すでにデビュー済みのこやつですが、プレメンテのご様子をお届けしようと思います。
中々見かけないソフトカーフという素材。
磨くとどんな風になるのか、質感なんかも含めてご紹介していきますよー。
とりあえずもう柔らかくて、意味わかんないぐらい柔らかいです。
高級焼肉店に行った時の「今まで俺が食ってたのは何だったんだ…」みたいなあれと同じ感じ。
どれを使おう?
色付きクリーム全然持ってないですけど、黒だけは持ってるのでせっかくなら使ってみようか。どうしようか。でもプレメンテだし。
そんな感じで迷っているとインスタにてコメントをいただく首藤。
まずはソフトカーフの素の良さを体感したいので無色を推します!
無色ならいつでも色を入れれるけど、色を入れてしまうと無色には敵わないのではないか?!って思っちゃってなかなか入れれないんです
※一部引用させてもらいました!
こういうのに弱い首藤。
光の速さで無色ケアに変更する首藤。
だってプレメンテだし?革本来の風合い?みたいな?そういうのを?大事にしていきたい?というか?色はいつでもいれれるし?チョベリグ?みたいな?
ということで今回選ばれた、チームカラーレスの皆さんです。
今回はこんな感じでやっていこうかと思います。
汚れ落としてクリーム塗る系の作業!
さくっとまとめていきたいと思いますよ。画像見て楽しんでください。
馬毛ブラシで埃落とし。
そもそも新品で箱に入ってるのでそんな埃ついてないんですけど、ここから始めるのが様式美みたいなとこありますよね。
今ゲロ安の500円ぐらいの使ってて、中々小さくてあれなので、やっぱり馬毛は一個いいいやつが欲しい。
ステインリムーバーでクリーム落としまーす。
首藤のゴーストが囁いてる。たぶんめっちゃついてる。ごっそりとれる。絶対にだ。
うん。ゴッソリだ。(これ片足です)
ディンケはたぶん、出荷の時めっちゃ仕上げ剤使われてますね。
アンティークカーフはそんなことなかったですけど、黒系はがっちりついてる印象です。黒系購入される予定のある方、プレメンテで汚れ落としはしっかりされることをお勧めいたしますよ!
なんかスッピンにしたはずなのに、これだけでいいのでは?という感じの艶。
デリクリ塗ります。腕毛濃いとかいうのもうやめませんか?
指ででりでりくりくりと塗ります。浸透してる感はそこまでないですねぇ。
クリームを塗ります。 クレム1925のニュートラル。
デリクリで水分を入れて、クレムで蓋をするという黄金コンボです。
防水性を高めよう系の施策!
そして今回のポイント。コロニルのアクティブレザーワックスです。
防水性たっかーいやつですね。ヌバック性の登山靴のケアなんかによく使われるやつです。
首藤の所有している、パラブーツのアヴォリアーズというマウンテンブーツが、オイルドヌバック素材なんですが、登山靴のケアの応用でゴリゴリ塗り重ねてプレメンテしたんですが、
いくらオイルドヌバックだからと言って限度があるでしょう!!と叫びだしたくなるぐらいには防水性やばいことになったので、首藤は結構信頼しています。
アッパーにはクリーム塗って色々試したいので、ウェルトに塗っていきます。
今回はBUDAの特徴である三つ編みノルウィージャンがあるので、ただでさえ高い防水性をさらに向上させようという作戦です。
ラバーソールで雨雪靴として購入した側面もあるので、防水性の向上はあってありすぎるってことはないでしょう。レッツチャレンジ。
最初は指でぬりぬり。
なんか溝にハマって全然伸びないので、ペネトレイトブラシを使います。
え、なんか真っ黒になった…
もしかしてレザーワックスで色落ちしてます?というかこの部分て色入ってたの…?
レザーワックス塗布完了!
とりあえず色素落としが目的ではないので、全体に満遍なく塗れればOK。今後色落ちが少し怖いですね。まあでもその時は黒のクリームで補色すればよいか。
そうこうしているうちにクレムの浸透タイムが終了したので、豚毛ブラシでブラッシング。
安くて小さい、使いづらいブラシですつらいです。豚毛は今のところサパトロが欲しいです。
そして乾拭き。
個人的にこれは超重要だと思っています。特にクレムを使ったときは。念入りに乾拭き。
ワックスで磨こう!
kiwiで下地を作ります。
なんか嫌な予感がするので、キャップ全体ではなく縫い目のちょっと手前までにしておきます。2~3周ぐらいでやめておきましょうか。そんなに光らせるつもりもないし。
サフィールノワールのミラーグロスで仕上げます。
このワックスはほんと光りだすのが早い気がします。裏技感ハンパじゃないですね。
「道具に頼りすぎると腕が鈍ってしまうぜ…」という崇高な思想は全く持ち合わせておりませんので、首藤はこれからもバリバリに頼っていきたいと思っています。
これは靴磨きワークショップで習ったやつですね。
ワックスを塗ってないアッパー部分にも、薄っすらワックスを塗って豚毛ブラシで馴染ませていきます。
これによって、トゥの鏡面だけが浮いちゃうみたいなことを防ぎます。
そして山羊毛ブラシで、全体を馴染ませます。
首藤が持ってる唯一の高級道具。たまらんです。
持ってない方はリーズナブルなやつでもいいと思いますよ。
最後は水研ぎでフィニッシュ!
プレメンテ完了!メンテ前と比較!
ということでプレメンテが無事完了しました。
チームニュートラルのみなさん、お疲れさまでした。プレメンテの仕上がりをどうぞー。
簡単にやって且つニュートラルでケアした割には、いい感じに光ってる気がしますよ。
水分油分がしっかり補給されて、革ももっちもちでいい感じです。
鬼のように柔らかいのでやはり耐久性が心配ですが、さすがにそんな数年でダメになるような素材をディンケが使ってくるとは思えないので、信じて履き込んでいきたいと思いますよ。
そしてビフォアフターも撮ってみました。どうでしょう。
上Before、下After
上Before、下After
上Before、下After
うむ。我ながら自然でいい感じ。な気がします。
自然な風合い、みたいな感じで逃げてるわけじゃないですからね。ね。
まとめ
ということでHeinrich Dinkelacker のBUDA ソフトカーフをプレメンテしました!
ソフトカーフなので、やりすぎない感じを意識しつつ、じんわりいい感じに仕上がった気がします。
初回なのでニュートラル作戦は賛否両論?というか好き嫌いはあると思いますが、首藤はまずはこれでいいかなって気がします。
とか言いつつ色付きのクリームも欲しいけれども。けれども!
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