを選んだわけですが、これからRIOの購入を検討されている方にはそんな危ない橋を渡ってほしくないので是非ともこのブログを参考にしてください。(と言いつつ大したこと書いてないですが)
靴なんてインソールで調整すれば多少大きくても履けるよなんて言われてしまえばそれまでなんですけど、でもせっかくならちゃんと狙ったサイズで且つフィット感なんかを理解したうえで履きたいじゃないですか。
そのファクトリーが意図したフィッティングを感じるには、自分に合ったサイズ感で履くことが重要だと思っています。そうして初めて、そのファクトリーの靴(意図するフィッティング)が、自分に合うか合わないか判断出来ると思うんですよね。
靴好きからしたら当たり前のことですし多くの皆さんが書かれてますけど、首藤は好きなブランドの靴ほどサイズだけは自分に合ったものを履いた方がいいと思っています。
サイズ間違っちゃうといくら好きでも結局最後まで愛せないことが多いんですよね…。(遠い目)
そして何よりディンケラッカーは、おいそれと失敗できるような価格じゃないですからね。
金銭感覚がバグってる自覚はありますけど、「ミスっちゃったテヘ☆」が通じる価格ではないことぐらいさすがに頭のネジが2,3個飛んでる首藤にもわかります。(本当にわかってますよ!)
ということで長くなってしまいましたけど、RIOのサイズ感を解説しますよ!
あくまで「首藤の場合は」というのと、所詮素人の「個人の感想である」ことを踏まえて読んでくださいね。(言うまでもないですね)
RIOのサイズ選びを考える
RIOのサイズ選び!
結論から申し上げますと、割と単純なんですけどまずは基本的な考えとして、RIOのサイズ選びは自分の普段履いている「UK Eウィズのサイズからハーフ下げ」でいいと思います。
首藤の場合は普段UK6.5Eあたりでフィットすることが多いので、RIOは6.0Gをチョイスしています。
実際のところ、首藤はRIOを購入するときは「シャノンで65Fだから6.0でいっか☆」というめちゃくちゃポップなノリでポチりました。 当時もそれなりに悩んだことは悩んだのですが、今考えると適当感が天元突破してますよね。
無知というのは恐ろしいものですが、結果的になんとかなったのとあとから色々自分の足の形や他の靴のサイズ感を加味して考えても6.0が妥当だったなーと思うので、あながちこの公式も間違いではなかった気がします。
ディンケラッカーはそのほとんどがGウィズ(2E相当)で作られているので、そもそもの作りが通常のUK Eウィズよりハーフサイズほど大きい印象です。
よく同じブランドのモデルでも、木型との相性で「ウィズ下げてハーフアップ」とか「ウィズ上げてハーフダウン」とか聞きますけど、同じような感覚かなと思います。
ラストによって幅広め狭め等の作りの違いはあるんですが、RIOに関しては「THE Gウィズ」という感じ。
上記の画像の通り、シルエット的にもぽってりした丸みのあるトゥなので捨て寸が割と短めではあるんですが、後述するブダペストスタイルのトゥ形状のおかげで足先には余裕があります。
計測器などですでに2Eという判定が出てるという方や、Eだけどかなり幅広でいつもサイドがきつい…という方なら、そのまま通常のサイズ選びと同様のサイズでチャレンジしてもいいかもですね。
首藤はちゃんと測ったことはないんですが、某セレクトショップで「ん~、CかDで☆」というくそアバウトなウィズ計測をしてもらったことがあるので、ハーフ下げでジャストでした。店員さんありがとう。
→その後ちゃんと調べてDウィズであることがわかりました。店員さんありがとう。
首藤はキツくもなく緩くもなく、RIOの設計上狙っていると思われるコンフォートな履き心地を味わえていると思います。
足型によっては絶望的にRIOが合わないという人もいるみたいので、ガッチリ幅広めの靴がそもそも足に合わないという方は、RIOではなくBUDAやLUZERNにチャレンジするのもありかと思います。
ZURICHでもいいですね!LUZERN程エレガント過ぎず、BUDAよりも本当に若干シャープで小さめです。 そもそも自分の足型が特殊だなって自覚のある人は、何とか頑張って一度試着してみるか返品可能なサイトで購入してみてください。笑
RIOはそのホールドポイントからかなり幅広く色んな人が快適に履けるラストではあると思いますが、妄信的におすすめしたいわけではないので是非是非ご自身の足型と相談して見極めてください。
ぶっちゃけ個人的には万人受けするというか、万人に向けて違和感のないフィット感を生み出せるのはどちらかと言えばRIOではなくBUDAの方だと思ってます。笑
首藤の足の実測&その他の靴のサイズ!
首藤の普段の履いているサイズから類推できるように出来るだけ多くのサイズ情報を置いておきます。
まず首藤の足のサイズについては下記記事からどうぞ。
簡単にまとめるとこんな感じです。
足長:右25.1cm、左25.2cm
足囲:両足共にDウィズ(JIS規格)
備考:カカト細め、甲低め
次に履いたことのある靴のサイズとフィット感です。
※各フィット項目の解説
RF:リラックスフィット、JF:ジャストフィット、TF:タイトフィット
●Heinrich Dinkelacker
BUDA:UK6.0G(TF寄りのJF)
RIO:UK6.0G(RF寄りのJF、捨て寸余裕なし)
ROM:UK6.0G(JF)
ZURICH:UK6.0G(TF)
LUZERN:UK6.0G(RF寄りのJF、捨て寸余裕あり)
WIEN:UK5.5G(TF、捨て寸余裕なし)
●ALDEN
モディファイドラスト:US7.0D(RF – 6.5でもいけるかも?)
ハンプトンラスト:US7.5D(JF)
バリーラスト:US6.5D(TF)
アバディーンラスト:US6.5E(JF – もしくは7.0D)
●Paraboot
ミカエル、モジーン:EU40(RF)
フォトン:UK6.0(RF寄りのJF)
シャンボード:UK6.0(JFだが甲合わず)
ウィリアム、アヴィニョン:UK6.0(JF)
ランス:UK6.0(JF)
●VASS
FBラスト:EU39.5(JFだが甲高め)
Fラスト:EU39.5(JF)
●Church’s
シャノン(103):UK65F(RF)
●EDWARD GREEN
202ラスト:UK6.5D(TF寄りのJF)
202ラスト:UK6.5E(RF寄りのJF)
実際のところサイズ感とフィット感はどんなもん?
RIOのサイズ感
RIOのサイズ感としてのざっくりとした感想は、横幅にかなり余裕があって爪先に余裕がないです。笑
もう見た目の通り横幅がかなりワイドで捨て寸がめちゃくちゃ短いでしょうこれ。
このかなり緩やかなラウンドトゥが物語る通り、その他の多くの靴よりもかなり捨て寸が短いです。首藤が見てきた靴の中ではぶっちぎりでNo.1です。かと言って歩くときに爪先がぶつかるわけじゃないんですけどね。もうそのギリギリをいっています。
ちなみにBUDAとのサイズ感比較についてですが、首藤は両方同じサイズで履けています。
BUDAは6.0で踵からボールジョイントまでグッと寄り添うようにフィットし、横幅は割とタイトで足先フリーみたいなフィット感になってます。
一方RIOは踵と甲でガッチリ抑えられていて、横幅と足先は大体ほぼフリーみたいな感じです。
足の側面に触れている部分のフィット感がまるで違います。
以上から首藤と違ってウィズがE以上ある方だと、RIOで横幅がフィットしてくるのでもしかしたらBUDAはハーフ上げたほうがいいというような状況になるかもしれません。
結構RIOとBUDAではハーフ違うという方もお見かけするので、この辺りのサイズ感の違いにはちょっと注意が必要ですね。
首藤はRIOは約25.1cmDウィズの足で6.0を履いているのですが、これで捨て寸がかなりギリギリです。Dウィズなので横幅には結構余裕はありますが、捨て寸の関係上これ以上サイズを下げることはできません。
RIOのサイズ感の合わせ方的には、まずレングスで合わせた方がいいかもしれませんね。レングスで爪先がぶつからないサイズを選んで、その後そのサイズで横幅がフィットするかどうかという選び方を推奨します。
RIOのフィット感
上記のサイズ感と重複する部分がありますが、フィット感についても解説していきます。
まずRIOの足入れの特徴として、横幅は全体的にゆとりがあるコンフォートな履き心地です。
そしてそのゆとりを生んでいるのが、甲と踵でがっちりホールドすることで他の部分はフリーにするという設計思想です。
要は歩くときに甲でしっかり足の浮き上がりを押さえて、ヒールカップでしっかり踵を固定しておけば足抜けせずにちゃんと歩けるやん?という考え方。
この設計思想はディンケ全体に共通するフィッティングの基本理念なんですが、RIOはこれが顕著にというか極端に表れた形状をしています。
トゥ自体はブダペスター形状でゆとりがあるんですが、甲全体はかなり低めに設計されています。結構ビタビタな感じでかなりいいホールド感。
そして真ん丸のヒールカップ。これがガッチリ踵に喰らいつきます。
トリプルソールの歩行でも踵に喰らいついて離さないので足抜けはしませんよ。靴擦れしても離してくれません。
この二か所でホールドするよ!という目的がかなりハッキリしているので、その分足先や横幅全体としてはかなりフリーというか余裕がある設計になっています。その分当たって痛いみたいな箇所が物理的に減るという寸法ですね。
上記より横幅には結構余裕があるので、踏まず部分の絞りはほぼ感じないです。踏まずは支えられている感じではないですが、まあ程よくフィットしているかなという感じ。ぽっちゃり体型です。
締めるところでしっかり締め、必要なところには充分にゆとりを持たせるというような設計思想を感じます。 メリハリのある履き心地というのがしっくりきますね。
また、RIOの一番の特徴はこのガッチリと直角に反り立ったトゥだと思うんですが、これエジプト型の足にめちゃくちゃフィットします。
首藤は割とエジプト型で、親指が結構デカめです。
他の指よりも厚さがあるので、通常のシャープ且つ丸みのあるトゥ形状だと、歩く時親指の先が上部に当たってしまう現象が起きてしまいます。
このおかげで、タイトフィットではありますが、普通に履けていたチャーチのローファー(60G)を手放したことがあります…。(思い出すだけで悲しい。)
RIOはトゥが垂直に立ち上がってから、ほぼ直角にヴァンプに向かうボックス型とでも呼べる形状なので、指先に充分なスペース(厚み)が生まれ、分厚い親指でもどこにも当たることなく、快適に歩くことができます。
まさにエジプト型親指デカ族の救世主…!!
首藤の大好きな丸みのある103ラストのシャノンですら、充分なゆとりを持って履いても若干親指の先が上部に当たってましたからねぇ…。(若干なのでこれはこれで快適ではあったんですけど、ポリッシュドバインダーの硬さで死にました)
いつも親指がなぁ…と悩まれてる方がもしいましたら、RIOは超おすすめです。
そんなピンポイントな人中々いないかいもしれないですが。笑
ちなみにトゥは厚みというか高さに余裕をもって作られていますが、上記の通りそこから広がる甲自体は全体的に低めに作られているので甲のホールドはかなり効いています。
そのためイギリス系のボールジョイントから全体的にフィットさせるタイプの履き方が好きな人にはRIOは向いてないかもしれないですね。
個人的には、履いた瞬間の「あれ?ちょっと余裕ある?」からの、歩いてみて「何これ全然ズレないし足先めっちゃフリー!すげー!」のギャップにやられてしまったので、RIOのフィット感は大好物です。
プレーントゥとフルブローグのフィット感の違い
お次はRIOはRIOでも、プレーントゥとフルブローグにフィッティングの違いはあるのかという部分について。
フィッティングについては、本当に若干の違いですが差異を感じます。
それはおそらくアイレット数の違いによるものだと思います。
プレーントゥは3アイレットでフルブローグは4アイレットなので、フルブローグの方が若干ホールド感が強いです。
おそらくレースステイ全体を引っ張る力が強くなるので、甲だけでなく横幅部分のフィッティングもよくなるのだと思います。
少しのフィッティングの差でも長時間歩くとなるとやはり変わってくる部分はあると思うので、その辺りが気になる方は是非とも参考にしてみてください。
ちなみにサイズ感については違いは感じませんでした。
プレーントゥとフルブローグの違いについては、下記にて詳細をまとめておりますのでこちらもご参照ください。
まとめ
- RIOは低めの甲と踵でがっちりホールド!
- サイドにゆとりがあっても、靴の中で足がズレないメリハリのあるフィット感!
- 直角のトゥ形状のおかげで指先にスペースあり!無駄に締め付けないコンフォートな履き心地!
- 原則は普段のUKサイズのハーフ下げを選択!後は足型により要検討!(幅狭さん要注意!)
今回はRIOのサイズ感とフィット感について、そしてサイズ選びのポイントについて書きました!
実際に履いてみないとわからない部分もあるかと思いますが、サイズ感のイメージはなんとなく掴めたでしょうか。
この記事が、皆さんがご検討される際のサイズ選びの一助になれば幸いです。
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