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【靴紹介】Paraboot(パラブーツ)最古のモデルMozine(モジーン)の特徴と魅力を解説!リスレザー×チロリアンシューズ最強説!【ミカエルとの違いも】


 

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パラブーツから超絶クラシックモデル、モジーンのご紹介です。

 

首藤のパラブーツ一足目はまさかのモジーン 

パラブーツなら大体5大定番(シャンボード、ミカエル、ランス、ウィリアム、アヴィニョン)あたりじゃないですか最初にいくの。

 

でも首藤はモジーンにしました。理由はかっこいいから。まじでそれだけです。笑

 

そもそもMozine(モジーン)て何ぞや?パラブーツにそんなのあんの?

という方にこそ見ていただきたい。パラブーツはシャンボードやミカエルだけじゃないんです。

 

モジーンにこそパラブーツのクラシックが詰まっていると言っても過言ではありません。(首藤調べ=適当)

 

決して、ただ首藤がモジーンが好きなだけで言ってるわけじゃないんですよ。決して。

今回はモジーンの特徴や魅力をご紹介しつつ、ミカエルとの違いなんかも解説していきたいと思います。

  

  

目次

Paraboot(パラブーツ)とは

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フランスを代表するシューメーカーであるパラブーツは、1908年にフランスにてレミー・リシャールポンヴェールにより創業され云々!

 

こういうの!

 

もうみんな知ってるよね!!

 

いらないよね!!!

 

パラブーツの歴史に関しては、もうググったらもっと詳しい記事が沢山出てくるのでそっち見た方がいいです。笑

 

ディンケラッカーのことならあまり情報がないので、めちゃくちゃ長いことブランド詳細書きたいんですけど、パラブーツに関してはもう今更感がすごいので。 

また暇なときにでも調べた結果として、首藤の大好きな欲しいモデルと共に、歴史やら特徴を深く掘り下げてまとめますね。今度。いつか。someday。

 

パラブーツに関しては首藤的にまとめると、こんな感じで理解してます。(自分の理解なので間違ってても良し)

・登山靴がルーツ、レペゼンフランスのカジュアルシューズブランド

・世界で唯一の自社製ラバーソールがとりあえずすごい

・フランスの宝石「リスレザー」は油分が凄くてブルームってのが出るらしい

・ノルウィージャンウェルト製法で防水性が高い、あと見た目にパンチがある

  

ブランドの特徴は上記で何となく理解しつつ、現時点での首藤の正直な認識は「革靴好きを満足させる雨用靴」って感じです。笑 

インスタなんかでも、雨の日になると、途端にパラブーツの投稿率が高まりますもんね。

 

でもそれだけ、革靴好きの紳士たちが、パラブーツに信頼を置いているという証でもあると思うわけです。 

 

スペック紹介 

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SPEC

BRAND:Praboot / パラブーツ

STYLE:Tyrolean Shoes / チロリアンシューズ

LAST:ー

MATERIAL:Lisse Leather / リスレザー

COLOR:Marron / マロン

SOLE:MarcheⅡ Sole / マルシェⅡソール

SIZE:EU40

スペックはこんな感じです。

どのような靴なのか、詳細はこれからご紹介していきますよー!

 

Mozine(モジーン)の魅力と特徴  

モジーンはカッコいい

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ドドーーン!超かっこいいーー!!(語彙力)

 

上から下(前から後ろ?)まで完璧なバランス。カジュアルの権化ですね。

これ履いて足元がオシャレにならない人いるんでしょうか。 

いやいない。これさえ履けば誰でもオシャンティボーイズ&ガールズですよ間違いなく。

 

モジーンの一番の特徴はとにかくかっこいいことです。全方位死角なし。

 

ヒールカウンターの3本ステッチ

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モジーンの3つの代表的な特徴は、このヒールカウンターに施された3本のダブルステッチ。

 

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元々は木こりの靴であったチロリアンシューズなので、ヒールを補強する目的があったと言われています。

現在はデザイン的な意味合いが強くなっていますが、それでも大きくグルっとヒールパーツが巻かれているので、補強としての役割も果たしているものと思います。 

 

ピンキング入りの被せモカ

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そして大胆なピンキングの入った被せモカ。ミカエルにはない仕様ですね。

ここがモジーンがかなりカジュアルというかかわいい寄りな表情に見える要因かと思います。

意匠としては結構クラシックですよね。

 

ギザギザウェルトにノルウィージャンウェルト製法

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そしてごっついギザギザウェルトと、ノルウィージャンウェルト製法。

どちらもモジーン特有の特徴ではなくパラブーツとしての特徴的な意匠です。モジーンも例に漏れずこの仕様になってます。 

 

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ヒールからの眺めもかなりパンチが効いてていいですね。

ダブルウェルト故踵までぐるりとウェルトが巻かれているので、防水性がさらに高まります。 

 

マルシェⅡソール

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ソールはマルシェⅡソールですね。こちらはミカエルと同じ仕様です。

クッション性、屈曲性共に申し分なしです。滑らないし困ったことなし。

 

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そして憧れのパラブーツのロゴですよ。 首藤はインソックのロゴは刻印派です。

church’s みたいなプリントだと、どうしても擦れて消えちゃうんですよね。あれ悲しいんですよ地味に。 

 

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伝統の緑タグです。マロンのブラウンカラーに映えますね。 

首藤は絶対取りたくない派ですこれは。

 

リスレザー(マロン)の魅力

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首藤が所有しているモジーンのアッパーは、リスマロン(Lisse marron)になります。

 

フランスの宝石リスレザー。兎に角分厚くて柔らかいです。 イメージはいももちですね。

 

首藤はこのパラブーツ特有の優しい茶の色味に惚れて、マロンカラーを選択しました。

 マロンとナチュラルカラーウェルトのコントラストが本当に素晴らしい。可愛さとカッコ良さが絶妙なバランスで同居しています。

 

2アイレットとこの広い履き口のおかげで、とにかく足入れが楽ちんです。履きやすい! なんなら全開でガバっと開けば靴ベラ全然いらないです。

紐も単純に引っ張って、ギュッと縛ればOKなので、スリッポン系に次ぐ楽さだと思います。

 

元々山で作業する木こりのためにデザインされたというルーツのためか、その武骨なスタイルとブーツソックスとの相性は最高です。 

普通の無地ソックスでもかっこいいんですが、ブーツソックスとの相性がとにかく抜群ですね。冬はCHUPソックスと合わせたいです。(CHUPソックス持ってないですけど)

 

パラブーツのチロリアンシューズ

モジーンはミカエルの原型

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Paraboot(パラブーツ)MICHAEL(ミカエル)/Marron(マロン)

出典:https://www.tigersbro-online.com/product/1764 

スタイル的には、「チロリアンシューズ」というものにカテゴライズされるのですが、このタイプで有名なのは圧倒的にこのミカエルの方ですよね。

 

ミカエル、モジーン共に100%スーツには合わせられない(と思われる)、完全なカジュアルシューズです。 

しかしながら、デニムやワイドパンツなんかに合わせた時の圧倒的な存在感とボリューム感は、中々他の靴では代用がきかないモノだと思います。

 

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そしてなんとこのモジーンはミカエルの原型となったモデルなのです。(ドヤァッ

 

そもそもモジーンは、パラブーツにおいて現存するモデルの中でも最古のモデルなので、言うなれば完全に生きた化石。 

これが冒頭でお話しした、パラブーツで最もクラシックを体現しているという理由です。

 

パラブーツ界のシーラカンスことこのモジーンですが、悲しいかな現在の人気は完全にアップデートバージョンとも言えるミカエルに取って代わられております。

 

ある意味リニューアルされたモデルであるミカエルがあるなら、そのプロトタイプであるモジーンは廃版になってよさそうなものなんですが、今でも根強く残っています。やっぱりかっこいいからですかね。きっとそう。

 

ミカエルとモジーンの違い

次はこのよーーく似ている二足の違いについてです。

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出典:https://www.tigersbro-online.com/product/1764 

もちろんお分かりの通り、上がモジーンで下がミカエルです。

 

二つの靴の相違点は下記の通りです。

  • ラスト(木型)が違う
  • モカの縫い方(手縫い or 機械縫い)
  • モカ縫いの形状
  • ヒールのステッチデザイン
  • ウェルトのギザギザ形状の違い

 

まずそもそもラストが違います。

正直おんなじかと思ってたんですけど、微妙に違うらしいですね。

大きさもちょっと違うとショップの店員さんに言われたんですが、首藤は両方履いてみましたが同じようなサイズ感の印象でした。そこまで違いは感じられなかった記憶があります。

 

次にモカ縫い。

この部分ミカエルは機械縫いですが、モジーンはなんと手縫いだそうです。

またモカ縫いの形状自体も異なりますね。モジーンの方は波状のピンキングがあしらわれています。

 

そして何と言ってもヒールのステッチデザインの違い。

モジーンは3本ラインのステッチが特徴的です。かっこいい。

 

最後は微妙なところですが、ウェルトの形状がちょっと違います。

ミカエルの方は結構のこぎり状のギザギザなんですけど、モジーンの方は凸型が連なっているような形状になってるんですよね。よりカジュアルさが増しているような印象です。

 

ということで、挙げてみると色々細かい部分含め結構違いがありましたね。

モジーンがプロトタイプでミカエルの原型となっているということを考えると、アップデートしていく過程でかなりシンプルに色々削ぎ落したんだなという印象です。

 

ミカエルは、モジーンにあったカジュアル感のある意匠をほぼ全て削ぎ落してシンプル且つミニマルに仕上がってますよね。

逆にモジーンは、意味を持って施された意匠をそのまま踏襲しているというか、全体的にクラシックな印象があります。

 

最近の流れ的にはやはりシンプルなミカエルが人気だと思いますが、モジーンもインパクトがあって非常にかっこいい靴です。

どちらもそれぞれに良さがあり、優劣はなですからね。どちらがいいか迷った際にはぱっと見で自分の気に入った方、もしくは自分の服装により合いそうな方を選ぶのがいいと思います。

 

まとめ 

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以上、パラブーツのクラシックの権化であるモジーンのご紹介でした。

 

世間的にはミカエルの方が圧倒的に知名度が高く人気なのは存じていますが、モジーンも本当にいい靴だと思います。

首藤みたいに定番ものに手が出せないちょっと変わったもの好きな人間には非常に刺さるんじゃないでしょうか。笑

 

凝った意匠で非常に手がかかっていますし、パラブーツ最古のモデルというのも非常に男心をくすぐるバックボーンかと思います。

チロリアンシューズのカジュアルさをさらにもう一歩引き立たせているデザインですよね。

 

パラブーツの隠れた名作モジーン、皆さまも如何でしょうか。

定番とはまた少し違ったご提案として一つの参考になれば幸いです。

 


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この記事を書いた人

薄給のくせに年間100万円以上を服や靴につぎ込む30代子持ちサラリーマンです。
ハインリッヒディンケラッカーを筆頭とする東欧靴やオールデン、パラブーツなどを中心に歴代50足以上の革靴を買い漁ってきました。
主に大好きな革靴の紹介や靴磨き、ファッションレビューなどを暑苦しく語るブログです。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • コメント失礼いたします。
    モジーン、かなり気になってるのですが、ミカエルと同じサイズ感で大丈夫なのでしょうか?

  • アルフ さん
    コメントありがとうございます!
    僕の場合はミカエルと同じサイズ感でしたね!店員さんによると確かラストが違うので若干サイズ感は違うとの話でしたが、僕の場合は両方EU40で同じような感覚で履けましたよ。ご参考になれば幸いです。

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