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【検証】ALDEN(オールデン) ミシガンブーツのユティカレザーは本当に水に強いのか?雨雪続きの北海道のぐちゃぐちゃ冬道で検証してみた!


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もはや幻のオイルドレザーであるユティカを使っているミシガンブーツ。

かっこかわいE…じゃなくて今回はその耐水性について検証したいと思いますよー。

 

ガッツリ長時間濡らしたわけじゃないので、ちょっとしたジャブ検証みたいなもんですけどね。

 

 

目次

ユティカってホントに水に強いの?

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ミシガンブーツを調べてみると「オイルたっぷりなので水にも強いしなんちゃら…」という文言が必ず売り文句として出てきますが、果たして本当に水に強いんでしょうか。

 

今まで履いてみたり触ってみた感じだと、首藤的にはめちゃくちゃシミになりそうな予感しかしません。笑

撥水性もなさそうな感じなので、防水力があるという革ではない気がするんですよね。

 

アヴォリアーズみたいなパリパリの「水?弾きまっせェェェェェ!!」というタイプの革ではなく、オイルが浸透してすごくやわらかでしなやかーな革という印象です。

アヴォリアーズはまあ元がヌバックなのでああいう革質になるのは当然ではあるんですが、同じオイルドレザーでも全然革の印象が違うわけです。

 

オイルドヌバックのアヴォリアーズというマジモンの防水モンスターを知っているだけに、ユティカ採用のミシガンブーツの耐水性にちょっとだけ不安が残る首藤。

 

ならば実際に履いてみればいいではないかということで、ちょっくらグチャグチャ気味な路面で履いてみることにしました。

 

北海道は雪が融け始めると道がぐっちゃぐちゃ!

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なんですよ知ってました?

 

もうそれはひどいもんです。

横断歩道のスタート地点?っていうんでしょうかね?あの辺なんか特にひどいんですよ。

5センチぐらいの深さの水たまりがぶわーーーっと広がってるので、これどうやって渡るの?船?みたいな状態になることもありますからね。

 

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朝はまだよかった。こんなかんじです。

それでも雪道に雨が浸透してぐちゃぐちゃの片鱗が見えてますね。

 

帰りは雨の予報になりそうなので、上からも下からも水がきそうです。

ミシガンブーツの防水性を見るにはうってつけ。夜が待ち遠しいぜ。

 

帰り道は結構な雨!

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はいー。もうこんな感じー。これほんと嫌い。

 

今回は検証できるからいいですけど、常に歩道がこういう感じなんですよ。最悪じゃないですか。短靴で歩くと昇天できます。

 

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グッチャグチャァァ…

 

ただの雨やただの雪よりも質が悪い。

これは冬の前後の一番いやーな路面状況ですね。まだツルツルしてる方がマシです。

 

そして上からはザンザンぶりの雨。

長時間歩かないとはいえかなりブーツに雨がかかっていきます。

 

果たしてどうなっちゃうのか…

 

ミシガンブーツ、盛大に濡れる

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言うまでもないですね。激濡れです。笑

 

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少なくともあれですね。

首藤が考えていた撥水的な防水力はなさそうですよ。全然水弾いてなかったですからね。すーぐシュンッ…って浸透していきました。ユティカは一旦受け入れるタイプね。

 

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ドアップです。眼をそむけたくなるタイプの濡れ方だなほんと。大丈夫なの…

 

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ということで完全に濡れ終わった(?)姿がこちらです。

 

…見事に浸透していますねぇ。

 

これほんとにシミにならないんでしょうか…。

撥水だけが水に強いというわけではないでしょうがちょっと心配ですね。

このまま濡れたとしても、乾いたあとに全く跡が残らなければ全然いいんですけどね。

 

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サイドもお見事な濡れ方。このままシミに残ったらこれ履いたまま一緒に風呂入ります。

 

自宅に着いたので、ブーツを脱いで玄関にそのまま放置しますよー。

屋内は全体的に乾燥してるのでどこ置いても一緒でしょうという考え。

 

あと現時点で濡れ濡れで浸透してる感じなのでブラッシングはしてません。完全にこのまま乾くのを待つことにします。

 

そして待つこと数時間…。

 

乾いたらシミがなくなった!

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乾いた御姿がこちらー!

 

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シミになってない!!すごい!!

 

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あの濡れ方は完全に逝ったと思いましたが、乾いたら何事もなかったかのような様相。

いつもと同じ表情です。心なしかちょっと色が濃くなってエイジングが進んだ気がしなくもないですが、ほぼほぼ同じ質感ですね。

 

この濡れ方をするタイプの靴は久々だったのでちょっとビビってましたが、ユティカは想像以上の耐水性を発揮してくれました。

 

水に強いという触れ込みは、本当のようですね!

撥水性があるんじゃなくて復帰力が高いんですねユティカは。

 

水には強いようですが、防水性があるというのとはちょっと違うかな?

革によっていろいろ違いがあって面白いですね。

  

まとめ

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まずはジャブ的な検証でした。

 

ミシガンブーツに採用されているユティカは、ヌバック系のオイルドレザーとは違って、水は浸透するタイプの革でした。

 

ただ結構濡れはしましたがシミにはならないタイプ

もっとゴリゴリに濡れて長時間雨に打たれて浸透しまくってしまえばどうかわからないですが、10分やそこらの雨道ではシミにはならなそうです。

それこそ長時間雨に打たれたら、アッパーに浸透して内部まで濡れてしまいそうな予感はありますけどね…。笑

 

結構ライトブラウン系のカラーなので心配してたんですが、思ったよりは水に強そうで安心しましたよ。

 

一概に水に強いといっても様々な強さがありますからね。

オイルドヌバックのように撥水バリバリなものもあれば、今回のように濡れはするけどシミにはならない(乾いたら元通り)、みたいなものも一種の水に強い革と言えそうです。

 

ミシガンブーツは雨だろうが雪だろうがタフに履くブーツと決めているので、またこういう機会はあると思われます。

 

エイジングとともに水濡れへの強さに対する検証も引き続き行っていこうと思いますよー!

 

※スエードのミシガンブーツなら防水性もっと高そうですね…
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この記事を書いた人

薄給のくせに年間100万円以上を服や靴につぎ込む30代子持ちサラリーマンです。
ハインリッヒディンケラッカーを筆頭とする東欧靴やオールデン、パラブーツなどを中心に歴代50足以上の革靴を買い漁ってきました。
主に大好きな革靴の紹介や靴磨き、ファッションレビューなどを暑苦しく語るブログです。

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