アルトベンリー(あると便利のスタイリッシュな言い方)なデリケートクリーム。
むしろ首藤にとってはナイトフーベン(ないと不便のスタイリッシュな言い方)な意味合いの方が大きいですけども。
下記の記事でGETの報告をしたのも記憶に新しいところ。
せっかくゲットしたので入院帰りのボックスカーフ君ことチューリッヒに早速使ってみましたよー!(冬道仕様に進化したチューリッヒの記事は下記からどうぞ)
チューリッヒってなんやねん?という方はこんな靴ですのでこちらからどうぞ。
ブートブラックのデリケートクリーム!
Boot Black(ブートブラック)について
やっぱり僕はこれ。水分系デリクリ!
もう何度も説明してますけど、Boot Black(ブートブラック)は我らがメイドインジャパンの株式会社コロンブスが、その知識と経験値をフルスロットルでぶち込んだ本格シューケアブランドです。
竹川 圭のshoe人十色 第15回 リファーレ
ちなみにこの記事によるとブートブラック製品って、リファーレの社長がコロンブスを説き伏せて共同開発にこぎ着けた商品なんですよね。正直凄すぎて戦慄してます。なんでもやるじゃんリファーレ。
もはや高級シューケア用品として全国に名を轟かせてますけど、ブートブラックはリファーレきっかけで制作された商品だったんですね。
ということで今回はそのブートブラックの商品、デリケートクリームを使ってみようという話です。
リッチモイスチャーとの違いは?
成分からコンセプトから何から何まで違うので、まあ当たり前の話なんですが。
すごいシンプルに違いを説明すると、高級油分たっぷりのデリクリがリッチモイスチャー、水分がほとんどを占める水分補給に特化したのが今回のデリケートクリームです。
リッチモイスチャーはその成分故、めちゃくちゃ革が柔らかくなることで有名ですが、このデリクリは特に特徴はありません(失礼)。でもそれは悪いことじゃない。
もうそれはシンプルな、超使い勝手のいい、なんにでも使える、「とりあえず」の全てに対応が出来る、ウルトラ汎用性つよつよのクリームなのです。
便宜上首藤は勝手に油分系デリクリと水分系デリクリと呼んでますが、個人的にこの水分系デリクリは大好きです。とりあえず入れておきたくなる。別に光るわけじゃないんですけどね。笑
結局下記の記事で悩んだ挙句リッチモイスチャーを買ったのですが、ナイトフーベンMAXで正気を失いそうだったので、こちらも購入してしまったわけです。
実際の使い心地や仕上がりの違いについては一目瞭然ですけど、同じ条件でやった方がいい気がするので、また今度改めて右足と左足で分けて仕上がりを検証してみましょうかね。
デリケートクリームを使ってみよう
デリクリを塗りたくる!
ということでボックスカーフに使ってみようの巻です。
試してみるのはハインリッヒディンケラッカーのチューリッヒ。男らしい面構えながらもミニマルなフルブローグです。
馬毛ブラシで軽くほこりを落とします。
退院したばっかでそんなに汚れてないのでササっとやる感じで。
(一応このあとちゃんとリムーバーで拭ていますよ!)
そしてブートブラックのデリクリを投入していきましょうー!
触った感じはモウブレイのデリクリと一緒です。
こいつですね。
そして指に取ったデリクリを迷うことなく塗り付ける!ドバァッ
こんぐらいやっても全然シミにならないので大丈夫です。黒だし。ボックスカーフだし。この辺は自分のやり方でどうぞ。
バババーーーッと塗り広げます。
ゲル状のテクスチャなので伸びる伸びる。どこまでも伸びていきそうです。
屋久杉ぐらいどこまでも伸びていきそうです。
サイドです。足してないのにここも余裕で塗れちゃいます。
履きジワ部分は意識して多めに擦り込みます。履きジワが感想してそこに油性クリーム入れたりすると割れる原因にもなりますからね。しっかり水分補給しますよ。
この調子で全体に塗っていきます。
量としてはどうでしょうか。まずヴァンプにドバっと載せてトゥやサイドウィング部分は大体カバーできます。その後レースステイ横やヒール部分を塗るために一回足して、最後にもう一回履きジワに塗った感じなので、量はそこまで使いませんでした。水分系デリクリの特性故、とにかくよく伸びるので。
全体に塗り終わりました。
塗った指の跡が残ってますね。しっかり浸透してくれよー。
軽くブラッシングしてみる!
使い方的には、塗り終わった後ちょっと置いて馴染んできたら乾拭きする、という流れがセオリーですね。
首藤はブラッシング好きなのでブラッシングしちゃいます。お好きな方でどうぞ。
デリクリの仕上がりは如何に!
ということでブラッシング完了しました。どうでしょうかこの感じ。さらっさらですね。
ほとんどが水分なはずなんですけども、ろうが入っているのである程度の艶がでます。
それも乳化性クリームとかとは違って、革本来の輝きを引き立たせるような感じですかね?
サイドもいい感じ。いい革だなぁーって何となく思います。毛穴とかきれいですし。
サイドもいい感じです。THE 自然。
ありのままの革本来の良さがわかるのがデリクリという感じがします。
革質の良し悪しは未だにまだわからないですが、デリクリを使って磨いた時の質感でわかるんじゃないかんという気がしてます。
さらっさらの仕上がりですね。 いい感じです。
この状態にさらに軽い質感の艶をプラスしたら、コロニルの1909シュプリームクリームになるかなって感じですね。
せっかくだしリッチモイスチャーを使った時の画像と比べてみましょうか。
※デリケートクリーム使用後
※リッチモイスチャー使用後
パッとさあどっちだ?って出されたら絶対わかんないでしょうけど、リッチモイスチャーの方がちょっと重厚感のある感じだと思いません?
艶感がむっちりしてるというか、高級オイルのもっちもちな感じがなんとなく出てる気がします。
一方デリケートクリームの方はライトな艶感ですよね。反射の感じとかさらっとしてるというか。まさに化粧水と乳液の違いみたいな感じがします。
実際に使ってる方は違いが一目瞭然ですけどね。見た目にも違いますし何より触った感じが全然違います。どちらが好きかはやはり好みによるでしょうし、求める用途によっても違うでしょうね。
リッチモイスチャーでケアした時の記事はこちらからどうぞ。
まとめ
以上、ボックスカーフにデリケートクリームを使ってみようの会でした。
前回記事にも記載していますが、首藤的に主な使い道はこの3つ。
- フルメンテ(すっぴん⇒水分補給)
- プレメンテの最初のクリームとして
- 色の薄い革用の保湿
今回はフルメンテ前の水分補給として使ってみた感じです。
思った通りの使い心地で安心しましたね。
首藤の結論としては
- やっぱりアルトベンリー!心が安定する。
- 仕上がりはサラサラで革質に帰属した艶が出るという感じ
- リッチモイスチャーとは全然違う仕上がり
- モウブレイのデリクリとの違いは全くわからない(要検証)
という感じです。
結局水分系デリクリの違いって、見た目にはそこまでわからないんですが、やっぱり一つあるといいと思います。
手っ取り早い水分補給としては最適ですし、手は汚れないしさらさらな仕上がりだし、艶をあまり出したくない時にも優れています。
ということで持ってて損はなし!一家に一つ水分系デリクリを!