首藤革靴出張所

恋に部活に大忙し!急がないと首藤の夏が終わっちゃう!?革靴(特にHeinrich Dinkelacker)が好きな奴のブログです。

【首藤防水実験室】①加工編 コードバン防水対策の新提案!コロニルのアクティブレザーワックスで登山靴流コーティングをしてみる!の巻

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北海道は冬が近づくにつれ雪の恐怖がやってきます。

 

完全に根雪(めっちゃ雪降って溶けずに積もった状態)になってしまえばまだマシなんですが、その前後はみぞれだったり、降っては溶けを繰り返したりで道路がベチャベチャな状態が続くわけです。

正直北海道の革靴ラバーにとって、その時期が一番鬼門なんですよね。

 

でもコードバン履きたい。今年いっぱいコードバンの靴買ったので、冬だろうがべちゃべちゃだろうがどんな時でもコードバン履きたいのですよ。というか持ち靴の3分の1ぐらいがコードバンになってしまったので、コードバンを履かないと冬のローテが成り立たないのです。

 

ということで、近くそんなベチャ期を迎えるにあたって、首藤にとってコードバンの防水ケアの実験が急務だったわけです。

 

→とか下書きで書いてましたがガッツリ雪降ってきやがりました…

 

 

登山靴のワックス加工!

突然の登山靴登場の理由!

なんで突然登山靴?って話なんですが、インスタで首藤のことをフォローして下さっている皆さま、超初期のPOSTなんですが、首藤のこのPOST覚えていらっしゃいますでしょうか。

 

 

めっちゃ前なので、いや知らねえよっていう方がほとんどだとは思うんですが。笑

そもそも知ってても覚えてはいねえよという感じでもありますけれどもそこは優しい心でスルーしていただきたく候。

 

何を言いたいかっていうと、これ首藤史上最強の防水ケアだったんですよね。

 

パラブーツのオイルドヌバック×ノルウィージャンウェルト製法に、見よう見真似の登山靴由来の防水加工を施したんですが、これが見事にハマりまして、POSTの通り信じられないぐらいの防水力を発揮したわけです。

 

足元がふらついて、雪解け時期のかなり深い水たまりにジャポーーーンしてしまったんですが、全くの無傷でした。

もう完全無傷。少しもダメージなし。靴紐ギリギリまで浸かりましたが、上がってみると完全に撥水していて、水が染み込んだ様子は全くナシ。まさに蔵馬様のこれ。

 

出典:https://middle-edge.jp/articles/HEN7R

カッケェェェェェェエ

 

なんなら試しにもう一回入ってみたぐらいにして。

その時の写真がこのインスタのPOSTなわけですけど、何回入ろうが完全に水弾いてました。

ここから首藤の雨雪靴最強素材オイルドヌバック一択になってます。

 

確かこのアヴォリアーズを買った理由が、冬靴を探していたのと、リゾルト林さんのオイルドヌバックのシャンボードが、クリームでピッカピカに磨かれていたのが印象的で、ヌバック磨きしてェェと思ったことだったはずなんですよね。なのでどちらにしろヌバックのざらっとした質感にクリームぶち込む気満々ではあったわけです。

 

アヴォリアーズってマウンテンブーツだし、登山靴的な感じだよな、と思ってオイルドヌバックで調べてみると下記のようなサイトが見つかりまして、なにやら登山靴流のケアでゴリゴリに防水してピカピカにしてるご様子。これいんじゃね?と短絡的に採用することになりました。

 

このサイトではないんですが、こちらのような感じのを見つけて。 

 

アヴォリアーズの登板が近付いてきたと同時に、この防水ケアってコードバンに活かせないだろうか?ってちょっと思ったんですよね。

 

オイルドヌバックとコードバン

ここで出てくるオイルドヌバックとコードバン。全然関係ないやんけって感じですよね。 なぜ活かせると思ったのか?という話なんですけど、ちょっと二つの革の特徴を見てほしいんですよ。

 

●コードバン
農耕馬の臀部から取れる革。

厚さ1mmぐらいのコードバン層を革の裏側(床面)から削り出す。
立っている(毛羽立っている)繊維をローラー的な機械で鬼のように磨きをかけて(グレージング)、繊維を寝かせて艶を出す。

 

●オイルドヌバック
スエードの様な肌触りになるように、革の表面側を起毛させたヌバックに、オイルを染み込ませて撥水性を高め、耐水性を付けたもの。

※アヴォリアーズの防水ケアはこれにさらに油分を追加して、ブラッシングで起毛を寝かせた状態。

 

なんとなくこの時点でお気づきかと思うんですが、この二つ、ちょっと似てません?

 

表と裏の違いや革の特性の違いはありますけど、両方とも毛羽立ちのある表面にオイルを染み込ませて、繊維を寝かせることで艶を出す革なんですよね。

(オイルドヌバックも油性クリーム塗ってブラッシングすると、アホほどツヤが出るんですよ。)

 

おお、ということはこのケア、コードバンにも有効なのではないだろうか。

 

コードバンもオイルがしっかり染み込んでるというし、油分をしっかり追加して繊維を寝かせれば、オイルドヌバックと同じように強力な防水性を発揮するのではないだろうか。

 

今振り返ってみると、オイルで繊維を寝かせているという共通点しかないですけれど、防水ケアに餓えた首藤にはきっかけはこれで充分だったわけです。

物は試しだ、ということでアヴォリアーズで培った防水ケアを、コードバンの革靴でも試してみることにしました。

 

アクティブレザーワックス!

コロニル アクティブレザーワックスとは!

 

今回の防水ケアで使っていくのは、ご存知コロニルのアクティブレザーワックスです。

 

 

アクティブレザーワックスはドイツの名門シューケアメーカーブランドのコロニルからリリースされている、スムースレザー、オイルレザー及びオイルヌバック製の登山靴用保革・防水ワックスです。

 

登山靴のケアではかなりの確率で登場するんですが、紳士靴のケアの世界ではあんまり見かけませんよね。使ってる人ほぼ見たことありません。首藤もアヴォリアーズ買わなかったらおそらく買ってないと思いますし。笑

 

 

主成分はまさかのオリーブオイル。そしてなんらかのワックス。

オリーブオイルのおかげか、匂いは悪くないです。クレムと比べると2500倍いいですね。

一応製品カテゴリーとしてはペースト状のワックスになるんですね。

 

首藤の過去のケアでも、実はこんな感じで防水目的でウェルトに塗ったりしてました。 

 

今回はこのアクティブレザーワックスを使って、防水ケアを施していきたいと思いますよ。 

  

アクティブレザーワックスを重ね塗りしてみよう!

防水実験の内容と目的

首藤がアヴォリアーズで行った防水ケアは非常に簡単です。

アクティブレザーワックスを3日に渡って3度塗り重ねただけです。

 

登山靴の防水ケアって本当はもっと色々使うんですよ。

同じコロニルの防水ジェルとか防水ローションとか防水スプレーとか色々。それらを色々使って3日に渡って塗り重ねる感じです。

 

でもそんなに揃えられなかったので、とりあえず一番効果の高そうなアクティブレザーワックスだけで済ませたんですよね。笑

アヴォリアーズはそれでいけたので、今回も持ってるものだけでやってみましょう。

 

ちなみに今回防水実験を行うお靴はこちら。 

 

ハインリッヒディンケラッカーRIOのプレーントゥ、オックスブラッドコードバンです。

 

もはや我が相棒と言っても過言ではないこやつ。

オックスブラッドということで色味も濃いですし、プレーントゥなのでメダリオン部分の失敗とかもなさそうなのと、かっさ棒ケアで復活しやすそうなのでこちらを選びました。

 

もちろん選んだのは実験台にしてもいい靴だから、というわけではないですよ。出来ればこやつをオールシーズン履ける最強のコードバン靴にしたいという願いからです。

天気も季節も気にせず、通常のカーフと同じような感覚で履けるようなコードバン、あったらよくないですか?今回はそれを目指していきたいところ。

 

単に「防水」と言ってもそれを意味するところは様々です。

今回はコードバンの特性上、ゴアテックスみたいな完全防水は目指していないので、ある程度の防水性を得られたらいいかなと思います。

 

というのも、コードバンの「水に弱い」というのは、すぐ水シミ(水ぶくれ)になってケアがめんどくさい、というものだと思うんですよ。ぶっちゃけ頑張れば水ぶくれになったやつでも、かっさ棒で時間をかければ復活は出来ますよね?ただめんどくさいってだけで。

 

その点はケアがめんどくさいというだけで、別にカーフと一緒だと思うんですよ。

水に濡れたら革が死んじゃう…とかではないので。

 

ということは、雨に当たったときに完全に水を弾かなくてもいいので、水シミになってもブラッシング等の簡単なケアでさっと復活(水ぶくれにならない)するような、カーフと同じケアでも行けちゃう、というのが今回の防水テーマになるかと思います。

 

わざわざ朝から雨足が強い日にコードバンはおろか、通常のカーフもあんまり履かないと思いますので、想定としては、『天気予報は晴れだったのに、帰りにちょっと雨に降られてしまったー』という状況とします。

降られる時間や量はケースバイケースなので考えないとして、その状況下で家に到着後、水分の拭き取りとブラッシングだけで水シミのない状態に復活できるレベルの防水性を付与できるか、というのが今回の目的となります。

 

一応工程はアクティブレザーワックス×3、シュプリームクリームで仕上げ、を考えています。コードバンなので最後艶出ししとこうかなみたいな。

 

まずは一回目!

ということで作業開始!

アクティブレザーワックスです。

 

ちょろっと出して指に取ります。

 

コードバンに塗るのは初めてなので目立たないところから塗ってみます。

 

若干色が濃くなりましたが想定の範囲内です。大丈夫でしょう。

 

アッパーにも塗っていき、

 

最後はネル生地で塗り込んでいきます。(余分なオイルも拭き取ります)

 

塗布完了。

 

左側(右足)が今回の実験対象ですよ。

ワックス塗り込まれてすっかり艶をなくしていますが、こんな感じなので問題ないですね。

この状態で、一日寝かせて浸透させます。 

 

からの2回目!

二回目です。

埃を馬毛ブラシで落として、

 

ちょっとツヤ出ましたね。

 

昨日よりもちょっと多めに塗っていきます。(この辺は好みです。たまたま多く取れただけ)

 

グッリグリに塗り込んでいきます。全身くまなく。

 

最後は同様にネル生地でフィニッシュ。

 

こんな感じのマットな仕上げです。

 

やっぱり濃くなってますね。薄黒くなってます。

色を濃くしたくない靴にはやらないほうがいいですねこれは。

 

ラスト3回目!! 

同じようにアクティブレザーワックスを今回もガッチリとって、

 

猛烈に塗っていきました。ラストなので猛烈です。

 

ネル生地で拭き拭きして、

 

ダメ押しにブラッシング

 

艶でねぇぇ~~!!

 

 ということで、アクティブレザーワックスの塗布は完了です。

 

最後はシュプリームクリームで艶出し 

4日目はシュプリームクリームです。

右足を埃落としがてらブラッシングしてみましたが、ちょっとだけ艶が出ましたね。

それでも色が濃くなり、マットな仕上がりではあります。ここからシュプリームクリームを上塗りして、艶出し&最後の防水工程としますよー。

 

シュプリームクリームを塗り込んでー、

 

ブラッシングーー!

シュプリームクリームだけは同じように左足にも施しました。

あくまでアクティブレザーワックスの効果を見たかったので。

 

ということでブラッシ

 

艶出しという目的もあったので、山羊毛でもブラッシングしておきましょうかね。

 

シャカシャカと…

 

めっちゃツヤツヤ…!

両足やりましたよー!

 

めちゃいい感じでは?

艶が出ると左右の色味の差もほぼ気にならないですね。

艶に関して言うと、やはりアクティブレザーワックス仕上げをしていない左足の方が艶は出てますね。

 

アウトサイド

 

インサイド

 

それぞれこんな感じです。

見た目は通常のシュプリームクリームのケアと変わらないですね。 

 

まとめ

以上で、防水加工編終了となります。

無事3日に分けてアクティブレザーワックスを塗り重ね、その後4日目にシュプリームクリームで仕上げました。

 

仕上げ自体は通常の仕上がりと変わらないので、これで防水性能が付いていれば、即採用にしようかと思います。

 

果たしてどうなるのか!次回は検証編です!