ただの失敗談ですら記事にしていくこの貪欲さを見よ!!
神よ、私は恐れない。恐れないぞ。
突然の思い付き
なんかハイシャインしたいかもしれない欲
ある日、突然のハイシャイン欲が沸きあがってきました。
なんかめっちゃ輝かせたい。すごい光らせたい。
みなさんはこんなときありませんか?
首藤が普段インスタやツイッターで拝見している方々は毎日のようにお靴を輝かせているので、たぶんそれを見てこうどんどんそういう欲が蓄積していったんだと思います。
そしてこの日に溢れちゃう…BE IN LOVEしちゃったというわけなのでしょう。一人ゴマキモード突入したわけですよね。
そこでどの靴を磨くかってことなんですけど、首藤はなんでこの靴を選んじゃったんでしょうね。
確かこの当時はRIOのフルブローグは持ってなくて、オールデンのLWBはThe Lounge by Brift Hの林田さんに磨いてもらったばかりだったので、あんまり選択肢がなかったんですよ。
どうしようかなーと思案した結果、なんとなく愛読ブログのミウラな日々を見返していたところ、この記事を見つけました。
コードバンはひび割れの心配が少ないですし、革自体の特性もあるので全体にいっちゃいます。
(そういえば、コードバンの靴をちゃんとワックスで磨いたことないな…)
(今手元にあって磨けるコードバンは…)
未来の首藤が見たら全力で止めたことでしょう。
やめておけ。今じゃない。そもそもお前の手に負える相手じゃない!
しかも以前「この靴はワックスかけない方が合ってるんですよね(ドヤァ」って言ってたじゃないか!!バキッ ←このあたりで手が出ます
そんな声が届くはずもなく、首藤が選んだのはこの靴です。
RIO プレーントゥ コードバン(OXBLOOD)
ほんと、なんでこの靴にしたんでしょう。
いや、わかってるんです。
普通に履きジワとかを気にせず全体をワックスでぺっかぺかにできるんじゃないかって夢見たんですねきっと。
インスタとかで見る皆さんのコードバンはちゅるるんとしてるし、こいつもそろそろそんな時期なのでは?とよくわからない思考に至ったんです。純粋に頭が悪いんでしょうね。
※本来はこんなにかっこいい靴です。
地獄のハイシャインロード
下地を作ろう
ということでもったいつけてもあれなんで、早速地獄のハイシャインをお届けしますね。
蓋が空いていてどのワックスかは判断しづらいと思いますが、色を見てください。
両方ニュートラルです。この時点で不穏な空気を感じます。
バーガンディ系のワックス持ってないのにこんなことやるなよ!!なんでもニュートラルで出来ると思うな!?バキッ
ちなみに今回使ったのはこの二つ。
kiwiのワックスを激しく塗っていきます。そう、激しくです。本人は下地を作っているつもりです。(ちなみにこれは靴磨きワークショップで習う前の話です。名誉のために念のため)
この時点ですでにお気付きの方もいると思いますが、塗っている範囲がやばいです。
ヴァンプ全体に均等に厚塗りで塗布しています。しかも塗ってるうちにどんどん広がっていってます。フローリングのワックスかな?
狂ったように下地を作っていきます。恐怖のマッドワックスティストです。
もはや下地というか、乾燥した油を厚く身に纏いオイルド聖闘士になったところで準備は終了です。
磨いていくッ!
指シュッじゃなくて。
顔映ってないけどドヤ顔でネル生地巻いた指見せるのやめてください。しかもその時の巻き方間違ってます。本当にやめてください。
指に大量に水を付けて、ミラーグロスをごっそり取って塗っていきます。
もう一度言います。ミラーグロスを、ごっそり取ってです。あの硬いミラーグロスをですよ。どんな力で取ったんでしょうか。頭の片隅に追いやられた記憶では、メリメリいってたのは覚えてます。そしてこれを機に記憶から抹消します。
ご覧の通りもはや何かの実験みたいになっています。今振り返ってみてですが少なくともこの時点で首藤の知るハイシャインではないです。
しかしながらこの時の首藤は、コードバンをワックスで磨くという初めての体験に舞い上がり、全く気付いておりません。というか何が間違っているかすらわかっていません。その点も恐怖です。純粋に頭が悪いんでしょうね。
ポリッシュ完成!
今振り返ってみてもこの指シュタの意味が本当にわからない。
マッドな実験丁寧なワックスがけを終え、大満足な首藤。何が大満足なのか。
しかもこのショットは何なのか。終わりなのになぜ指シュタしてるのか。これは一体何を意図した画像なのか。…もうやめて!首藤のライフポイントはゼロよ!!
そして待望のアップです。
地獄の鏡面が出来たよー!
…じゃないよ何これ何なのこれ!!
層が厚過ぎて関東ローム層みたいになってるよこれ!!
出典:関東ローム層
やばいよこれ。これはやばい。世に出しちゃいけない作品だよ。
何この嘘くさい輝き…
プラスチックコーティングでもしたの?見たことないよこんな鏡面磨き!逆に新しいよ!パンチしたら一発で粉々に割れそう。そしてボロボロ崩れ落ちていきそう。
恐ろしくてサイドやヒールなんて画像アップできません…一体何を作り出してしまったのか…
首藤もこの時点でようやく気付き始めます。
なんか、、変じゃね…?と。
履いてみたらヤバさがわかる
大丈夫大丈夫。ちょっとなんかこう新進気鋭のガラスアートみたいになってるけど、履いてみたらいい感じになるはず。
ちょっと部屋で試し履きしてみましょう。
ギャアァァーーーー!!
出たーーーーーー!!
履きジワがマジもんのプラスチックの折り目みたいになってるーーー!!
あぁ……
なんかよくわからんけどキラキラ輝いてる…。何この履き皺スターダスト…。
何なのこれは…(震え)
うん。これは駄目だ。完全にダメだ。やっちゃいけないやつだった。
首藤は一体何を生み出してしまったのか…。
人類がまだ手を出していい領域ではなかったんだ。特級呪物だこれ。
修復作業、開始…!!
履き皺スターダストを見た首藤は瞬時に実験失敗を悟り、修復することにしました。
何事もリカバリーが大事。トラブルが起きた時にどう対処できるかだから。人間の真価は。
助けて、ハイシャインクリーナー!!!
ブートブラックパイセンの鬼汚れ落としでプラスチックコーティングをゴリゴリに削っていきます。もはや工事の領域。
終了!!!!
ワックスが厚過ぎて地の色も根こそぎ落ちた気がします。
はいーーー、綺麗になったーー。何もなかったー。何もなかったんだー。
最後はいつものコロニル1909シュプリームクリームで整えます。
よかった。いつもの感じだ。よかった。本当に良かった。
まとめ
これは一つの教訓としてお伝えしておきます。
ニュートラルワックスの厚塗り、ダメ、ゼッタイ。
以上茶番でした。どうもありがとうございました。
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