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【靴磨き】ALDEN(オールデン)ミシガンブーツのプレメンテ!オイルドレザーのユティカはブートブラックのデリクリ×乳化性クリームでベーシックに攻めてみる!


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ミシガンブーツのプレメンテをお伝えしてなかったことに気づきました!

これはなんたる失態。是非お伝えさせてください。驚くぐらい大したことしてないですけども。

 

 

上記記事でミシガンブーツのお手入れ用品を購入しました。

基本はブートブラックの乳化性クリームで行くという作戦。そしてプレメンテなので乾燥しているだろうという予測から、デリクリも入れていきたいと思いますよ。

 

☆ちなみにミシガンブーツってこんな靴です! 

 

 

 

 

目次

デリケートクリームを入れる!

ブラッシングはもう毎回してるので割愛します。馬毛でブラッシングして埃等を落としましたよ。

ちなみにミシガンブーツに使われているユティカに関しては、通常のカーフみたいにバリバリ仕上げ剤が塗られてるようなレザーでもなさそうなので、ステインリムーバーでの汚れ落としはやってません。首藤の独断と偏見です。大丈夫そう。

 

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ということでブートブラックのデリケートクリームを入れていきますよー!

  

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デリクリとはいえ、まずは目立たないところから…笑

 

なーんかわかんないんですけど、すごいシミになりそうで怖いんですよねこのレザー。

手入れしたのちガンガン雪の中突っ込んでシミになるならいいんですけど、プレメンテでわざわざシミにはしたくないわけです。結果は一緒だろ!って言われるかもしれませんが靴好きならこの気持ちわかっていただけるはず…。

 

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うむ!問題なさそうです!

若干色味は濃くなりますがシミになってる系じゃなくてクリーム入ってる系の変化なので全然OKとします。

 

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気をよくした首藤は、

 

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アッパーにドカーーーン

 

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とヌリヌリしていきますよー。もう大丈夫だと確信したらこれです。

シューケアは繊細かつ大胆にいくタイプです。(繊細???????んんん????)

 

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ヴァンプに塗り広げていきますよー。なんかいくらでも吸収しそうな質感ですね…笑

 

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一応適量と思われる量を塗ってみましたが、大丈夫そうですね。デリクリではシミになりませんでした。よかったー!

 

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ということであとはいつも通りガンガン入れていきます。

 

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無事塗り終わりましたー!心なしか潤いを取り戻したような感じがしますね。

 

とりあえずシミにならずに一安心ですねー。デリクリなら大丈夫だと思ってましたけど、ちょっとビビっていたので。

 

というかデリクリでダメなら正直もう何してもダメなんじゃね?とも思いますけどね。笑 

シミになるのは革の乾燥が主な原因だと思うんですけど、その乾燥を是正するためにまずはデリクリ入れようって段階でシミになったら「じゃあどうしろっていうんだよ!!」感がすごいですからね。笑 無理ゲーです。そうならなくてよかったです。

 

これで水分補給のベースはできたので安心して乳化性も入れられるかなーと思いますよ!

 

 

  

乳化性クリームを投入!!

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お出ましブートブラックのシュークリーム。一瞬どっちがどっちかわかんなくなります。これ結構ポイントじゃないです?ケアしてて間違いそう。笑

 

  

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パカっと開けます。

 

左足はペネトレイトブラシで!

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今回はペネトレイトブラシを使います!(珍しい!)

 

(お得な二個セットおすすめです)

 

いつものように指で塗らない理由は、普通にシミ対策ですね。

これも購入時にリファーレ札幌の店長さんとお話して聞いた内容なんですが、指で擦り込むとブラシでやるより強く浸透してしまうためシミになりやすいとのこと。

 

まあ普通に考えてそうですよね。ブラシでササっと塗るのと、指で擦り込んでいくのとじゃあクリームが入る力が違うのは明らかです。

 

シミの心配がない黒靴とか濃い色の靴だとむしろそれがいいんでしょうけど、今回は出来ればそういうのは避けていきたいところです。ということで念には念をということでペネトレイトブラシを使っていきますよー。 

 

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クリームにそのままブラシつけてアッパーに乗っけると、これまたドバっとついて均一にならないことからシミの原因になりやすいので、蓋の裏でブラシ表面に均す方がよいとのご指導をいただきましたよ。

 

頭ではわかってましたけど、めんどくさがってやってなかったので、今回は教え通り実践していきます。

 

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こんな感じでしょうかね。

クリーム塗りたくりたい族としては、こう、均すことで塗れるクリームが減っちゃうじゃね?とか思っちゃうんですけど、元よりクリームは薄めに塗るのが基本なのでこれがベストなのでしょう。

 

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よし、さっそく塗っていきますよー!まずは目立たないところからアゲイン…笑

サササーっとサイドラインから塗ります。アウトサイド塗ってる時点で目立つじゃねえか!!って書いてる今気づいたので、自分でツッコんでおきますからね。安心してください。

 

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オペレーションペネトレイトによってシミの心配もなさそうなのでヴァンプにもどんどん塗っていきます。

関係ないですけどペネトレイトってめちゃくちゃPCで打ちづらいですよね。普段しない動きになるので勢いで打つと、ぺ根トレイrと みたいになっちゃいます。首藤だけですか?ちなみにオペレーションペネトレイトになるとさらにめんどくさいですよ。是非キーボードで打ってみてください。

 

右足は指で塗り込む!

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とここで首藤の悪い癖が出ました。

 

たぶんですけどこの感じ、いつも通りの指でもいけるな…?

ということに思い至ってしまい、右足はそのまま指塗りしてみました。

 

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ヌリヌリしてみたけど大丈夫そうです。よかったー!

 

あれだけ心配で念には念をと対策を重ねていたのにこれですよ。

やる前はめちゃくちゃ心配性で慎重派なくせに、こういうときの「やってみようかな?」という探求心が止められないのは悪い癖だと思います。でもやっちゃう。

 

自分の感覚を信じていけそうだなと思った時しかいかないんですけどね。

それでだめならしょうがないかなと思ってます。シューケアに正解なんてないんだ!いつだって模索するのが楽しいんじゃないか!!と言い聞かせて今後もやり続けます。

 

 

乳化性クリームの仕上がりは!

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ということで塗り終わり完了です。

 

ちなみにこれ、もうブラッシングも終わってます。笑

短縮するためにクリーム塗り終えてブラッシングも完了しておりますよ。

仕上がりはどうでしょうか?

 

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指塗りとペネトレイトブラシ塗りを比べてみようかなとやってみた感じですが、特に仕上がりに違いはなさそうですね。まあ元々アッパーの革質の左右差はあるのでわかりづらいってのもあるんですが。

 

現時点でシミ等もないので、大丈夫そうです。ユティカ、意外に強いのかも。

 

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トゥの違いですねー。左右差はあれど両方自然な仕上がりです。THE 乳化性!という感じ。

 

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それぞれのアウトサイドです。

若干色味は濃くなったかなー?という感じでしょうか。

シミやムラって感じではなく、全体がちゃんと濃くなった感じなのでこれはエイジング的な色の変化と言っていいでしょうね。

 

ミシガンブーツは、こんな感じでクリーム入れるたびに少しずつ濃くなっていくのを楽しめそうです。

 

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インサイドも同様ですね。

シャフト部の陰影もいい感じですよ。濃いめになってさらに雰囲気出てきました。

  

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この自然な光沢感!絶妙です!

やはりまずはベーシックに乳化性クリーム選んでよかった気がします!クレムだとシミになった可能性もありますし、ギラついた光沢になっちゃって合わなかった気もしますしね。

  

 

 

ライニングもデリクリでしっかり保湿

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忘れるところでした!

製造されてから約5年経っているこの靴はライニングの保湿も必要です。

色々クリームはありますが、一番ベーシックで失敗のないデリクリを入れることにしました。

 

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たっぷりめに指にとって、

 

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ゴリゴリと塗っていきます。

 

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結構乾いていたみたいで入りが非常にいいですね。

そしてそれとは関係なくライニングのクリームってどこまで塗っていいかわからない問題ありますよね。なんか無限にクリーム入っていきそうというか。適切な感じがわからないので全体をさらっと一塗り二塗りでやめておきます。

 

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ケアとは関係ないですが、ライニングが特に左右差わかりますね。

使ってる革の種類からしてもはや全然違うんじゃねえかレベルで感触が違います。

やはり製造年が違うペアだとこういうこともあるんですねぇ。

 

☆リジェクト理由&左右差についてはこちらから

 

ちなみにライニングの違いによる履き心地の違いについては、首藤は全然わかりませんでした。鈍感足でよかったー。 

 

まとめ

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ミシガンブーツのプレメンテでした!

  1. シミ防止のためにデリケートクリームでしっかり水分補給!
  2. 乳化性クリームで水分・油分をバランスよく補給!

の流れでやりましたが、うまいことハマった感じがします。

シミにならずに、求めていた自然な仕上がりここにあり!という感じです。

 

この特徴のない自然な仕上がりが、ブートブラックのシュークリームの一番の特徴な気がしますね。なんというか究極のベーシック。革の雰囲気を壊さない自然な保革が出来るという感じというか。

 

モウブレイのシュークリームや他の定番乳化性クリームと比べてないので何とも言えないのですが。笑 

もしかしたら水分系デリクリみたいに、ニュートラルならどのメーカーもそこまで仕上がりの違いはわからないかもしれないですねぇ。

 

とりあえずニュートラルの乳化性クリームは、一つは持っておくと非常に便利だということを学びました。こういう若干特殊な革の靴をゲットした時は、まずはベーシックなニュートラルの乳化性クリームが力を発揮することでしょう。

 

モウブレイでもサフィールでも何でもいいかもしれませんけど、首藤は割とメーカーやパッケージを揃えるのが好きだったのするので、ブートブラックのデリケートクリーム&シュークリームにしてみました。

 

結果的に非常に使い勝手のいい癖のないクリームだったので、迷ったらブートブラック製品買っとけば間違いないと思いますよ!何より安いですからね!

 

 

 


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この記事を書いた人

薄給のくせに年間100万円以上を服や靴につぎ込む30代子持ちサラリーマンです。
ハインリッヒディンケラッカーを筆頭とする東欧靴やオールデン、パラブーツなどを中心に歴代50足以上の革靴を買い漁ってきました。
主に大好きな革靴の紹介や靴磨き、ファッションレビューなどを暑苦しく語るブログです。

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