今年もこの季節がやってきたんだぜ…?
北海道の大きいお友達が待ちかねているこの季節。そう、それはRENDO(レンド)のトランクショー。
もう北海道においてはRENDOのトランクショーは一つの季節と言ってもいい。春夏秋冬に続く新たな季節、RENDO -レンド- 。春夏秋冬のどこの隙間に入り込んでくるかはその年によって違う気まぐれBOYだけれど必ず一年に一回は巡ってくる。モンスーンみたいなかわいいあいつ。
トランクショーとか言ってるけど気軽にフィッティングだけにしようと思って遊びに行って足入れしちゃったら絶対オーダーしちゃうので実質オーダー会。(いい意味で)
「買うつもりはなかった」
そう言って満足そうにRENDOの靴を掲げている大きいお友達を首藤は何人も見てきました。今お前もだろと思った方、正解です。
何故か浅草のシューズブランドにして北海道で異常な人気を誇るRENDOなわけですが、それもこれもおそらくこのThe Lounge by Brift Hでのオーダー会がほぼほぼその理由を占めているでしょう。
という感じで待ちに待ったRENDOのオーダー会が今年も開催されるので、ご紹介をしておこうと思いますよー!
※行けない人はとりあえずAmazonで見て満足しましょう。
開催場所、日程
去年のディスプレイ
日程:2021年4/23(金)~4/25(日)
場所:The Lounge by Brift H(札幌市中央区南2条西5丁目31 TERRACE 2-5 1F MaW内のインショップ)
備考:予約必須。予約&空き状況の確認等詳細はThe Lounge by Brift Hへ。
購入特典:林田さんのプレメンテサービス(一足分)
トランクショーは要予約なのでご注意ください。
4/12あたりの時点で結構埋まっていたはずなので、滑り込みで行ってみたい!という方はThe Lounge by Brift Hへご連絡してみるといいでしょう。
いやーついに明日なんですね。
もっと早くブログでご紹介したかったんですけど、なんやかんややってたら遅くなっちゃいました。
今年はどんな名作モデルが生まれるんでしょうねぇ。また納品会があるのであればそれも楽しみです。
今回首藤は諸事情によりオーダーが出来ないのですが、お店に遊びにいくことが出来たらまたオーダー会の様子をレポートしたいと思います。
今年のオーダー会in札幌の目玉と見所
ちなみに目玉と見どころに関しては、The Lounge by Brift Hの林田さんとRENDO吉見さんのインスタライブで詳しく語られていたので、詳細は是非そちらからどうぞー!(IGTVにログ残ってます)
新木型111の初お披露目!
今回の目玉は何と言っても新木型LAST111のお披露目じゃないでしょうか!これ超楽しみにしてたんですよねぇ。
去年の納品会でオンライン参加の吉見さんが新木型について教えてくれているところ
去年の納品会の時点で開発段階だった新ラストがここにきて満を持してお披露目です!
特徴はこんな感じ
・爪先丸めでボリュームのあるラウンドトゥ
・捨て寸は気持ち短め
・踏まずのえぐれ、踵小さめは今まで通り
・若干甲は高め
770、845はシャープな感じなので、もうちょっとボリュームのある感じの木型があったらなーとは思ってたんですが、そういったお声がやはり多かったようですね。
ずっと開発に力を入れられていてここにきてようやくデビューです。待ちかねましたよー!!
元ネタはイギリスの古い木型だそうで、ボリュームのある某ールデンっぽい感じのイメージでしょうかね。アメリカの木型の傾向をイギリス流に落とし込んで浅草に着地したみたいな感じらしいです。笑
ビスポークなんかと違ってRENDOのような機械生産のブランドだとやはり木型への投資って高額になるそうなんですよね。中々新木型の開発ってリスキーですし慎重にならざるを得ないところだと思うんですけど、なんとか形になったということで非常に楽しみです。
下のストチがおそらく111!かっこいい…!
サンプルも間に合ったそうなので、現地で是非見てみたいですね。
ちなみに新木型ラスト111は、当面はRENDOの提案するデザインのみの受注となるそうです。キャップトゥ、パンチドキャップトゥ、セミブローグあたりっぽいです。
キャップ付けるつけないとかブローグの変更みたいなのはできるっぽいですが、デビューしたての木型なのでその辺は要相談かと。
当然ですが作った本人が一番色々わかっているでしょうし良さを引き出せると思いますので、せっかくの新木型は是非是非ご提案いただいた内容でいってみたいところですね。
新ラインCSMDの第一弾受注!
夏ーーーーー!俺たちの夏がここにあるーーー!
まさかのRENDOらしくない新作!アンラインドのチロリアンシューズ?のようなそれ!
吉見さん自身もRENDOらしくないので新ブランドとして分けようかなと仰ってたぐらいのやつです。
アッパーはイタリアのシボ革を使っているそうで綺麗すぎずいい雰囲気です。さらにアンライニングで超柔らか。
月形芯なしで踵を踏めるタイプなので玄関でめちゃくちゃ履きやすそうです!
実際には踵を踏んで履いて歩くようにはできていないそうなので、つっかけみたいにしてそのまま履くのはおすすめできないそうですが、それでも最初にズボっと履けるのはものすごくありがたい。
製法は意外にもステッチダウンです。さらにウェッジタイプのビブラムソールで履き心地も柔らかときたもんです。向かうところ敵なしでは?
価格も3万円台前半で非常にリーズナブル。普段ガッチガチのかってえ革靴を履き慣らしている人間からするとたまにこういうの履きたくなるんですよねぇ。
というかそもそもRENDO自体がかなり最初かためなので、まさに真逆路線でちょっとその対比が面白いです。
ちなみにこれ木型使わないで作れるらしいですよ。どうなってんのかよくわからんけどすごいです。
マッケイ製法のローファー!
そしてなんとRENDO初のマッケイ製法のローファーがオーダーできるようになってます。
ちょっと前のオーダー会からリリースされていたようですが、札幌では初ですね。
現在オーダーできるのは270ラストのローファーのみのようですが、それでも非常に気になる存在です。
新たにタッセルローファーも仲間に加わったとのことで、選べる楽しさもありそう。
グッドイヤーのローファーとは履き心地が段違いらしいのでまじで気になってますこれ。
そしてグッドイヤーのローファーより履き口を大きめにしているそうで、より多くの人の足に合いやすいモデルになっているとのこと。
通常のRENDOのグッドイヤーローファーが合わない方でも履ける可能性があるらしいので、そういう方もチャレンジしてみる価値ありですね。
カンサビルやユタカーフなど新アッパーレザーも追加!
漢らしい枯れ具合のカンサビル!
そして前回のオーダー会から選択できる革も増えています。
まずはカンサビル。
靴磨き日本選手権大会2019カラーリング部門で優勝された経歴を持つ斗谷諒さんによって手掛けられたレザーです。
独特の枯れ感?というかくすみ感がある、非常に雰囲気のある革ですね。レザー自体はキップとのこと。
錆びた鉄のような何とも言えない色の抜け方をするそうで、エイジングが非常に楽しみな革です。これ実物めっちゃ見てみたいです。
カンサビルについてはくすみさんのブログ『革靴ジャーナル.』(名前変わってます?みんくすのぶーぐろじゃない…?)にめっちゃ詳しく載っているので、こちら是非読んでみてください。首藤もこれでカンサビルにめっちゃ惹かれてます。
このカンサビルを使ったGBのエイジングサンプルがあるそうなので、こちらも楽しみです。
お次はユタカーフの黒とダークブラウン。
ユタカーフと言えばエドワードグリーンの専売特許みたいなイメージでしたが、去年あたり?から結構色んなブランドで使われることが増えましたよねー!
ついにRENDOでも取り扱いできるようになったそうです。
ユタカーフレンド…いいですねぇ…。
あとはイルチアのラディカの黒が仲間入りしたそうです。
ラディカと言えばミュージアムカーフみたいな革っていうイメージなんですけど、ムラ感の強い革です。
それの黒が加わったそうですが、インスタライブを見る限りだと非常に雰囲気良さげでした。
もうほぼグレーみたいな感じでしたが、めちゃくちゃムラ感があるのでのっぺりとしておらず表情豊かな感じです。
限定革「熊革」のオーダー!
そして今回もあるぞ限定革!!2021年はなんと熊革だそうです!くまの革!
2020年のコードバンからは一転、これはこれでかなりスペシャルなレザーが出てきましたよー!熊革なんて中々頼めることなさそうですよね。笑
ちなみにこちらの革は岩手の熊の革だそう。ということはツキノワグマの革ですかね?ヒグマは北海道にしかいないそうなので。
害獣駆除の対象となった熊の革が使われているので、ある意味ではサスティナブル?なのかもしれませんね。
選べる革は二種類です。
オイルが入っている表革。毛穴が結構大きめで独特の表情があります。
そしてもう一つがかなり起毛感のあるニベ革。スエードよりも荒い感じの起毛感です。
両方かなり柔らかめとのことで、足当たりもよさそうですねぇ。
画像がないのでなんともあれですが、実物触ってみてみたいなーこれは。
いつもの如く染色も可能だそうなのでそちらも要相談ですね。(緑も全然いけるそうですよ!)
そしてこちらの革は結構数量が限られているみたいで、二足分ずつぐらいしか在庫がないとのこと。前回のコードバンと同じぐらいですかね。
熊革はそもそもが結構レアな革ですからレンドマニア必見。今回の札幌のトランクショーでしかオーダーできない革みたいなので、吉見さんと相談しつつチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
部分使いするのも可能らしいので、熊のコンビシューズなんてのも面白いかもしれませんね。
レディースも充実
そして今回は去年よりもレディースが充実しているそうですよ!
奥様連れてどうですかみなさん。首藤には絶対無理ですけども。
なんとGBは21.5cmから用意があるそうなので、かなりの方が履けるようになったんじゃないでしょうか。もともとメンズの23.0cmあたりが限界だったはずなので、広がりましたねー!
このGBの木型でウイングチップにも変更可能だそうなので、レディースも色々幅が広がって選ぶ楽しみが増してますね。
GBってこのモデルです。
Sewn shoe-makerのノルウィージャンモデルもオーダー可能
まさかの!あの愛知県豊橋にあるSewn shoe-makerとのコラボモデルもオーダー可能だそうですよ!
このブーツまじでばkkkkkkっかみたいにかっこよくないですか????
ほんとこれ最初みたときからからずっと好きでした。まじでかっこいい…!
これトゥ部分がグルっとノルウィージャンで、ウェストがウッドペグなんですよ?やばくないですか?まじで和製サンクリスピン。というかサンクリスピンでも中々お目にかかれないえっぐいかっこよさ。
いやー素晴らしい。なんとこれもオーダー可能だそうです。
実は既製もめっちゃいい
RENDOと言えばMTOみたいなところがあるので、色々選べる楽しみがあるわけですけれど実は既製もめっちゃいいんです。
インスタライブで林田さんもおススメされてましたが、既製のGBなんかはめちゃくちゃ名作だと思いますねほんと。
林田さんも激プッシュ。国産のキップで革が厚いので雨雪にも強いですし、何より履き心地がいいそう。吉見さん曰く他ブランドのUチップの中では甲を抑えめにしてあるので、足が前に滑らないことが履き心地の良さに通じてんじゃないかとのこと。
オーダー会なのでやっぱり好きなアレンジでのオーダーというのが醍醐味ではあるんですが、既製靴を買うってのもありだと思います。オーダーはオーダーの良さが、既製は既製の良さがありますからね。
個人的にはオーダーはしておいて完成を待っている間に既製靴を買うという沼買いがおすすめです。笑
去年のオーダー会&納品会の様子
去年のオーダー会のレポートはこちらからどうぞ。かなり主観入りまくりですがなんとなくイメージは掴んでいただけると思います。笑
そして去年は全オーダーが完成した際に納品会が行われました。
そこで皆さんがオーダーした内容なんかも見ることができたので、是非こちらもオーダーのご参考にしてみてください。
当然Forus(フォーラス)もオーダー可能ですよ!
そして当然ながら今回のオーダー会では、フォーラスもオーダー可能ですよ!(宣伝)
ちなみにフォーラスとは首藤が前回のオーダー会で作っていただいたやつです。
デザイン的にはスキンステッチUチップチャッカブーツ+ヒールブローグという感じですね。
首藤のは限定革を使いたかったので、バーボンコードバン+レザーソールという仕様にしていますが、冬に向けてオイルドレザー+ラバーソールなんて仕様もおすすめです。
ちなみにこのモデル、いつかのオーダー会でご注文してくださった方がいらっしゃったようで…
めcccccccっちゃくちゃかっこよくないですかこれ??????
ブラックのシボ革のフォーラスやっばーーーーー!!
こちらは首藤の770ラストとは違い、細めの845ラストで作られています。
シャープな表情が際立ってめちゃくちゃクールです…
これ見たときは嬉しすぎて声を出して咽び泣きましたからねぇ…。
ありがとうございますってのも変かもしれませんけれど、超絶嬉しかったです。ありがとうございます!超かっこいい!
北海道仕様でアーリントン×リッジウェイソールなんてのも良さそうですし、今回追加されたカンサビルで作っても雰囲気ありそうでいいですよねぇ。
ほんとかっこいいと思うので、今回のオーダー会でも皆さんの選択肢の一つになると嬉しいなぁと思ったりしますよ。
まとめ
The Lounge by Brift H 林田さん × RENDO 吉見さん
RENDO TRUNK SHOW 2021 in Sapporoのご紹介でした。
今年も色々盛りだくさんでしたね。回を追うごとに色々楽しみが増えていってほんとすばらしいイベントだなぁと思います。
皆さん今年はどんなモデルをオーダーされるんでしょうかね。また北海道に素晴らしいRENDOシューズが爆誕することを想像すると今から楽しみです。
●RENDOの既製靴はAmazonでも買えますからね!(しつこい)