夏の三大定番シャツと言えば洗いざらしの白シャツ、サックスブルーのレギュラーカラーシャツ、そしてこのロンドンストライプのバンドカラーシャツではないでしょうか。(完全に独断と偏見)
今回はようやく手に入れてくっそテンションが上がった三大定番シャツの一つ、ロンストのバンドカラーシャツについて書きまくりたいと思いますよー!
というかそんな記事を冬直前に書いてアップしちゃう時点でまじで頭おかしいんかなという感じではあるのですが、そして読者ファーストでもなんでもないこともおわかりいただけると思うんですがほんとまじでその通りです。
ブログは書きたいときに書きたいものを書くのです!!
過ぎ去りし夏の残り香を感じながら、シャツ一枚で出歩けた季節もあったね…短くて気まぐれ夏だった…的な気持ちで読んでいただけますと幸いです。
ちなみにこのロンドンストライプのAstolfo、すでに廃盤というかデザイナーのシンヤさん自身がもう作らないと言っていたのでもう公式から新品で買うのは無理系のやつです。(奇跡が起きて再販されない限りは)
なので服紹介して皆さんの購入の手助けをするとかいうよりは、完全にただの首藤の暑苦しい好き好きレビューになるので予めご承知おきくださいね。笑
ということで最高のロンドンストライプシャツGETだぜ…!!なレビューをしていきたいと思いますよ。
SHINYA(シンヤ)とは
https://zozo.jp/24hours/interview/shinya_20200918.html
『SHINYA(シンヤ)』は2016年に設立され、2017年2月に南青山に旗艦店をオープンしたばかりの新進気鋭のブランドです。2019年4月には岡山に2号店Roxanne(旧Brothel)がオープン。
ブランドを手掛けるのは、デザイナーであるSHINYA TAKEDA氏。
一応ブランド名はSHINYAなんですが、インスタのタグはshinyaofficialとかshinyaofficialcomが多いですかね。
ちなみにSHINYAだけで検索すると、ディルアングレイのドラマーのSHINYAか別ブランドのSHINYA KOZUKAが出てきちゃうので注意が必要です。
SHINYAの商品の販売は店舗と自社サイト(岡山店含む)のオンライン販売のみ。その他ファッションサイトでの販売は一部例外を除き全くやられていません。
大々的にサイト販売や宣伝をしているようなブランドではないデザイナー個人で運営されているブランドにも関わらず、インスタの公式アカウントのフォロワーはまさかの1.5万人越え。
一部のシンプルさや生地/シルエットに拘りを持つオシャレ好きな人に、熱狂的な人気があるブランドです。そして意外にレディースの愛用者も多いとか。
2020年にはZOZOTOWNとのコラボで別注品をリリースしたのも記憶に新しいですね。
ブランド全体のイメージや展開されている服の感じは公式のインスタをご覧いただくのが一番かと思いますが、首藤が感じるSHINYAのイメージはこんな感じ。
SHINYAのイメージ
- 割とガチでトレンドを追わないタイムレスな服作り
- デザインソースはミリタリーやドレスがメイン
- ゆとりはあるがシュッと見えるスマートな服が多い
- 生地がとにかく全部欲しくなる最高なやつ
- 縫製が超綺麗、ボタンめっちゃいい
- ディテールの積み重ねがやばい
- モデル名が全部アニメのキャラの名前
プロダクトの感想としては「着てみるとなんかいいな」を明確に感じられるブランドです。
もうほんとそれに尽きる。
昨今流行りのオーバーサイズな服の展開はないんですが、着てみるとしっかりとゆとりがあって窮屈さはなくそれでいてスマートに見えるというなんとも不思議なフィッティング。
首藤のようなぽっちゃりの向こう側にいる体型故にオーバーサイズしか着れない体になってしまった人でも、なんともゆったり感とスマートさを感じさせてくれるすごい服たちです。
そして生地へのこだわりが半端じゃなく、とにかく着ていて気持ちのいい生地ばっかりなのもほんと最高です。
まじでSHINYAの生地全部大好き。大体コットンもウールもリネンもどれをとっても好きしかないです。ガチのガチで外れなし。
あとアクセサリーや最近始まった革靴のラインナップなんかもめっちゃ最of高でまじでほんとやばいんですけどこれ以上書くとAstolfoの説明ができなくなるのでやめておきます。
個人的には特定の何が欲しいとかじゃなくて、シャツもパンツもコートもアクセサリーも革靴ももう全てがかっこいいのでラインナップ大体全部欲しい系のブランドなんですよねえ。
そして最後にチラッと書いてますがシンヤさんは相当なアニメオタクで、首藤も相当見る方ですが正直桁違いです。笑
モデル名(型名)が全部何かしらのアニメのキャラの名前なので、アニメ好きの方は色々と調べてみると面白いですよ。
ということで長くなりましたが、SHINYA(シンヤ)は首藤のワードローブの主軸となる存在です。
これだけ暑苦しく語ればすでにお察しかとは思いますが、好きなファッションブランドは数あれどその中でも本当に大好きなブランドなのです。
Astolfo(アストルフォ)のスペック紹介
まずはスペックをご紹介!
SPEC
- BRAND:SHINYA / シンヤ
- MODEL:Astolfo / アストルフォ
- SIZE:3
- MEASUREMENTS:肩幅 : 48cm / 袖丈 : 65.5cm / 胸幅 : 118cm / 前着丈:81cm 後着丈 : 83cm
- COLOR:London Stripe / ロンドンストライプ
- FABRIC:Typewriter / タイプライター
- MATERIAL: cotton100% / コットン100%
- PRICE:26,400円(税込)
今回購入したのはAstolfo(アストルフォ)というチンストラップ付きのバンドカラーシャツです。
めちゃんこシルエットが最高なSHINYAの名作ですね。
カラーというかパターンはブルーロンドンストライプ。
毎年というか、SHINYAさんがいい生地を見つけてくるたびに生地が変わって色々リリースされるんですけど、ほんと素材違いでAstolfoばっかり欲しくなるぐらいにはいいシャツです。笑
首藤は一番大きいサイズ3をチョイス。
こんなにシュッとして見えるのに身幅が59cmもあるのはすごいなーと思います。
おかげでめちゃくちゃ着やすい。
着丈も長い方の後着丈で83cmあるんですが、長過ぎるようには感じないですね。
シュッとしていておさまりがいいです。
この辺りはたぶんデザインとかパターンの為せる業なんだと思いますけども、大変すばらしいバランス感です。
ちなみに首藤はぽっちゃりを超えた体型的な問題で、SHINYAの服は大体全て3を着ます。(コートなら2)
そんな首藤ですらスマートに見せてくれる素敵シャツAstolfo、恐ろしい子…
コットンの生地感が抜群すぎる
上述の通りSHINYAの基本的なラインナップは、シンヤさんが発掘してきた様々な生地を使って、同じ型のモデルをリリースするという形態をとっています。(NEATとかと同じイメージ)
そのためAstolfoだけでもかなりの生地の種類が存在するのですが、今回のロンストはコットンで作られています。
すでに販売ページが消えてるので、ブロードだったかタイプライターだったかどんな生地だったのかを思い出せないのが痛いところですが、素材的にはコットン100%です。
追記:生地はタイプライターとのこと!シンヤさんから直接教えていただきました。笑
生地感としてはハリのある質感なんですが、中々厚みがありますね。
非常に密度の高いタイプライター生地なので、ユニクロのスーピマのブロードシャツとかに比べて全然厚みがあってハリとコシが共存しているような印象を受けます。
ユニクロのブロードがパリパリサラサラーだとしたら、SHINYAの方はガシモチッみたいな感じです。
大丈夫。伝わるとは思ってないです。忘れてください。
ロンストは夏に合う柄だと思うので薄手の方が好きという方もいるかもしれませんが、首藤が実際に着た感じだと汗でペタッと貼りつくような生地感でもないので、これぐらいの厚みがあった方が気持ちいいですね。
洗いざらしがめっちゃ映えそうな生地感で大変好みです。
一番人気?のバンドカラーシャツAstolfo
SHINYAのシャツのラインナップの中でも象徴的なのがこのAstolfo(アストルフォ)。
おそらく見ている感じだとこれが一番人気だと思います。(ファン的嗅覚で)
シンヤさん自身もインタビューでおすすめとして挙げているのもありますし、とりあえず新しい生地を見つけた時の展開にいつも入ってるイメージです。
やっぱりAstolfoはお客さんの反応がいいみたいですね。
SHINYAファンとしてもシャツの定番というか、「SHINYA着るならまずはこれ」的な立ち位置のシャツだと思います。
デザインもオリジナリティがあって、THE SHINYAのシャツって感じでいいですよね。
他ブランドではあまり見かけないチンストラップが好きです!
ボタンの開け方でチンストラップのしなり方が変わるので、その辺りでも色々着方を楽しめます。
もちろん夏場は全開けで袖まくって着れますし、冬はインナーとしても使えます。
素材展開も多いので夏はリネン、冬はウールなど色ち買い素材ち買いをするのも全然ありだと思います。
というかSHINYAファンはそうしてる人ばっかりだと思います。
なんだかんだ首藤もAstolfoだけで3着持っておりますので。笑
幻のロンドンストライプをGET
ずーーーーーーーーーっと探してたんですこれ!
一目見た時からロンドンストライプのバンドカラーシャツを買うならこれ!!って決めていたんですよね。
もちろん他にもいっぱいいいロンドンストライプのシャツはあって、HeugnやらGraphpaperやらCOMOLIやらいろいろ誘惑はあったんですが何とか本懐を遂げることができました。
よく我慢した俺…頑張った…。
もう何と言ってもこのストライプの幅がめっちゃちょうどよくないですか??
太過ぎず細すぎずとてもいいバランス感。
若干白の方が太い?気がするので白の面積的に爽やかさが抜群なんですよねー!!(目の錯覚かもですが笑)
同じロンストでも結構ストライプが細いタイプのものもあると思うんですが、個人的な好みとしてはこれぐらいが至高なのでは?と思っております。
歳のせいか細すぎると目がチカチカするんですよね。笑
冒頭でも少し触れたんですが、何故これが幻なのかというとデザイナーのシンヤさんがもう作りませんと宣言したからです。
首藤の印象としては、シンヤさんはもう作らないと言ったらまじで本当にもう作らないタイプの人なんですよね。笑
以前インスタのストーリーで「ロンストAstolfoの再販希望のDMが多いですが再販しないのでもう送らないでください」みたいな投稿をされていた記憶があります。笑(言い方はもっと柔らかかったですよ!)
それぐらいファンからは熱望されていた人気の柄だったと思うのですが、願い届かず再販は叶いませんでした。
首藤もちょうどその時再販を願ってた一人だったのでまじかああああってなったのを覚えています。笑
ちなみにロンドンストライプはKirin(キリン)という比翼タイプのノーカラーシャツのモデルでも展開されたんですが、Astolfoのロンストの方が特に人気でかなり品薄な状態でした。
https://shinya-official.square.site/product/kirin-blue-london-stripe-high-typewriter/63?cp=true&sa=false&sbp=false&q=false&category_id=2
KirinはKirinでめっちゃいいんですけどね。
こっちはこっちで完成度が高くてすごく好きなんですが、ストライプの幅とか全体的なデザインの感じとかが首藤の欲しい「ロンストのバンドカラーシャツ像」とはちょっと違ったんですよね。
首藤がSHINYAに出会ったときにはもうロンストAstolfoの在庫はなく、すでにもう作りません宣言の後だったんですよね…
でもこれはもうブランド側の決定なのでしょうがないですからね。
作らないことにも理由があるでしょうし、消費者が経営に責任持てるわけじゃないので再販不可の決定についてあーだこーだ言うのはお門違いですし。
そして何より以前からのシンヤさんのスタイルである作りたいものを作りたい時に作る、みたいなところに惹かれてるというのもあります。
そういうところ、すごくいい。
しかしながら買えないと思うと、さらに欲しくなってしまうのが服バカというもの…
そこから新品購入は諦めフリマサイトをパトロールし、常に出てこないか目を光らせておりました。
でもあれなんですよ。出ないんです。本当に。
まじで中古市場に出てこないんですよこのロンスト。
みんなマジで手放さないんだなーと、本当に満足度高い服なんだろうなーと欲しい気持ちはそれに比例して盛り上がっていきました。
そしてそして、ながーいことパトロールを続け、ようやく出てきた愛しのロンストちゃんをGETしたわけです。
たぶん1年半ぐらいはパトロールしてました。笑
Astolfo(アストルフォ)のディテール
そんな苦労してGETしたロンストAstolfoですが、お次はシャツ自体のディテールをご紹介していきますよー!
全体像
もうこれ見てお分かりいただけると思うんですけど、全体的にかなりシルエットがよくて最高です。
昨今のバンドカラーシャツは爆裂にデカいか着丈が長過ぎるのが多いので、その中間というか絶妙にちょうどいいところに収まる最高のバランス感!!!
ロンストバンドカラーにはこれぐらいのスマートさがちょうどいい!!!
ガバっとでっかく着るロンストは、いつかGraphpaperのトーマスメイソンのBDシャツをゲットすればいいですし。
しっかり身幅があってゆとりがあるのに、肩幅は合わせてあるのでスマートに見えるんですよね。
チンストラップ付きバンドカラー
Astolfoの最大の特徴がこのチンストラップ付きバンドカラーですよね。
これがほんと大好き。
あんまり全閉めはしたことはないんですが、開けた時の垂れる感じの立体感とかすごくいいんです。
デザインソース自体は昔のシャツのディテールから持ってきてるらしいんですが、あまりこういうのは見かけないですよね。
ここだけ見てもSHINYAのシャツだってわかるのがいいですよねえ。
胸ポケット
よーく見ると胸ポケット付いてます。
眼鏡を入れるためのポケットらしく、落ちづらいように少し大きめの長方形になってるとのこと。
ポケットが目立たないようにしつつ強度を保つために周囲はコバステッチ、上辺の折り返しのステッチをなしにして両端にカンヌキ止めをしてるらしいんですよ奥さん。
知識が足りなさ過ぎて細かい部分まで理解は追いついていないのですが、ほんとこういう理由のあるディテールの積み重ねっていうんでしょうか。
こういう部分のこだわりが好き過ぎます。
デザイナーのシンヤさん自身は別に細かいことはわかってなくても着てみて「なんかいいな」を感じてもらえればいいって仰ってるんですが、首藤は全部知りたいです。エブリシング知りたい。
細かいとこまで全部。どうしてこうなってるのかとかどういう理由でこうしたのかとか。
メンズはみんなそういうの大好きでしょう?ですよね?
ボタン&カフス
ボタンもまた美しいですねえ…。
SHINYAはボタンも超素晴らしいんですよ。
SHINYAのシャツ買うまで正直ボタンなんてどうでもいい、というか見えないからわからんくない?なんでもよくない?って思ってたんですが、実物を見て考えを改めました。
ボタンで服全体の印象、超変わります
よーーーく見ないとわからないし完全に自己満の世界なんだと思いますけど、やっぱり質感が全然違うんですよね。
しかもこのシャツでは通常より四つ穴が中心に寄っているボタンを選んでいて、そうすることで穴が目立ちづらく平らな面積が増えることで天然のテクスチャーが際立つようにしているそうな。
いやーーーー、好き!!!
活躍時期は夏がメインなのでかなり袖まくって着ることも多いです。
雑ーにぐるぐるっと巻いて羽織るだけでも充分な存在感があります。
洗濯して着こむの前提なシャツ
まあコットンなので当然の如くゴリゴリに洗濯するんですけど、SHINYAの服で何が好きってめっちゃ着込むことを前提に生地選びをされてるので、洗濯しまくるとリアルに自分に馴染んでくるところなんですよね。
シンヤさんもよくストーリーで洗濯を繰り返すととろとろになりますとか、繊維がほぐれて着やすくなりますよとか書いてるので、もうバリバリに洗濯しまくることを前提に作られているのもGOODです。
首藤はクリーニングとか全然利用しないし家で洗濯できないめんどくさい服はなるべく買わないようにしてるので、こういうのはありがたいですよね。
ラウンドヘム&スクエアヘム
裾は前がラウンドヘム、後ろがスクエアヘムになっています。
バンドカラーシャツらしくて好きなディテールですね。
前から見た時と後ろから見た時の表情が違うのと、サイドから見た時に広がりと立体感が出てシルエットがすごく好きです。
肩周りはスプリットヨーク
公式の説明では「生地をバイアスにしてヨークを中心で二つに分けることにより、伸縮性が生まれるので肩周りのストレスが軽減されます」とのことなんですけど、正直全然何言ってるかわからなくて浅学な首藤は普通に調べました。笑
これは肩回りのストライプ柄が斜めに配置されてる部分の解説なんですよね。
バイアスってのは、縦目と横目で構成される生地の布目に対して斜めであることを言います。
肩回りはストライプの柄が斜めに入るように生地を配置して、且つ背中の中心にヨーク(切り替え)があることで伸縮性が生まれますよーって話。
こういう積み重ねが着やすさを生むんですよねきっと。
言われてみれば確かに、、という感じ。
ゆったりアームホール
アームホールはたぶんちょっと太めにとってますよねこれ。
肩は落とさずに割とジャストで作られているんですが、アームホールが太めなので全然窮屈さを感じないです。
スマートなシャツにありがちな脇部分のあのなんていうかワキワキする感じがないというか。
ワキワキする感じわかります?あのこう脇がなんか詰まってこうワキワキする感じなんですけど。ワキワキ
たぶん腕肩背中脇の肉がむちむちだからだと思うんですが、スマートシルエット系のシャツであれがないのがほんと最高です。
まとめ
ということで長々とお付き合いいただきありがとうございました。
今回はSHINYA(シンヤ)のバンドカラーシャツAstolfo(アストルフォ)のロンドンストライプのレビューをさせていただきましたよ。
溢れ出る愛を止めることができず文字数がすごいことになってしまいましたが、お時間大丈夫でしたでしょうか。
首藤がどれだけ好きなのかをわかっていただけたと思います。
やっぱりロンドンストライプのバンドカラーシャツは一着は持っておきたいですよね。
それも最高なヤツ。
首藤は数ある選択肢の中からSHINYAを選びました。
服も靴も出会いがあり別れもありますが、是非ともながーく活躍してほしいところです。
とりあえず春夏に大活躍するシャツなので早いところ冬が終わってほしいですが、寒い季節はインナーとして重くなりがちなコーデを軽くしてくれる役割もあるので、その辺で色々楽しんでいきたいと思いますよ!