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【プレメンテ】ALDEN(オーデン)940C(3アイレットPTB)をお手入れ!アルパインカーフの上品さがたまらない仕上がりになりましたでござる!


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カッコE…

 

ハワイでゲットしたALDENの940C(3アイレットPTB)のプレメンテを執り行いたいと思います。

 

ゲットしたときの過去記事はこちらから! 

 

最近靴を買うと何故かちょっと寝かせてしまう癖があるなと思ったので今回は早めに着手です。と言っても購入から1か月以上は経ってるんですけどね。笑

そうは言ってもこの靴は冬の主力となるべき人材なので、出来るだけ早く戦場投入したいということで早速プレメンテに移りたいと思います。

 

 

目次

プレメンテを始めよう!

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プレメンテスタメン全員集合ー!

今回はこのメンツでお届けしていきたいと思いますよー。

 

使用する道具は下記からどうぞ。

 

 

 

 

まあプレメンテなのでそこまでバッチバチにやるつもりはないんですが、とりあえず革にしっかり栄養補給をして爪先保護程度にワックスを塗って、良い感じの状態に持っていきたいと思います。

 

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そうは言っても首藤実は初めてのシボ革です。シボ革童貞です。あ、いやもう購入したので卒業したんですけど。いや今日が卒業式ですねおめでとうございます。巣立ちの日です。ありがとうございます。

 

オールデンのシボ革と言えばこのアルパインカーフ

シボ革とか型押しって聞いて皆さんがイメージするのって、乾いた大地にパワーウェイブしてヒビが入ったようなあのシボ感だったり、もっとボツボツボコボコしたシボ感を想像される方も少なくないと思うんですが、このアルパインカーフはちょっと違います。

 

シボ特有の荒々しさもなくすごく整えられた型押し感があるので、絶妙に上品な空気を醸し出していますよね。

首藤の中でユタカーフ、ハッチグレインに次ぐ三大上品型押しだと思ってます。(他の上品な型押し知らないだけ)

 

そんなこんなで初のシボ革のシューケアになるわけですけど、たぶんやり方はそんなに変わらないと思いますので、いつも通りやっていきたいと思います。

ダメそうだったら改めてググるか、助けて林田さーーーんすることにします。笑

 

埃落としのブラッシング

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まずは当然馬毛ブラシで埃落としブラッシングですね。

 

新品購入とはいえずっと置いてあったものでしょうから埃は多少なりともたまっているもの。

羽根の内側やウェルトとアッパーの隙間なんかを念入りにやっておきます。

ザッザと埃をかき出すように。

 

ステインリムーバーで汚れ落とし

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続いてはステインリムーバーで汚れ落としですね。

 

このあたりもいつも通りです。

大体が出荷時の古いクリームがついていて劣化している可能性が高いので、新しいクリームを塗る前に拭き取っちゃおうというやつですね。大事な工程です。

 

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適量撮るためにこんな風にして、シャカシャカ振って布にとりますよ。

取り方は好きな感じでいいんですけどね。首藤もこれ初めてやりましたね。

 

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はい。ピピっととります。

 

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拭いていきますよー。

ササーッと撫でる感じでスピーディーにさくさくと。

 

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お、シボ革だから勝手にほぼほぼクリームはついてないと予測してたんですが、ちょっとついてますね。

 

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終わりました。綺麗にするとこんな感じ。

 

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あんまり変わってないように見えますが、目視だと結構良い感じです。

 

デリケートクリームで保湿!

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デリクリ枠として登場したのがブートブラックのリッチモイスチャー

 

油分系デリクリの筆頭ですね。高級素材がふんだんに使われたハイエンドモデルです。

油分系とはいえ水分もしっかり入っているはずなので、保湿効果は万全と言えるはず。はず。

 

革を無茶苦茶柔らかくする機能が備わっているので、プレメンテにピッタリというやつです。そしてシボ革なんか特に固そうなのでそういった意味でもちょうどいいですかね。

 

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いつも通り中々出てきません。笑

 

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突然のドバッ

 

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たっぷり出したらあとはぐいぐい塗り広げて

 

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塗布完了でーす。

全体が潤いに満ちてますね。この状態で好きなだけ待ちます。

10分とか30分とかでもいいと思うんですけど、寝かせたかったら一晩待ってもいいと思いますよ。笑

浸透させるためになんちゃらっていう情報がすごいいっぱいあるので、自分で試して好きな時間待つのがいいと思います。

 

首藤はプレメンテの時はたっぷり塗るので、塗った後のベトつきが中々とれなくなるので一晩待つ派ですね。浸透かどうかはわかりませんが、一度10分後ぐらいに布で拭き取ったらかなりの引っ掛かりを感じて、布の繊維がめちゃくちゃこびりついた嫌な思い出があるので。

浸透&乾かしの意味合いも含めて一日置きます。

 

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ということで一日置きました。

そしてサクッと乾拭き?していきますよー。一日たてば浸透&乾燥は充分なのでさくさく拭き取れます。

ここで軽くブラッシングして馴染ませてもいいかもですね。

 

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はい良い感じ。

 

油性クリームで保革&艶出し

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お次は全体の艶出しです。

クリームは何使ってもいいと思いますが、今回はニュートラルのクレム1925にしましたよ。

 

ブラックですがシボ革なので質感を見たかったのと、プレメンテなのでまずは無色的な思考からと、ウェルトがナチュラルなので色移りしたらやだなというところからニュートラルのクレムを選んでいます。

 

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いつも通り指で塗り広げていきます。

クレムはうすーく、少なく、が鉄則です。塗り過ぎるといくらブラッシングしても曇ります。

 

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ウェルトにもガッチリクリーム入れます。渇きがちなので。

手で塗れないのでここはペネトレイトブラシを使ってゴリゴリに入れていきますよー。

ここは薄くとか考えずゴリゴリいれます。

 

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塗り終わりましたー!

 

豚毛ブラッシング&乾拭き

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5~10分ぐらい待って豚毛ブラシでブラッシングしていきます。

 

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シャカシャカやりますねー。

 

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良い感じのツヤ感です。

 

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そして余分なクリームが残っているので、ここで乾拭きです。

この乾拭き作業めっちゃ重要なので絶対やりましょうね。

 

リンカーンワックスでハイシャイン

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最後にやってきましたワックスでのハイシャインです。

使うのはもちろんリンカーンワックス。

 

今回はプレメンテ且つシボ革なので、バチバチにはしません。

軽く爪先が保護できるぐらいがいいかなーと思ってます。ワックスはただ光らせるだけが目的じゃなくてトゥの保護という意味合いもあるので。

 

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今回はリンカーンワックスと言えばのタケイ流ではなく、通常のやり方でやってみようと思います。単なる思い付きです。

普通通り指にとって塗っていきます。

 

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爪先、サイド、ヒール、と順番に塗っていきます。

 

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乾いたら片方の足に移動して、というサイクルで3~5回程下地を作っていきますよ。

 

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はい、下地完了です。今回は3回ほど塗り重ねました。

いつも爪先の鏡面スペースを広く取り過ぎて割れてしまうので、今回は小さめにしてみました。

 

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ネル生地を巻いてハンドラップで水を付けて手のひらでパンパンして準備はOK

 

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ワックスをちょんと取ってあとは円を描くように下地部分を磨いていきます。

 

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光ってキタァァァァァ

 

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片足ずつ下地作りの時と同じように順繰り順繰り回していきます。

 

仕上げの3種混合

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ワックスで磨いてない部分、ヴァンプやサイドにもワックスを軽く一層塗り広げて、豚毛でブラッシングします。

これで全体の光らせ加減をアップさせて爪先の光り方と調和をさせていきます。境目を馴染ませるようにブラッシング。

 

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お次は山羊毛ブラシです。

 

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ハンドラップで水を付けて腕で全体になじませます。

 

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そしてシャカシャカと全体をブラッシング。

軽いタッチで全体をくまなくやっていきます。

先程やった作業の最終均しみたいな工程でしょうかね。

 

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最後は水研ぎです。

 

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ネル生地に水を付けて全体をシャーっと磨いていきます。

包丁研ぎみたいに水で研ぎ澄ますようなイメージ。

 

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ハイ完了。

 

プレメンテ完了!仕上がりを見てみよう!

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完了しました。仕上がりを見ていきましょうかねー。

 

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バチバチではないですが、控えめで良い感じです。シボの雰囲気をそこまで壊さずにいけたのではないでしょうかね?

 

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サイドのグラデーションもバチバチにしようか悩みましたが、今回は控えました。

どんな皺が入るのかわからないのと、シボ革なのでそこまでやらなくてもいいかなと。

本来ならクリームだけでもよかったんですけど、冬なので爪先保護が必要かなと思い、本当に爪先だけちょっと保護目的にハイシャインした感じです。

 

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うむ。悪くない感じ!

 

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サイドの輝きはないですが、爪先の光を抑えているのでバランスは悪くない気がしますよ。

 

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踵は疲れたのでほぼやってません。笑

 

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この角度綺麗ですね。というか靴かっこいいな!!!!

 

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とにかくかっこいいー!!!!早く履きたい!!!気持ちが溢れてる!!

 

まとめ

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ALDENの940C(3アイレットPTB)のプレメンテでした!

 

初めてのシボ革でしたが普通のカーフと変わらないお手入れでよさそうですね。

磨きにくいかと言われればそんなこともなく。

 

ただ鏡面磨きに関しては、当然シボなのでカーフと同じようにバチバチに光らせるにはそれなりに時間と技術が必要だなぁと思いました。

単純に凸凹を埋めないと光らないのでちょっとめんどくさい気はします。笑

まあシボ革なのでちょっとワイルドなぐらいがちょうどいいでしょうから、そこまで光らせなくてもいい靴かなーと思ってます。これぐらいで充分にかっこいいですし。

 

あと次はしっかりウェルトにマスキングテープ巻きたいですね。

ブラックのワックス使ったらやっぱりちょっと色着いちゃいました。その辺りのケアも大雑把にならないで今後ちょっとした課題としてやっていきたいと思いますよ。

 

次は履き下ろしをお届けしますよー!

 

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この記事を書いた人

薄給のくせに年間100万円以上を服や靴につぎ込む30代子持ちサラリーマンです。
ハインリッヒディンケラッカーを筆頭とする東欧靴やオールデン、パラブーツなどを中心に歴代50足以上の革靴を買い漁ってきました。
主に大好きな革靴の紹介や靴磨き、ファッションレビューなどを暑苦しく語るブログです。

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