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【検証】冬用じゃないハーフラバーの革靴は雪道にどの程度通用するのか!歩きやすさ、滑りやすさを検証してみよう!

 

試される大地に住む革靴ラバーにとって最大の敵は、そう、です。雨でもなく雪。

 

今年は暖冬だそうで確かにあまり雪は積もっていない印象はありますが、ここは試される大地。どこかでシワ寄せがくることはわかっていますよ。

どうせ2月か3月ぐらいにありえないぐらいドカンと降るんでしょう。毎年そうなんです。そんなことぐらい知ってるんですよ。

 

まあそれはいいとして。

雪道においてレザーソールが全く歯が立たないことは当然わかっているんですが、じゃあどこまでならいけんのかなっていうのが気になるところですよね。

 

レザーソールは全くだめ。

ダイナイト、リッジウェイなどのラバーソールはいける。

じゃあハーフラバーは?

 

ハーフラバーはどうなんでしょうか。それも冬用に新たに貼ったハーフラバーではなくて、夏に貼ったハーフラバー。あれを夏用というのかは知りませんが、あの時につけてもらった「冬用ではないハーフラバー」。あれはしっかり雪道でも機能するんでしょうか。

 

ということで今回は、

冬用じゃないハーフラバーは北国の雪道(雪少なめ)でどれぐらい通用するのか!

というテーマで検証してみたいと思いますよ。検証と言いつつただ仕事に履いてって歩いて帰ってきただけの話なんですけどね!

 

 

目次

検証対象はディンケのROM!

首藤の中でハーフラバーといえば当然こやつです。

ハインリッヒディンケラッカーのROM(ロム)ですね。

 

 

上記の記事からもご存知かと思いますが、こちらのROMはレンデンバッハのダブルソールにハーフラバーを貼っております。貼ってくれたのはもちろん我らがリファーレ札幌。オープン記念で貼ってもらったやつなので大体4か月ぐらい経ってるでしょうか。

 

ちなみに文字通りハーフラバーしか貼ってないのでトップリフトはデフォルトのままです。

トップリフトは消耗品だからまあ別にいいかなって思ってる首藤がいます。

というかそれすらも実験してみたほうがいいのでは?という気になってます。

ハーフラバーだけで雪道を歩けるのかなという単純な疑問があったので、今回はこういう形をとっていますよ。

 

当日のコンディションはうっすら雪化粧な感じです。積雪数センチですね。

 

我ながらいい靴。アンティークカーフのナッツです。白い雪に映えますね。

 

ちなみにソックスは首藤最近お気に入りのSock Clinicです。

Sock Clinicのインスタ見てたらめちゃくちゃ首藤の画像がストーリーで使われてますのでよかったら見てみてください。笑

別に全然使ってもらっても大丈夫なんですけど、ナチュラルに使うなこいつら…!とはちょっと思ってました。笑

 

そんな話はいいので早速検証にうつりましょうー!

行きはソッコー交通機関に乗ってしまったので、帰宅時に検証を行いますよ!

 

ハーフラバーで雪道を歩く!

歩道編!

やってきました帰り道。

歩道状況はこんな感じです。そこまで積もってなくて寒い日によく見る歩道状況です。

歩行者がよく歩くところはならされてデッコボッコになってますね。それでも凍ってるわけではないので、質感としては雪道という感じ。

 

ハーフラバーのROM、出陣!!お前なら絶対大丈夫!大体のことはなんとかなるし!

 

ということでサクサク歩いてみます。

うん。大丈夫そう。これぐらいなら普通に歩けますね。新雪のフッカフカな路面にROMを突っ込むのは抵抗がありますけど、これぐらいなら全然歩けちゃいます。

凍ってるわけでもないので、冬用じゃないハーフラバーでも困ることはないですね。

 

ただやはりたまに足を取られるというか、ちょっとぬるっと行く瞬間はあるかもしれません。完全に夏と同じように歩けるかといえばそうでもない。ちょっと慎重に歩けば問題ない、ぐらいのレベルでしょうか。

 

そして段々歩いていくとなんか足がモコモコしてきました。変な感じ。歩きにくいなと思ってカカトをペロン。

 

なるほど…これがあったか…

 

足裏に雪がもっこもこにたまっていく現象です。

歩くたびに固まっていくので段々足裏に雪玉くっつけて歩いてるような感覚になります。これはうざい。

ダイナイトやパラブーツだとここまでにはならないので、やはりハーフラバーの質感とフラットさ故なんでしょうか。

 

コンコンして落としてもこんな感じになっちゃいます。

たまにちょっと強めにダンダンして歩けば落ちるのでそこまで気にする部分じゃないですが、ちょっとデメリットですね。足裏で雪がダマになりやすい。

 

横断歩道!(通常)

いかにもな感じ。めっちゃ滑りそう。この時期というかこれぐらいの状況特有のシャーベット感が嫌な感じです。

 

歩道の白線が曲者ですが意外に大丈夫な感じ。

歩道と同じレベルの歩行感でサクサクと歩けます。

 

ちなみに途中こういう休憩があると、安堵感がやばいです。笑

これは雪国の方特有の感覚なんでしょうかね。セーブポイントきたーーーーという感じ。

 

横断歩道!(凍結坂道)

地獄です。

 

地獄です。もうそれだけ。

凍結路面には全く歯が立ちませんハーフラバー。

 

まあここまでのレベルだと通常のラバーソールでも普通に滑るのでしょうがないんですが、冬用じゃないハーフラバーの場合はそれ以上に滑るので、こういうポイントはかなりの注意が必要です。見つけたらしっかりペンギン歩きで乗り切りましょう。

 

シャーベット路面!

わかりますでしょうかこの質感。

普通の雪が固まった歩道と違って、ちょっとシャーベット状になってるんですよ。感覚的には砂浜歩いてるみたいな感じになります。

 

これまじでどんな靴でも歩きづらいんですけどハーフラバーだとどんな影響があるんでしょう。

 

特に変わらずでした。笑

 

同様に歩きにくいです。たださらさらしたシャーベット状で踏ん張りがさらに効かなくなるので、その点は通常のラバーソールより歩きにくさを感じたかもしれません。

それよりも普通より埋まる感覚があるので、アッパーに雪が被る感じのほうが嫌でしたね。サラサラなのでちょっとほろえばいいんですけど。

 

濡れたタイル!

これはアカン…

 

これはアカンですよ…。ツルッツル。帰り道で一番滑りました。笑

ラバー貼ってんのに何がそんなに滑るんだろうと思って裏返してみたら謎が解けました。

 

…。拡大!!

 

トップリフトお前か…!!

 

ヒールのレザー部分を覆うように雪が張り付いて、さらに何度も歩いて踏みしめることによってガッチガチに固まってしまってます。ちょっとした氷になってますね。

ヒールに氷が張り付いてたらそりゃ滑りますわ…。一番滑る原因じゃないですか。

 

トップリフトをそのままにしていた弊害が意外にもこんな形で現れました。

 

これは結構厄介ですね。外を歩く分にはそこまで問題は感じませんでしたけど、地下や建物に入ったときに結構なレベルで危険度が上がりますね。

夏にレザーソールで濡れたタイルの上だと滑るよねとかそんなの比較にならないぐらいです。

 

ハーフラバーでの冬道歩きの一番の懸念点じゃないでしょうか。

 

帰宅時のソールの状態!

ハーフラバー部分は特に問題なし。

ヒールにはやっぱり氷になりつつある固まった雪がついてますね。こんなの転んでしかるべしですよ。これがヒールのレザー部分を覆うことで革靴が肋骨粉砕製造機に早変わりです。

 

そして気になるのは中央部分のソールの水膨れ…。

これはケアが必要になりますね。めんどくさそう。

 

まとめ

ということで今回のテーマは

冬用じゃないハーフラバーは北国の雪道(雪少なめ)でどれぐらい通用するのか!

でした。

 

検証内容をまとめるとこんな感じ。

  • 通常の歩道や横断歩道はちょっと慎重に歩けば問題なし
  • 凍結坂道横断歩道は地獄
  • シャーベット路面は特に問題ないが歩きにくさに変わりなし
  • 濡れたタイルは超絶危険地帯!地下や室内のタイルに入るときは注意!
  • トップリフトの雪が固まって凍り付いたらマジヤバイ
  • ソールの水膨れのケアがめんどくさい

 

以上から、首藤の結論。

屋外なら多少慎重になれば普通に歩けるけど、総合的に割と危険と隣り合わせ&ケアがめんどくさそうなので避けたほうが良さげ!

 

という感じになりました。

まあ雨雪靴の用意があるなら優先的にそっちを履いたほうがいいでしょうね。

 

ローテの都合やどうしても履きたいっていうことなら、全然履けないことはないと思います。ただ脱いだ後ソールケアをしっかりすることと、タイルの上を歩くときはしっかりヒールの氷を落とすことを忘れないようしたいところ。

 

今回の検証結果はこんな感じです。

北国の革靴ラバーのみなさん、ハーフラバーっていけんのかね?って思ってた方がいらっしゃいましたら、参考にしてみくださいねー。

 

 


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この記事を書いた人

薄給のくせに年間100万円以上を服や靴につぎ込む30代子持ちサラリーマンです。
ハインリッヒディンケラッカーを筆頭とする東欧靴やオールデン、パラブーツなどを中心に歴代50足以上の革靴を買い漁ってきました。
主に大好きな革靴の紹介や靴磨き、ファッションレビューなどを暑苦しく語るブログです。

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