SHI☆WA☆I☆RE センチメンタル!はっじまっるよー!!
●今回使う道具たちです。
俺だって皺入れしてみたい2019!!
首藤のコードバン部隊は、この靴を入れて4足。
今までは皺入れなんて全くしてきませんでした。
RIOのプレーントゥは初めてのコードバンで皺入れの知識すらなかったですし、
ALDEN LWBは初めてのオールデンだからってことで自然の皺のまま履きたいなーと思いましたし、
RIOのフルブローグは極美品とはいえすでに皺が入っていたので、現在までの3足に関しては皺入れとは無縁だったのです。
まあ別にいいんですけどね。皺入れなんてやってもやらなくても。そんなに変わらないですしね。
うん。変わらないですから。
…いや、違いますね。自分に嘘はつけません。
はっきり言いましょう。
心のどこかで「皺は自然に入るままに任せてるって言った方が革靴わかってるゥゥ感ありそうでかっこいい」と思っていたことをここに白状します。なんかナチュラル派というか一周回って革靴のツウ感あってかっこいいと思ってました。
正直心のどこかで皺入れに憧れてました。失敗したら怖いなって思ってただけで本当は憧れてましたわたし。
好きだけど絶対に手に入らないから遠ざける、そんなセンチメンタルジャーニーな気持ちのまま生きてきましたが、ここにきて殻を破る決意ができました。
首藤は今宵、皺入れをする…!!
そもそも中古で皺入れできんのかい
というのが気になるところだと思いますが、見てくださいこのコンディション。
これぐらいならいけそうじゃないですか?正直初めてなのであんまりわかっていませんが、物は試しとまずはやってみることにします。個人的には行けそうな気がしてる。大丈夫。
ちなみに皺入れせずに履いたコードバンの皺はこんな感じ。
ALDEN LWBです。
両足とも同じぐらいの位置にヴァンプに一本線の皺がありますね。
そしてウイングの付け根っていうんでしょうか、こっちから見たらM字になってる部分は親指側だけシワがグニグニとはいってます。
自然な感じでまあいいんですけど、憧れるのはあのオールデンファンの皆さんの綺麗な二本線ですよね。「オールデン 皺入れ」で検索したらたくさん出てくるアレです。笑
ちょっと不自然なんて意見もあったりしますけど、靴を横に跨ぐようにヴァンプに二本線が入って、その間が山になってモッコリしてる感じのモコ皺が目指すべきところです。
あのコードバンらしさというかダイナミックな感じ、憧れますよねぇ。
ナチュラル派の皺このオールデンLWBで充分楽しめそうなので、今回は皺入れした感のあるダイナミック履きジワを堪能したいところ!
ちなみにこっちはRIOのフルブローグ。
前のオーナーもたぶん皺入れせずに履いてたんだと思いますけど、これもモコ皺という感じではないですね。
もっこりしててほしいところが山じゃなくて谷になっちゃってるんですよね。
まさに足と靴の形の組み合わせによって入った自然な皺という感じ。これはこれで好きなので全然いいんですけどね。
あくまで次やるなら皺入れした感じのコードバンがいい!という感じ。
参考書物!!
そして皺入れをするなら当然研究が必要です。色んなブログを読み漁り、基本を押さえます。
首藤が図書館に通い詰めて見つけてきたのはこの文献たちです。(ただの愛読ブログ)
わからないことは先人に学べというのが首藤の基本姿勢なので、皺入れをやられている皆さまのブログを参考にまずは基本を確認。
それぞれみなさんやり方は違えど、大体共通してるのはこのあたりかなと思います。
- デリクリを塗ってヴァンプを柔らかくする
- 厚めの靴下を履く
- 皺入れの前に靴を履いて体温で温める
- お気に入りのペンを使う
あとはペンを強く押し当てる派の人やペンは添えるだけな桜木花道的手法で違ったり、思い切ってやる方もいればゆっくり根気よくやる方もいるようです。そのあたりは靴によっても違いそうなので、様子見て自己流でやりましょう。
というか首藤まともなペン持ってない。どうしよう。鉛筆は六角形?でカクカクしてるしよくなさそうだし。
そう思い色々サーフィンしていたところで飛び込んできたのがこのPOST。
第一回ヤレ靴選手権で強烈なインパクトをもたらしたこの画像、皆様も覚えていることでしょう。
記憶に新しいtakeiさんのBUDAフルブローグです。
これじゃん。これお手本にすればいいじゃん。
というかこの皺くっそやばいじゃないか!フルブローグなのにお構いなしのウネり狂った皺!!こんな風にしたい!!!!
盲点だった、すぐ近くに完璧に条件が合致するお手本がいたじゃないですか。BUDAのフルブローグコードバンてそのままやんけ!
そして改めて受賞コメントを見てみると、気になる記述が…
ヤレポイントは履き卸しの際、
皺の入る箇所にボールペン等ではなく湾曲した「かっさ棒」 を使った事で 自然の皺と人工的?な皺の中間くらいの風合いを出せた事ですかね
なるほど。かっさ棒を使ったのか。
このシワを目指すなら首藤もそれでやってみよう。何よりかっさ棒なら持ってるし。
ということで助けてタケイさん!!しながら図々しくもDMでアドバイスをもらいつつ、予習とイメトレをして本番を迎えます。 やったるでェ!
まずはデリクリ!!
まずはデリクリでアッパーを柔らかくします。
使うのはコロニルのシュプリームクリームです。
これをアッパーに惜しげもなくヌリヌリ。
両足に塗っていきます。
…艶が出て綺麗になった感じしかしない…。
やってみて思いました。何か足りない気がする。そんなに柔らかくなってない?気がしますね。
ということで残り少ないですがモウブレイのデリクリを追加します。
アッパーに超ヌリヌリ
もっかいぐらいやっとくかな。
超ヌリヌリ…
全然関係ないですけど、昔女子バレーの中国代表でチョウ・ヌイヌイみたいな選手いましたよね。超ヌリヌリでなんか思い出しました。
さらに内側にも塗っていきます。ヌリヌリ
これだいぶいいんじゃないでしょうか。ちなみに今思い返すと、柔らかくなった感はほぼ感じてません。デリクリ塗ったなぁぐらいの感じです。笑
下準備をする!
用意するのは厚手の靴下とかっさ棒!
厚手の靴下はグレンクライドのライフロングをチョイスしました。
永久保証がついたすんごいやつです。分厚くてフィット感が最高です。
そしてかっさ棒は普通にアマゾンとか楽天で売ってるやつです。笑
角タイプのどこにでもあるやつ。
いざ靴下を履いて…あ、靴紐通してない。
慎重に履きました。
2,30分このまま放置で体温で革を温めます。その方がシワが入りやすいという先達のお知恵。
厚手の靴下とは言え、結構パンパンじゃないですかこれ。羽根も開きまくり。大丈夫なのか。
横から見てもヴァンプがパッツパツですね。でも隙間ないほうがいいっぽいし。大丈夫か。
ちなみに触ってみたらパンパンでほぼ隙間はありません。
こんなタイミングでBUDAラストと自分の足の形の相性の良さを再認識します。笑
いざ、皺入れの儀!!
さあ、まずは左足から。
しっかり狙いを見定めます。
このあたりかな?
角度やら置き方はタケイさんの解説を参考に。これで合ってるはず!
ではいざ!
グヌウウウウウウウーーーーン!!! (実際は両手でやってます)
ガッツリ下に押さえつけながら、踵をゆっくりあげ…待って全然狙ったところに皺出来てない。なんか親指の付け根に入ってる待って。ちょっと待って。
ていうか甲がパツパツ過ぎて押さえつけてもシワが入る気がしない…え、合ってるこれ?
もう一度やり直し。根気よくやるのが大事だってshogoさんもブログで言ってたし。
もう一回同じように…やってみ……待って、全然甲に入らない待って。パツパツ過ぎてすでに甲めっちゃ痛い。そしてどう頑張っても親指の付け根が先に皺入ってく。一位の座は譲らない気満々。
え、これもう一回いける?もう無理じゃない?なんかもう、薄っすら出来上がってないかたち?いけるこれ?
(このあと場所をちょっとずらしたり力を入れる角度を変えたりウイングの付け根の部分に二個目の皺を入れてみたり色々足掻いてみるコーナーが入ります)
はい…できましたぁ(死んだ目)
いっくよぉー!
シワクシャクシャァァァァァァ…
oh….
いや、右は大丈夫。まじいけるから。右は絶対いけるから。
この失敗を踏まえて、次こそは!右だけは!
左「俺のことはいい!!だが右だけは!!右だけは助けてくれ!!」
皺「クシャァ…クシャクシャァァ…」
(このあと場所をちょっとずらしたり力を入れる角度を変えたりウイングの付け根の部分に二個目の皺を入れてみたり色々足掻いてみるコーナーが入ります)デジャビュ
皺入れの結果!!
はい、両足入りましたぁ…(死んだ目)
いっくよぉー!
シワクシャクシャァァクシャァァァクシャァァ
ギャァーーーーーー!!!
皺入れしてないオールデンと同じ入り方じゃねえかァァァ!!!
くそおおおおおおーー!!
見てくださいこの自然な皺。皺入れしたとは思えないでしょう。
これが俺の、皺入れだぜ!!!デデン
まとめ
結論だけ、書く。
失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した
失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した
失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した
あたしは失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した
失敗した失敗した失敗したあたしは失敗した失敗
ごめんよ…オカリン…
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●今回使った道具たちです。普段はいいやつらなんですよ。本当ですよ。