ちょっと前に、リンカーンワックスでバッキバキに光らせたALDENのモディファイドLWB。
やっぱり噂のリンカーンワックスはすごかった。
初心者首藤でも中々の鏡面具合になり、リンカーンワックスの実力をこれでもかと見せつけられたわけですが、ここでまた一つ問題が発生しました。
履きジワに塗り過ぎたんじゃい…
完全にやってしまいました。
ヴァンプはまあちょっと白くなることあるよね?ぐらいに見えなくもないですが、サイドがやばい。真っ白。まじ雪原。ここだけ冬先取り気分。山頂の景色かな?
そこで思い出すのはあの悪夢。
地獄の関東ローム層が首藤に襲い掛かります。
もうあんな恐怖は味わいたくない…。
ということで早めの対処をしていきます。今回ニュートラルじゃないしあんなにやり過ぎてないから調整でうまいこと出来るはず。
やったるで。父ちゃん頑張るで。
ALDENに降り注ぐ雪の結晶
見出しのやかわましいわ感。綺麗な言葉で誤魔化したところでただのワックス塗り過ぎであることはかわりありません。今年最初の雪の華が降り注ぎます。
とりえあず現状を把握しておきましょう。ようこそ履きジワ!どないなっとんねん!のコーナー。
あー、中々。これ中々だよ。
履きジワが白いとかじゃなくて、やっぱりワックスが折れ曲がって出来た白さみたいなの感じる。あの独特の感じ。
と思ったらこっちはそれどころじゃなかったーー!笑
インサイドの方が負荷がかかるからですかね?全体的に白くなってます。これ指で撫でても消えない、独特のワックス層。やってますね完全に。
対処法を検証
①馬毛でブラッシング!
まずは基本の馬毛ブラシ。
これで何とかなるんだったら、毎回の履いたあとのブラッシングで調整していけばいい感じに馴染んでいくので、別に気にしなくてもよくなりますね。
シャカシャカしていきます。
鏡面部分は避けつつ、履きジワの白くなっている部分を中心に、念入り目にブラッシング。
さあどうでしょう。
おお、ヴァンプはいい感じですね。ヴァンプの白さは軽めでしたけど、きれいさっぱりなくなって艶々になりましたので、ヴァンプ部分は馬毛で充分そうです。
問題のサイドは?
アウトサイド。
うーむ。ダメですね…。表面のちょろっとした部分は消えるんですが、根本的なワックス特有のひび割れっぽい白さは消えません。
インサイドも同様です。
どうやら馬毛ブラッシングでは解消しない模様。
②水研ぎ!
ワックスの時みたいに、水で均してネル生地で磨いてみるのはどうだろう。
ワックスで磨く時はパンパンしてかなり水分を飛ばしますが、今回はいつもよりちょっと多めでやってみます。若干水分を飛ばしつつシャシャッとお磨き。
うん…。ダメやな。
これはダメだ。馬毛ブラシより効果が感じられないです。それどころかなんかいい感じに表面コーティングされて、白くなった部分が中に閉じ込められてしまったかのようにも見える。
表面を先にカリッと焼いて肉汁閉じ込めたみたいになってる気がするので、これは完全にボツで。
③クレム1925でならす!
俺たちのクレム。そうクレム1925です。
油分の多いクレム1925は、ワックスの除去にも使われたりもしますよね。
今回のような場合だと、ハイシャインクリーナーだと完全に除去してしまいますし、クレムだとちょうどいいぐらいな気がします。
クレム研ぎなんかもあるので、うまいこと使えば鏡面を削り過ぎずにいい感じに溶かして均すことができるのではないかという目論見です。
今回はクレム研ぎのようにギンギンにするのではなく、ちょっとワックス成分を溶かす必要があるので指に取っていきます。
白くなった履きジワのサイドに塗りこみます。
他の部分と馴染むように円を描くように優しく塗り塗り。
その後ネル生地で拭き取るように撫でていきます。
乾燥してバリバリカサカサになってるときは水とクレムをちょい足しして、うまいこと調整しました。
この調子でインサイドの方も同じようにやっていきます。
クレムの成分によって、ワックスがちょっと落ちましたね。
実はこれめっちゃ理にかなってるのでは…?
塗り過ぎて割れて白くなった部分を、クレムで少し溶かすことでワックス量を調整できますよね。
それでいてクレムなら研ぎの要領で鏡面の慣らしにも使えるので、適度なワックス除去と面調整が出来て一石二鳥っぽい気がする…!
結果発表ー!
言うまでもないですね!クレム1925の完全勝利です。
アウトサイドの白く割れたような痕がなくなりましたよ!
インサイドも綺麗になりました!
ちょーっとだけ白っぽいのが残ってる気がしますけど、これもたぶんもっと時間をかければいい感じになると思います。やれよって話なんですけど。笑
あ、いや、でもこれはネル生地の毛かな?巻き込んじゃったかな?一回これやると取り除くのめんどくさいのでそのままにしますね。見なかったらないとの一緒ですし。なるべく内股で歩けばインサイド部分なんて見えないですよね。
これ履く時は基本独歩師匠の三戦立ちのスタイルで行きたいと思います。
出典:愚地独歩 三戦立ち
同じことにならないように再現実験!
表面上綺麗になったように見えても、履いててまた同じようになったら意味ないですからね。
適切にワックス量が調整されて、履きジワにまた割れが出来ないか検証する必要があります。
ということで、グニーーーンと曲げてみましょう。さてどうだろう。
おおーー!白くなってないですよ!成功です!
ちょっとブレてますけど、ヴァンプも大丈夫そうですね。笑
インサイドもクリアです。
最後は馬毛ブラシで調整
一応ネル生地で拭き取ってはいますが、最後はブラッシングで調整しときます。
余分な油分が残ってればこれで散らそうという目的。
シャカシャカして完了としましょう!
うむ!!納得の美しさ!!
まとめ
検証の結果、ワックスの白く割れた履き皺部分は、クレム1925のニュートラルを使うことでリカバー可能でした!
油性分でワックスの油分を適度に落とし、ネル生地で拭き取ることでうまいこと量も調整出来て、鏡面部分の均しも可能だったので、鏡面割れや履きジワの白さは今後クレムのニュートラルで調整しようと思いますよ。
さすがクレム師匠。万能過ぎる。
なくなったらすかさず補充しておきましょう。