オシャレ風に撮ってみたかったんです…悪気はなかったんです
首藤の記念すべき3足目のディンケラッカーである『チューリッヒ』のご紹介です。
正式名称は【Zürich Full-Brogue BC】と申しまして、チューリッヒというラストの、フルブローグモデルとなります。
耳タコかもしれませんが、ハインリッヒディンケラッカーでいうリオやブダなどの名称は、モデル名ではなく、ラスト(木型)名です。
そのため、同じチューリッヒであってもプレーントゥやフルブローグ、ブーツなどの別モデルが存在したりしますよ。
スペック紹介
開封の儀の方の記事では、勢いに任せた喜びだけが溢れた内容になっちゃったので、今回はしっかりスペックから紹介していきますよー!
ではスペックをどうぞ。
BRAND:HEINRICH DINKELACKER / ハインリッヒ ディンケラッカー
STYLE:Full-Brogue Derby / フルブローグ
LAST:Zurich / チューリッヒ
MATERIAL:Premium Box Calf / ボックスカーフ
COLOR:Black / ブラック
SOLE:Double Sole with Set of 3 Nails / ダブルレザーソール
SOLE MATERIAL:Joh.Rendenbach / ジョーレンデンバッハ(JRソール)
SIZE:6.0 G
首藤初めてのボックスカーフです!
ボックスカーフが良いとか最高だとか、そういう話は幾度となく見かけていたので、ずっと気になっていたのですが、ここにきて大好きなディンケでボックスカーフをGETです。
ラッカー冥利につきますねぇ。
デザインとしては外羽根のフルブローグ、レンデンバッハのダブルソールという通常であれば重厚感マシマシなモデルになってますが、
チューリッヒに関しては木型のシルエット故か、重厚さよりも流麗さが勝っているように見受けられますね。
これがRIOやBUDAだったら、戦車感ハンパじゃないんですけどね。
ブラックのフルブローグなのに、洗練されていてソフトな印象です。
木型、革の種類、デザインと、またすべて未所有のアイテムとなりますので、とりあえず首藤のディンケ道に忠実に沿った順調な購入と言えるでしょう!
プレーントゥRIOが剣士、ROMが僧侶だとすると、チューリッヒはシーフみたいなイメージです。(????)
チューリッヒってどんな木型?
ZürichなのかZurichなのか。どっちでいけばいいのか。どうなのか。その辺、どうなのか。
これまたロムに続き、レアなラスト、チューリッヒです。
セレクトショップなどでは取り扱いがなく、中古市場でもほぼ流通してないんじゃないでしょうか。
店舗で言うと、おそらく日本では代理店ぐらいでしかお目にかかれないと思います。(代理店にも在庫があればですが)
チューリッヒといえば、ググると自動車保険が一番に出てきてお前じゃない感が突き抜けてることで有名ですが、
ハインリッヒディンケラッカーでいうチューリッヒは、スイスの都市が由来となっています。(と思われる。99%ぐらい。)
ローマ時代から栄えた歴史を持ち、イタリアとドイツを結ぶ交通の要として発展したスイス最大の都市チューリッヒ。
それがどうこの木型に繋がったのかは定かではありませんが、ディンケのチューリッヒは非常にミニマルで洗練された木型になります。
代理店をして「特徴がないことが特徴」と言わしめた木型。
確かに、リオやブダのように見た目に目立った特徴もなく、フィッティングに関しても特筆すべき点が見当たりません。笑
強いて言えば、全体的に「小さい」こと。
リオやロムに比べて、同じサイズでも結構タイトな作りになっています。
実際に公式の説明でもチューリッヒは『Zurich Last – Narrow Width G』となっていますしね。
アイコンモデルから想像される、ハインリッヒディンケラッカーの重厚なイメージとはかけ離れた木型だと思います。
では各部を見ていきましょう。
トゥは綺麗な卵型。
シャープ過ぎず丸過ぎず、絶妙な形状です。
スタイリングによってドレッシーにもカジュアルにもいける感じですね。
全体の形状に関しても、リオのずんぐり感ともロムの平べったい感とも、似付かないシルエットです。
スタイリッシュ、ミニマル、という単語がよく似合う形状です。
確かに特徴を説明しづらいですね。笑
全体的にすごくまとまっていてレベルが高いのですが、全部良すぎて逆に尖った部分がないというか…
SUM41のDoes This Look Infected みたいなもんでしょうか。全曲良すぎてどれが最高か決めれない、みたいな。(ご存知ない方はスルーしてください)
トゥとサイドから。
チューリッヒも例に漏れず、『低めの甲と踵でフィットさせる』という、ハインリッヒディンケラッカーのフィッティングの原則に沿っていると思います。
甲は極端に低いわけではないですが、全体的に低めに設定されており、履き口の部分でググッと持ち上がるような形状です。
見づらいですが、リオやロムに比べ、土踏まずは割とシェイプされている印象。
踏まずへのピタッと感は割とあります。
そのうえで、ミニマルなデザインから想像する通り、優しく全体を包み込むようなフィッティングですね。
甲と踵に重点を置いたリオとは異なり、原則を残しつつも全体を包み込むフィットを重視させた木型に見受けられます。
美しいボックスカーフ
ふつくしひ…
こればっかりはかっこつけてもしょうがないので、はっきり言うんですけど、
正直首藤は、革質の良い悪いがあまりよくわかりません。笑
ブログで知ったかこいて、全然的外れな事書いててもクソ恥ずかしいので、その辺はもう先に宣言しておきますね。
革質初心者首藤です。どうぞよろしくお願いします。
ブログやインスタで肌理が細かいとか、毛穴がなんちゃらとか、そういう革質が良い悪い系の話題をよく見かけるのですが、知識や経験がないので、その判断基準がまだイマイチわからないんですよね。
ただの勉強不足だろって話なんですけど、とりあえずそれはこれからゆるりと勉強していくとして。
今はビギナーの特権である「これがあのボックスカーフかァァァ!!!!!すげェェェェ!!!」っていうアホみたいな素直な喜びを楽しんでおきます。
「ふむ、この革質は…やはり昔の方が良い革だな(キリッ…」みたいなのはまだまだ遠そうですね。
別にわからなくても大丈夫なんですが、とりあえず良い革がどんなものか、だけは知っておきたいとは思ってます。
そしてそんな革質ビギナー首藤でも、なんかすげえ美しいなって思うんですよねディンケのボックスカーフ。
所謂「普通のカーフ」って、あんまり履いたことないので比較はできないんですけど、めちゃ綺麗だと思いました。
良いか悪いかは好みもあると思いますから、新品時の状態ですけど、是非是非ご参考にしてみてください。
ちなみにディンケの黒のボックスカーフについては、代理店のブログを読んでワインハイマーなのかなーって思ってたんですが、
色々読み返してみたんですけど、「ボックスカーフ」とは一度も言ってないんですよねぇ…
カーフのブラックはドイツのワインハイマーレーダー社のグレイトフルカーフ。
ボルドーとダークブラウンはフランスのデュプイ社のボックスカーフ。
大体が上記の記載でした。
公式サイトの方にはただの「カーフ」というマテリアルはないので、他が結構特殊なカーフやレザーを使用していることから、おそらく「カーフ」=「ボックスカーフ」を指すものだとは思うんですが…。
そこから首藤は、
この黒のボックスカーフは憧れのワインハイマーのものなんだろうなぁ!!ワクワク
と思っていたわけです。
ただブログに書くにあたって適当なことは書けないので、もしかしたらそうかなぁ?ぐらいに思っていようと思います。
というかむしろ知ってる方いたら教えてください。笑
首藤はいつか大阪に行く機会があったら、真っ先に代理店に遊びに行ってこれを聞きたいと思っています。
そしてディンケの化身こと森井さんに思う存分ディンケのことを聞き尽くしたいというプチドリームがありますので、
どなたからもコメントがアップデートされなければ、真相は首藤の大阪旅行が開催される時までお待ちいただけますと幸いです。(未定です)
とりあえず、現時点で革質云々については説明できませんが、首藤的にはクソ美しいと思っているので、最tothe高の大満足侍です。
ボックスカーフというものが、どんなエイジングをするのかワクワクしてきますな。
まとめ
ということで、美しいボックスカーフがキラリと光る、チューリッヒのフルブローグをご紹介しました!
首藤史上稀にみるタイトフィットなので、しっかりプレメンテして履き下ろしたいと思います。
このタイトフィットの詳細説明については、履き下ろし後しばらくしてから、また別途サイズ感の記事でご紹介できればなーと思います。
あくまれでも足入れの時点では、見事なBITA☆BITA感を誇っておりますよ。
更新されなければ、なんていうかそういうものだと思ってください。
むやみに傷口に触れないことも優しさですよ。
どちらにしろ、首藤の中ではいい靴確定なので早く履きたいです。
以上、洗練されたミニマルディンケのチューリッヒでした!