HEINRICH DINKELACKER (ハインリッヒ ディンケラッカー)
まず名前からすでに超絶かっこいいですよね。ハインリッヒディンケラッカー。
中々口では言いづらいですけど、一度覚えてしまえば頭から離れないこの名前。
今回はそんなドイツを代表する革靴ブランドであるハインリッヒディンケラッカーのアイコンモデルであるRIO(リオ)のご紹介をしたいと思います。
ちなみにハインリッヒディンケラッカーのブランド紹介については下記記事をご参照ください。
●RIOの履き心地についてはこちらの記事をどうぞ!
スペック紹介
まずはスペックからご紹介!
BRAND:HEINRICH DINKELACKER / ハインリッヒ ディンケラッカー
STYLE:Plain Toe Derby / プレーントゥダービー
LAST:RIO / リオ
MATERIAL:Luxurious Shell Cordovan / シェルコードバン
COLOR:Oxblood / オックスブラッド
SOLE:Triple Leather Soles / トリプルレザーソール
SIZE:6.0 G
ディンケラッカーといえば!RIOといえば!なのはフルブローグですが、首藤が初めて手に入れたのはまさかのプレーントゥでした。 なんでやねん!!
アイコンじゃなくて敢えてのプレーントゥに行くあたり自分の捻くれ具合を感じる部分ではありますが、これはこれでめちゃくちゃかっこいいですし愛着ありまくりなので、是非ともお勧めしたいです。
今回の靴紹介でプレーントゥの魅力の存分に感じてください。
ちなみにRIO(リオ)というのは木型の名前なので、フルブローグでもプレーントゥでもホールカットでもRIOです。これテストに出ますよ。
そしてRIOもそうですがBUDAもLONDONも同じように木型の名前なので、ディンケの名称は木型ごとに付いてるというルールになっていると覚えておいてくださいね。これテストに出まs
60年以上続く最古のラスト:RIO の特徴!
RIOの特徴まとめ!
- 直角にそり立ったトゥ=ブダペストスタイル
- トリプルソールハンドソーンウェルテッド製法
- 捨て寸の短めなラウンドトゥ&ぽってり丸いシルエット
主だったところはこんなとこでしょうかね。
ブランドアイコン&伝統的なスタイル
ハインリッヒディンケラッカーの中でも、60年以上続く最古のラストとされる伝統的なRIO。 見たまんまですが読み方はリオです。
全体的に丸みを帯びた形状と、ブダペスターと呼ばれる独特なトゥの反り立った形状が特徴です。(厳密にはフルブローグモデルをブダペスターと呼ぶなんて話も聞いたことありますが、靴箱にブダペスターって書いてるのでこれもブダペスターってことにします)
ハインリッヒディンケラッカーの代表ラストの一つとして、今も尚君臨するキングオブディンケラッカー。
まあ他にも弁髪縫いが特徴的なBUDA(ブダ)や、世界で一番人気とされるLUZERN(ルツェルン)なんかもあるんですけど、個人的にディンケと言えばやっぱりRIOかなーと思います。 一番ブダペストスタイルを忠実に体現してるモデルですからね。
いや、BUDAも捨てがたいな。やっぱりRIOかBUDAですね。両方アイコンです。
多分、ハインリッヒ?なんぞや?と思って検索すると、一番最初に出てくるのがこのRIOのフルブローグかBUDAのフルブローグだと思います。(トリプルソールならRIOでツォップナート付いてたらBUDAです。 )
質実剛健でスマートなイギリス靴や、カッコよさと野性味が同居するアメリカ靴、エレガンスとカントリーのいいとこ取りなフランス靴とは全く違う印象を受けますよね。
レンデンバッハ製のトリプルソール
RIOと言えばやっぱこの特徴は外せないですよね。そう、トリプルソールです!
しかもこのトリプルソール、ただのトリプルソールじゃないんですよ。
ディンケのレザーソールの標準装備は全て耐久度MAXと名高い高級ソールブランドであるジョーレンデンバッハ製なんですが、RIOはなんとこれを三枚重ねで使っています…!オールレンデンバッハ…!ぶっ飛んでる!
ガチガチでクソ固なレンデンバッハのソールを三枚重ねでトリプルソールにしているので、耐久性は折り紙付き。
そしてRIOオーナーが大体思う事なんですが、初めて手に取った時これ生きているうちにオールソールできるの?という疑問が沸き上がってきます。笑 それぐらい堅牢です。
横顔のアップです。
激厚ソール三枚重ねはやっぱり迫力ありますねぇ…!これぞTHE ディンケ!
履き込んでいくとこんな感じでトゥスプリングがしっかり付いてくるので、めちゃくちゃ歩きやすくなりますよ。
ちなみにRIOはトリプルソールのため、さすがにゴリゴリに爪先が削れてしまうので唯一スチールが初期装備されている木型です。
画像だと履き込んで食い込んできていますね。オールソールはしばらくないかもですが、スチールとトップリフトはこまめに修理に出すと長持ちすると思います。
というかスチールはしっかりトゥスプリングがついていけば、そこまで削れなくなってきますしね。
ブダペストスタイルのトゥ(ブダペスター)
初めてRIOを見たときは何このトゥ?箱…では?と思いました。
靴じゃなくて完全に箱。特にプレーントゥ。もはや箱履いてる。
これがRIOの絶対的な特徴であり、他の紳士靴とは一線を画す大切なポイントです。
そもそもディンケラッカーは微妙な差異やコンセプト違いはあれど、全モデルに共通して、「甲」と「踵」でフィットさせるファクトリーです。
RIOに関しては、甲を低くして抑えを効かせつつも、直角に反り立ったトゥの形状から足先に圧迫感は全くなく自由に動きます。
また履き口というよりも、その独特なヒールの形状から踵をがっちりホールドしてくれる印象があります。
しっかり絞られたヒールカップ
ちなみにヒールのカーブは相当独特というか、他のファクトリーではあまり見られないレベルで絞りこみがすごいです。
個人的には内側の絞りが特に強く、それがディンケラッカーの独特のホールド感を生んでるのかなーと思います。(慣れてないと踵ズル剥けです首藤みたいに)
歩いていてもしっかり喰らいついてきます。(最初はゴリゴリにズル剥けにされましたけど)
Gウィズの捨て寸短めなラウンドシルエット
RIOのラストの特徴の一つである、この捨て寸短めなぽってりラウンドトゥのシルエット。本当にかなり特徴的です。
RIOはトリプルソールも目立ちますが、このトゥのシルエットもかなり特徴的です。たぶんトリプルソールじゃなくても見た瞬間RIOだってわかるぐらい。
捨て寸が短いのでよく足が小さく見えるっていう意見もありますね。
確かに足自体は短く見えるので、そういうのを気にされている方にはちょっと合わないかもしれません。
捨て寸が短い分トリプルソールでかなりボリュームがあるので、その辺りで靴としてのバランスはとられていると思います。この辺は好みですかね。
インスタで色々着画とかも出てくるので、シルエットが気になる方はタグ検索してみるといいと思います。
通常DやEウィズがメインで流通している紳士靴業界では珍しく、ディンケラッカーは基本的にGウィズ(2E相当と言われてる)展開です。
ラストによってKウィズとかそれ以上幅広のものもありますが、それ以下はありません。(勿論木型によって幅感は異なりますけどね)
Gが基本です。じゃあ幅狭の足の人は履けないのかっていうと全然そんなことないです。 首藤のウィズはC~Dという計測でしたが、それでもRIOを快適に履けていますので同じ細足さんご安心ください。
細足さんでも快適に履ける理由は、上述した甲と踵でホールドさせる独特な形状です。
足の形状や好みによってはどうしても合わないなーって人もいると思いますが、基本的には多くの人が快適に履ける作りになっています。
この辺のサイズ感やフィット感、サイズ選びについては別記事で細かく解説しておりますので是非そちらをご覧ください。
自然仕上げのコードバン!
ハインリッヒディンケラッカーで使われているコードバンは、すべてホーウィン社のシェルコードバンになります。
そしてディンケラッカーは全て自然仕上げのコードバンを使用しているとのこと。
過度な光沢を強めるグレージング的な加工を施していないため、他のブランドよりも光沢は控えめで革本来の風合いを残した生きたコードバンを楽しめるらしい。
ふむふむ…。よくわからん。笑
しかしながら、インスタなどを覗いても、ディンケラッカーのコードバンは非常に質がいいと評判ですよね。おそらくこの自然仕上げというのがポイントなのかと思います。
確かに購入時はその他ブランドのコードバンと比べて、光沢は控えめだなーとは思っていました。
しっかりと手入れしながら履き込めば、メッキのような艶ではなく革の奥底から輝くようなコードバンの艶を楽しめるのだと思います。
上:購入時 下:2年半履き込み
実際に購入時はかなり控えめだった光沢が、履き込んで磨いていくことでじわんじわんのつやんつやんになっているのがお分かりいただけるかと思います。
購入時はかなりマットな印象なんですが、履き込んで磨き込んでいくと非常に楽しめますよ。いいでしょうこれ。
色の変化を存分に楽しめるオックスブラッド!
Oxblood(オックスブラッド)は赤みの強いバーガンディーカラー。
赤!という感じではなく深みのある赤茶みたいな感じでしょうか。いい色です。
そしてこのOxblood(オックスブラッド)は、ディンケのオリジナルカラーと言われていますが、ぶっちゃけその辺りの事実関係は謎に包まれています。笑
正直No.8とどう違うの…?と思わなくもないですが、ディンケ側の見解としてはオリジナルカラーですとのこと。うん。そう思っておこう!
まあでも実際にこのRIOのOxblood(オックスブラッド)とALDENの#8(ダークバーガンディー)を比べたところ、個人的には結構色感は違うなぁと思いました。
比較対象はRIOとALDENのLWBです。
ディンケのオックスブラッドの方がより赤みの強いカラー。
オールデンのカラー8はどちらかと言えば紫寄りの深い赤茶という感じがしますね。まさにダークバーガンディー。
この比較で見ると個体差というよりは別のカラーであるように見受けられます。個人的には。
まあほんとのところはわからないので別カラーという風に思っておくと靴の所有理由が増えたりするので、そっち方がいいと思います。そうしておきましょう。
そしてオックスブラッドはなんと無色のクリームでケアし続けると、色が抜けてめちゃくちゃに赤味が増すという噂なんですよね。
これすごいですよね。笑
超真っ赤!確かこれは代理店のサンプルでコロニルのシュプリームクリームでひたすらケアしていった結果だったと思います。
首藤のRIOも基本的には無色のクリームでケアしていますが、果たしてここまでエイジングしていくのか。非常に楽しみなところです。どうなっていくんでしょうね。
敢えてのプレーントゥ!フルブローグにはない魅力
RIOといえばフルブローグ!というのは上述しましたが、首藤は敢えてのプレーントゥを選択しました。
敢えてのプレーントゥですよ!敢えて!本当は当時はフルブローグがそんなに好きではなかったことと、値段のアドバンテージがあったのでプレーントゥにしただけなんですけどね。
プレーントゥってかっこいいじゃないですか。気取ってない感じがして好きなんです。
それでいて、フルブローグよりダイナミックな皺を楽しめますしね。
トリプルソールの恩恵かはたまたディンケの肉厚コードバンのおかげなのか、中々履き皺が入りませんけどね。笑
二年半履き込んでもシワが一本しか入りませんでした。
トゥに近い方のシワはいつ入るんだろうなぁと思いつつも、これからさらに履き込んでいくことで、アッパー全体を引き立てる見事な履き皺が見られることでしょう。
またプレーントゥのデザインは、フルブローグに比べてゴツくなりすぎないので、コーデのバランスが取りやすいのも魅力かと思います。 ゴテゴテしすぎないというか。
ぽってりと可愛いシルエットが際立ちますが、トリプルソールの重厚感がそれを相殺するので、程よいボリューム感が得られます。
細身のパンツにも勿論合わせられますが、軍パンやデニムとの相性が抜群かなと思います。 私服仕事且つ軽めのカジュアルスタイルを好む首藤としては、まさにうってつけのモデルと言えます。
まとめ
Heinrich Dinkelacker(ハインリッヒ ディンケラッカー)RIO(リオ)のプレーントゥをご紹介しました!
RIOならではのブダペスターシルエット!
美しい自然仕上げのOXBLOODコードバン!
フルブローグにはないプレーントゥならではの魅力!
そのすべてが素晴らしい。最高。やっぱり好き。
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