以前ワケ有りB品が安く買えるまじやばい、ということでご紹介したリンカーンワックス。
買って満足したわけではなく、中々時間が作れず使う機会に恵まれなかったのですが、この度我がALDEN LWBの鏡面が曇り切って限界を迎えそうだったので、使ってみることにしました。
カラーはOXBLOOD(オックスブラッド)。
まさにディンケラッカーのオックスブラッド!に似てるカラーというわけなんですが、今回はALDENのカラー8(ダークバーガンディー)に使っていきたいと思いますよ。
普通に終了までやってレビューしようと思ったんですけど、ちょっと使い方を今までと変えてみたので、下地の作り方と、実際の磨きで分けてアップしようと思います。
初めてやってみましたが、この下地の作り方、かなり面白いです。
ALDEN LWB のフルメンテ
いつ以来?
以前プレメンテとして、THE LOUNGE by Brift H で林田さんに磨いてもらって依頼のケアなので、実に3か月ぶりぐらいのケアです。笑
その時の記事はこちら。
良いのか悪いのかわかりませんが、その間ブラッシングとグローブのポリッシングだけで十分に輝きを維持してくれたことを考えると、やはりプロの磨きはパネエなと思います。
自分でもしっかり磨きをやりたいなーとも思うんですけど、人に磨いてもらうのってなんか別なんですよね。特別感があるというか。
最近遊びに行けてないので、久々に遊びにいきたいものです。次は何を磨いてもらおうかな。
汚れ落とし&クリーナー
Boot Blackのハイシャインクリーナーでしっかり鏡面を落として、スッピンにもどったALDEN LWB。
結構強い汚れ落とし成分が入っているとのことでしたが、特に革へのダメージもなく、楽にワックスを落とせました。
厚めのワックスでなければ、3~4回ほどで綺麗に落ちるんじゃないでしょうか。
それでも首藤的には結構回数やるな…大丈夫かなこれ…、と思ったぐらいですけど、レビューとか見たら5回ぐらい使ったりする人もいるっぽいので大丈夫だろと自分を納得させて使いました。笑
ワックスをしっかり落とした後は、ステインリムーバーで全体の汚れを拭き取ります。
水性のクリーナーなので、コードバンだとシミになるかも…という話もありますが、首藤は気にせずゴリゴリとやっちゃいます。
強くこすらず、ネル生地につけてササッとふき取る感じ。
いい感じのスッピン具合です。
デリクリ&クレム1925
スッピンのままワックスは付けられないので、とりあえず保湿&保革で下準備します。
M.MOWBRAY(エム・モゥブレィ)のデリケートクリームと、SaphirNoir(サフィールノワール)のクレム1925 ニュートラルを使いましたよ。
首藤のいつものセットですね。保湿&保革では定番コンビです。
バーガンディ系のクリームを所有してないので今回はニュートラルです。
まだ色抜けもしてないし、とりあえずワックスの色味も試したかったのでこれでいいかなと。
次クリームを購入するときは、カラー8に合うクリームをどれか購入したいところです。
デリクリを塗布してーの、
クレム1925を塗りーの、
はい、ということでデリクリ塗布・クレム塗布・ブラッシング・乾拭き、の工程終了で、下準備完了です。笑 ワックスのこと書きたいのでここは省略。
革の状態もいい感じになりました。これでワックスをのせられます。
いざ、下地作り!
takei流を教わる
このリンカーンワックスを知るきっかけをくれたtakeiさん(@takei0201)
いつもいつも、超絶やばい磨きのPOSTを楽しく拝見しておりました。
takeiさんが磨くと、コードバンがまじもんの宝石になりますよね。 笑
皆様も知っての通り最強クラスのコードバン磨きをなさる御方です。
革靴メインのアカウントでフォロワーは脅威の1万4千人越えという、首藤からしたら天上人のような方なのですが、なんと今回DMでこのリンカーンワックスの使い方をご教示いただけました。
まさかまさかです。まさか過ぎてもう。
しかもtakeiさんの方から「よくお問い合わせいただくので使い方もお伝えしますね」的な感じで教えていただけるという奇跡。そのお人柄に首藤はもう…もう…。
本当にありがとうございます。
そもそもワックスの使い方も下地もあんまりわかってない首藤にとっては、本当にありがたかったです。
リンカーンワックスのおすすめの使い方についても、掲載許可をいただきましたので、ご紹介したいと思いますよ!
takei流リンカーンワックスの下地作り
①ワックスを指でこねる(すぐ柔らかくなります)
②多めに塗布 → すぐにブラッシング
③少なめに塗布 → すぐにブラッシング(馬毛or山羊毛)
④上記②③を2~5回ほど繰り返す
下地作りって薄く塗って乾燥させて、を繰り返すもんだと思ってました。
なんとワックス塗布後すぐブラッシングで均すという、首藤は見たこともない技法でした。
全然その辺の技術的なことは詳しくないので、一般的なのかどうかは存じませんが、首藤にとっては目から鱗がぼろぼろと落ちてくるレベルです。
うまく出来るかわかりませんが、新しい方法なので非常に楽しみです。
takei流、実践!
まずワックスを指でこね…一瞬やないかーい!!
めちゃくちゃソッコー柔らかくなりました。
リンカーンワックス面白いですね。一瞬でこんな溶けたチョコレートみたいな感じになります。
手に取るとミキプルーンみたいですね。中井貴一気分で眺めています。
いつもより多めに塗布!!こんなに塗って委員会!!
すかさずブラッシング!中井貴一になったつもりで!
首藤は使ってなかった馬毛ブラシがあったので、それを使用しています。
山羊毛もあるんですが、完全に色が移りそうな予感がしたので、セーフティネットを貼りました。
馬毛ブラシよありがとう。君の尊い犠牲は忘れない。というかこれ専用になってくれ。
今度はいつも下地を作るときの容量で、少なめにとって薄目に広げていきます。
そしてすかさずブラッシング!!中井貴一になっt
これを2~5回繰り返します。
やってみての感想
とりあえず初回なので、首藤は間を取って3回ぐらいにしてみました。それでも慣れない作業だったので両足やると意外に大変でした。圧倒的靴磨かなさすぎ問題。
あと指で塗って、ブラシ持つときにウェットティッシュで綺麗にして、また指で塗ってを繰り返すと、ちょっとその作業がめんどくなるので、そのまま持って汚れてもいいブラシでやることをお勧めします。笑
ブラシの持ち手が汚れても、最終的に拭けばいいや、みたいなブラシでやると精神衛生上いい感じかなと思いますよ。
また、ブラッシングする度に、均されて光沢が出てくるんですが、下地というかすでになんか軽い鏡面っぽいレベルになってきます。
正直に言うとこの時点で、これまで首藤が一生懸命やってきた鏡面磨きと同等レベルの輝きを放ってます。笑
これはネル生地の鏡面磨きがめんどくさいときの、ずぼらハイシャインにはもってこいなのでは…?(何でもずぼら磨きに当てはめるのはよくないんですけど)
結果!!
どうでしょうか!めっちゃいい感じではないですか?
もはやすでに軽い鏡面っぽいですが、この時点でまだ下地の段階です!
ここから通常と同じ鏡面磨き作業を行っていくことで、更なる輝きが得られるというわけですね。
ワックス塗布、馬毛で粗目にブラッシング、というだけなので、特に頭使わなくていいのでやってて楽です。
というかこのやり方&結果で合ってるのかわかりませんが、間違ってたら教えてください。笑
まあ多少違っても、結果的にちゃんと綺麗に鏡面が出来れば問題ないんですけども。
まとめ
takei流、リンカーンワックスの下地作り、すごいですね!
首藤は個人的には、下地作りはこっちの方が好きですね。段階的にどれぐらいワックスがのってるかが目で見てわかるので、調節しやすい気がします。
今度は別のカラーで、通常の方法で下地作りを試してみようと思いますよー!比較でそれぞれの足で変えてみてもよさそうやな。
次回は、後編の鏡面磨き&仕上げ編です。
リンカーンワックスを使ったハイシャイン、最終的にはどんな感じの使い心地なのか、レビューしていきます。
素人磨きストの首藤でも使えるのか、乞うご期待!