HEINRICH DINKELACKER (ハインリッヒ ディンケラッカー)
まず名前からすでにカッコ良くないですか。
言ってて超口気持ちいい。デュッセルドルフ並みに口気持ちいいですね。
いやもしかしたらこれは、首藤の口気持ちいいランキング1位のグリムジョー・ジャガージャックに迫るかもしれない勢いです。
どう考えてもドイツ以外ありえないネーミングですよね。
リッヒの時点でもうドイツ。ハインからのリッヒでドイツ確定な感じ。
でも製造はハンガリー。
首藤が今ドハマりしているファクトリーであり、その溢れ出る魅力については別のブランド紹介記事にてガッチリ語りたいと思いますが…
今回は、そんなジャーマンな愛すべき古豪ハインリッヒディンケラッカーの、最古参且つアイコンモデルであるラストRIO(プレーントゥ)をご紹介します。
※RIOの履き心地についてはこちらの記事をどうぞ!
スペック紹介
まずはスペックからご紹介!
STYLE:Plain Derby / プレーントゥ
LAST:RIO / リオ
MATERIAL:Horween Shell Cordovan / シェルコードバン
COLOR:Oxblood / オックスブラッド
SOLE:Triple Leather Soles / トリプルレザーソール
SIZE:6.0 G
ディンケラッカーといえば!RIOといえば!なのはフルブローグですが、首藤が初めて手に入れたのはプレーントゥでした。
RIOというのは木型の名前なので、フルブローグでもプレーントゥでもホールカットでもRIOなわけです。これマメな。
60年以上続く最古のラスト:RIO の特徴!
- 直角にそり立ったトゥ=ブダペストスタイル
- トリプルソールハンドソーンウェルテッド製法
- 捨て寸の短めなラウンドトゥ&ぽってり丸いシルエット
主だったところはこんなとこでしょうかね。
ハインリッヒディンケラッカーの中でも、60年以上続く最古のラストとされる伝統的なRIO。
見たまんまですが読み方はリオです。
全体的に丸みを帯びた形状と、ブダペスターと呼ばれる独特なトゥの反り立った形状が特徴です。(厳密にはフルブローグモデルをブダペスターと呼ぶなんて話も聞いたことありますが、靴箱にブダペスターって書いてるのでこれもブダペスターってことにします!)
ハインリッヒディンケラッカーの代表ラストの一つとして、今も尚君臨するキングオブディンケラッカー。
まあ他にも弁髪縫いが特徴的なBUDAや、世界で一番人気とされるLUZERNなんかもあるんですけど、個人的にディンケと言えばRIOかなーと思います。
一番ブダペストスタイルを忠実に体現してるモデルですからね。
多分、ハインリッヒ?なんぞや?と思って検索すると、一番最初に出てくるのがこのRIOです。たぶんフルブローグのやつ。
質実剛健でスマートなイギリス靴や、カッコよさと野性味が同居するアメリカ靴、エレガンスとカントリーのいいとこ取りなフランス靴とは全く違う印象を受けます。
僕も初めてRIOを見たとき思いました。
箱じゃん、て。
靴じゃなくて完全に箱です。特にプレーントゥ。箱履いてる。
ただそれがRIOの絶対的な特徴であり、他の紳士靴とは一線を画す大切なポイントなわけです。
そもそもディンケラッカーは微妙な差異やコンセプト違いはあれど、全モデルに共通して、「甲」と「踵」でフィットさせるファクトリーです。
RIOに関しては、甲を低くして抑えを効かせつつも、直角に反り立ったトゥの形状から足先に圧迫感は全くなく自由に動きます。
また履き口というよりも、その独特なヒールの形状から踵をがっちりホールドしてくれる印象があります。
ちなみにヒールのカーブは相当独特というか、他のファクトリーではあまり見られないレベルで絞りこみがすごいです。
個人的には内側の絞りが特に強く、それがディンケラッカーの独特のホールド感を生んでるのかなーと思います。(慣れてないと踵ズル剥けです首藤みたいに)
通常DやEワイズがメインで流通している紳士靴業界では珍しく、ディンケラッカーは基本的にGワイズ(2E相当)展開です。
ラストによってそれ以上幅広のものもありますが、それ以下はありません。(勿論木型によって幅感は異なりますけどね)
Gが基本です。じゃあ幅狭の足の人は履けないのかっていうと全然そんなことないです。
僕自身ワイズはC~Dという計測でしたが、それでもRIOを快適に履けてます。
その理由は上述した甲と踵でホールドさせる独特な形状です。
足の形状や好みによっては合わないなーって人もいると思いますが、基本的にはどんな人でも快適に履ける作りになってるらしいですよ、RIOは。意味わからないですよね。
この辺はサイズ感の記事で細かく書いていきますので、是非そちらをご覧ください。
自然仕上げのコードバン!色の変化を存分に楽しめるオックスブラッド!
僕自身初めてのコードバンなのであまり明るくはないんですが、調べたところによると、ディンケラッカーは自然仕上げのコードバンを使用しているとのこと。
そのため、他のブランドよりも光沢は控えめで、革本来の風合いを残した生きたコードバンを楽しめるらしい。
ふむふむ。よくわからん。
しかしながら、インスタなどを覗いても、ディンケラッカーのコードバンは非常に質がいいと評判ですね。おそらくこの自然仕上げというのがポイントなのでしょう。
確かに、その他ブランドのコードバンと比べて、光沢は控えめだなーとは思ってました。
おそらくしっかりと手入れしながら履き込めば、メッキのような艶ではなく、革の奥底から輝くようなコードバンの艶を楽しめることでしょう。
楽しみでござる。
また、首藤のRIOのカラーはオックスブラッド。ALDENの#8(ダークバーガンディ)とは、また違った赤系のカラーです。
一説によると、#4がオックスブラッドに該当するなんて情報も見たことがありますが、どうなんでしょうかね。首藤的には別カラーなんじゃないかなーと思ってますが。
その辺の詳細はわからないですが、オックスブラッドはなんと、無色のクリームでケアし続けると、色が抜けて赤味が増すという話なのです。
ソースはこちら!
これすごくないですか?赤っかー!!
ここまで真っ赤になると、コーディネート的に合わせやすがどうかなという気がしますが、ここまでとは言わず色抜けさせて赤くエイジングさせていきたいなーと思ってます。
ALDENの#8はここまで赤くならないみたいなので、ALDENとは違う方向でエイジングさせたいなーという野望があります。(ALDENの#8は深い紫っぽくしていきたいです)
敢えてのプレーントゥ フルブローグにはない魅力
RIOといえばフルブローグ!というのは上述しましたが、首藤は敢えてのプレーントゥを選択しました。
敢えてのプレーントゥですよ!本当は当時はフルブローグがそんなに好きではなかったことと、値段のアドバンテージがあったのでプレーントゥにしただけなんですけどね。
プレーントゥってかっこいいじゃないですか。気取ってない感じがして好きなんです。
それでいて、フルブローグよりダイナミックな皺を楽しめるのです!
トリプルソールの恩恵か、はたまたディンケの肉厚コードバンのおかげなのか、中々履き皺が入りませんけどね。
どんどん履き込んでいくと、アッパー全体を引き立てる見事な履き皺が見られることでしょう。
またプレーントゥのデザインは、フルブローグに比べてゴツくなりすぎないので、コーデのバランスが取りやすいのも魅力かと思います。
ぽってりと可愛いシルエットが際立ちますが、トリプルソールの重厚感がそれを相殺するので、程よいボリューム感が得られます。
細身のパンツにも勿論合わせられますが、ワイドチノやデニムとの相性が抜群かなと思います。
私服仕事且つ軽めのカジュアルスタイルを好む首藤としては、まさにうってつけのモデルなのです。
まとめ
Heinrich Dinkelacker(ハインリッヒ ディンケラッカー)RIO のプレーントゥをご紹介しました!
美しい自然仕上げのOXBLOODコードバン!
フルブローグにはないプレーントゥならではの魅力!
そのすべてが素晴らしい。
プレーントゥの魅力を存分に知ったおかげで、フルブローグが欲しくなりました。笑
※その後しっかりフルブローグも買いました。笑
☆楽天で購入可能なハインリッヒディンケラッカーを見てみる!見るだけ!見るだけだから!